
車を買い換えるなら要チェック!燃費の良いSUVの選び方

SUVは近年、オフロード・オンロードともに走行性能の高い車種や、室内空間が広く確保され多くの荷物を積むことができる車種なども増えてきて人気が高まっています。
しかし、車を選ぶ際に多くの方が気になるところは燃費の良さではないでしょうか?
とくにパワフルなイメージがあるSUVは燃料の消費が激しいのではと感じる方もいらっしゃるかと思います。
今回は、燃費が良いとされる基準や燃費の良いSUVの選び方などについてご紹介していきます。
SUVの燃費は良い?燃費が良いとされる基準とは

燃費とはそもそも1Lの燃料で走ることのできる走行距離(km)のことを指し、燃料消費率ともいいます。
結論から先に言うと、SUVの場合はカタログに記載されている数値で20km/L、実際で16km/L以上だと燃費が良いとされます。
なぜカタログと実際で数値が異なるのかと言うと、実際の走行では加速の仕方や道路の混み具合、天候などが原因で燃料消費が多くなってしまうことがあるからです。
ゆえに、実燃費はカタログに記載されている数値よりも2割程度低くなる傾向があります。
SUVの選び方】燃費の良いSUVを選ぶために重要な基準
現在は「WLTCモード」が世界的な燃費の基準として採用されていますが、実はこれまでずっと同じ指標が採用されていたわけではなく、以下のような変遷があった中で現在の基準が採用されてきたというこれまでの流れがあります。
定地走行 モード |
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10モード |
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10・15 モード |
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JC08モード |
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WLTCモード |
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もともとは国や地域ごとに基準が設けられており、自動車メーカーはそれぞれの場所で測定試験を行っていましたが、基準を全体で統一して測定試験を1回で済ませられるようにという理由から国連のフォーラムで世界基準の測定方法が定められました。
WLCTモードへの移行については2017年中頃から表示が開始され、2018年から表示を義務化、2020年9月からはJC08モードの記載が消えてWLCTのみの記載になっています。
また、現在の基準となっているWLCTモードが採用されるまではJC08モードが採用されていましたが、WLCTモードはJC08モード以上に実際の走行条件に近い状態で測定されるため、実燃費により近い数値が得られるようになっています。
そして、WLTCモードは「市街地」「郊外」「高速道路」という3つの状況で測定され、それぞれの状況ごとに数値結果が表記されているため、例えば遠出をすることが多い人は高速道路での測定結果をより重視するなどして、消費者が自分の走行環境に応じてより省エネなSUVを選択できるという良さもあります。
【SUVの購入を検討されている方必見!】燃費の良いSUVの選び方
次に、燃費の良いSUVを選ぶ方法を2つご紹介します。
国産車のSUVを選ぶ

特にこだわりがないのならば、輸入車よりも国産車のSUVを選ぶことをおすすめします。
以前は、輸入車は燃費が悪いという風潮がありましたが、現在は国産車と輸入車の燃費性能にほとんど差はなく、むしろヨーロッパ諸国では日本以上に電気自動車が普及し省エネな車が増えています。
しかし、そうは言っても国や地域によって低燃費な車の普及率は様々なので、そこを見極めるのが難しいと感じる方は燃費の良い車が多い国産車のSUVを選ぶようにしましょう。
燃料消費を抑えられるだけでなく、国産車のSUVの方が輸入車に比べて価格が低いので、コストを抑えられるというメリットもあります。
ディーゼル車やハイブリッド車のSUVを選ぶ

燃費の良さは以下の2点で決まります。
- 1.「どの燃料を使用しているか」
- 2.「どれくらい燃料を消費するか」
1.どの燃料を使用しているか
「どの燃料を使用しているか」について、ディーゼル車はガソリン車よりも熱効率が高く、燃料を有効利用することができるため環境に良いとされています。
例えば燃料の量を100とし、そのうちガソリン車は30しか動力に変えられていないとすると、残りの70は騒音や熱として外に排出されます。
一方、ディーゼル車は熱効率が良く、40もしくはそれ以上の燃料を動力に変えることができるため、外に排出される無駄な燃料を抑えることができるということになり、省エネであるとされています。
2.どれくらいの燃料を消費するか
「どれくらいの燃料を消費するか」については、ハイブリッドのSUVを選ぶことで燃料の消費を抑えることができます。
ハイブリッド車はガソリンで動くエンジンと電気で動くモーターの二つの動力源を備えているため、燃料の消費をガソリン車より減らすことができます。
ゆえに、省エネを重視するなら国産車のSUVの中でも、ハイブリッドSUVを選ぶのがおすすめです。
燃費の良いSUVを選ぶ時に知っておきたい2つのポイント

低燃費なSUVを選ぶ時に知っておきたいポイントは2つあります。
まず一つ目が先述した、実燃費はカタログに記載されている数値よりも2割程度低くなるということです。
そして2つ目が、同じ車種でも4WDとFF(前輪駆動)なら、FF(前輪駆動)車の方が車体の重さが軽いことから燃費性能に優れている傾向があるということです。
そのためアウトドアに強いSUVが良いという方は、走破性を重視して4WDを選ぶ必要があるかもしれませんが、そこまでアウトドアレジャーに出かける機会もなく街乗りが多いという方で、かつ燃費を重視するのであればFF(前輪駆動)を選ぶ方が適切でしょう。
選び方に要注意!本当に燃費の良いSUVを選んでコスト削減!
今回は、燃費が良いとされる基準や低燃費なSUV車についてご紹介しました。
ヨーロッパでも電気自動車が普及してきているように、日本だけでなく世界的に環境に配慮した車への注目度が上がってきています。
今回はSUVの中でもハイブリッド車に焦点をあててご紹介しましたが、SUVには省エネ以外にも「かっこよさ」「走破性の高さ」「実用性の高さ」など魅力が豊富です。
ご紹介した選び方やポイントを参考に、見た目も性能も抜群のSUVをぜひお選びください。