
公開日2024.7.8
新型ランドクルーザー250発売!プラドからどう生まれ変わった?

2024年4月18日、ランドクルーザープラドはフルモデルチェンジを遂げ、名前を新たに「ランドクルーザー250」として発売されました。
この記事では、新型ランドクルーザー250はどのような特徴や魅力があるのか解説していきます。
ランクルファンの方、どのような点が変わったのかが気になっている方はぜひ最後までチェックしてください。
ランドクルーザーの概要について

これまでランドクルーザーは、本格派クロスカントリーSUVとして、以下の3つのシリーズを展開してきました。
- ● 最新技術を導入しフラッグシップとして進化を担うステーションワゴン(300シリーズ)
- ● 高い耐久性と走破性が求められるヘビーデューティーモデル(70シリーズ)
- ● 悪路走破性をベースに扱いやすさと快適性を付与した人々の生活を支えるライトデューティーモデル(プラド)
このうち300シリーズは2021年8月にフルモデルチェンジし、ランドクルーザー70は2023年11月に最新モデルを発売しました。
そして今回、ランドクルーザー250の最新モデルが発売。
前身であるプラドは、ランドクルーザーの中でも快適な乗り心地と悪路走破性を両立するライトデューティーモデルとして登場し、世代を追うごとに機能性の向上とスタイリッシュさに磨きをかけました。
今回発売となった新型ランドクルーザー250は、「The Land Cruiser:質実剛健を追求し、お客様の生活と実用を支え、お客様に信頼されるクルマ」という原点回帰したコンセプトとなっています。
オフロード感を高めたデザインに原点回帰しながらも、無駄のないシンプルなデザインと機能性を重視しており、スタイリッシュながら多様なライフスタイルに寄り添うSUVに進化しています。
【原点回帰】新型ランドクルーザー250の特徴を解説
次に、新型ランドクルーザー250の特徴について、デザインや走行性能などのいくつかの視点から解説していきます。
デザイン
まずはデザインについて解説していきます。
ランドクルーザー250は伝統とモダンを融合しながら、以下の3つをキーワードにデザインしました。
- ● Reliability(過酷な使用用途にも耐えられる信頼性)
- ● Timeless(永く愛せる飽きのこないシンプルさ)
- ● Professional(プロが使う、無駄のない道具に共通する洗練された機能美)
デザイナー自身が悪路走行を体験し、壊れにくく、仮に壊れても修理しやすいように設計。
ランドクルーザーらしいオフロード感を高めたデザインでありながら、機能性も追及することで、永く乗り続けられる飽きのこないスタイルへと進化しています。
エクステリア

圧倒的な存在感のフロントフェイスに、オフロード感を高めた力強いデザイン。
歴代のランドクルーザーと同様に、キャビンバックワードプロポーションを採用し、車軸に対しキャビン(搭乗者が乗る車室内)を後ろよりに配置しているのが特徴です。
水平を基調としたデザインで、ドライバーが路面を見下ろしやすいように設計しています。
サイドドアパネル下部やフロントおよびリヤのバンパー下部を削り取ることで、走行時の岩などとの干渉を避けられます。
オフロード走行時の破損リスクを抑えるためにランプの配置を高く中央に寄せ、破損しやすいコーナー部のみ交換可能な分割式バンパーなどを採用。
歴代ランドクルーザーがこだわってきた機能美を追求しました。
インテリア

インテリアもオフロード走行時に役立つ高い機能性を追求しました。
運転席周りには、水平基調のインストルメントパネルや、直立したAピラー(フロントガラスの左右に配置されている柱)などを採用しています。
悪路でも車の姿勢を捉えやすく、死角を抑えることで良好な前方視界を確保。
また、高さを低めに抑えた造形により乗員の圧迫感を軽減し、安心感を醸成してくれます。
さらに、スイッチ類を集中配置かつ形状・操作方法を機能ごとに区別した配置で、運転に集中しやすいようなレイアウトを実現しています。
デザイナー自身が悪路走行を体験したからこそ生まれた工夫を随所に採用しているのが特徴です。
ボディサイズ

ランドクルーザー250のグレードごとのボディサイズは以下の通りです。
全長 | 全幅 | 全高 | |
「ZX」グレード | 4,925mm(※1) | 1,980mm | 1,935mm(※2) |
「VX」グレード | 4,925mm(※1) | 1,980mm | 1,925mm |
「GX」グレード | 4,925mm | 1,940mm | 1,925mm |
全長はどのグレードも変わりませんが、全幅、全高にわずかに違いが見られます。
ラゲージスペースは広さと使いやすさを追求し、ゴルフバッグ(9.5インチ)を4つ収納できる(※3)スペースを実現しました。
7人乗りはサードシートを格納することで、大きさや長さを気にせずさまざまな荷物を積載できる大容量のフルフラット空間を確保できます。
床面はほぼフラットに設計しているため、レジャー用品も安定して運べるのが魅力です。
また、バックドアガラスハッチ(※4)搭載車は、スマートキーを携帯していれば、ドアロック状態でもバックドアを開かずに荷物の出し入れが可能です。
バックドアを開くスペースがない狭い駐車場や、ちょっとした荷物を出し入れしたい時など、走行時以外のシーンでも便利さを体感できます。
(※1)ヒッチメンバーを装着した場合、4,990mmとなります。
(※2)265/65R18タイヤ&18×7½Jアルミホイールを装着した場合、1,925mmとなります。
(※3)ゴルフバッグの形状によっては収納できない場合があります。
(※4)「ZX」「VX」に標準装備。
走行性能

ランドクルーザー250は、ランドクルーザー300と同じGA-Fプラットフォームを採用し、優れた悪路走破性を追求しました。
さらに、ランドクルーザーシリーズ初(※1)となる「電動パワーステアリング」を搭載。
キックバック(悪路走行時などにステアリングに受ける衝撃)によって生じるハンドルが取られることを低減し、ステアリング操作に応じた最適な操舵力を実現。
意のままに操れる運転のしやすさと、疲れにくいステアリングが魅力の1台です。
同様にランドクルーザーシリーズ初(※1)となる、スイッチ操作でフロントスタビライザーのロック/フリーを切り替えられる「SDM(Stabilizer with Disconnection Mechanism)」を「ZX」グレードに標準装備。
オンロードでの操縦安定性とオフロードでの走破性を両立してくれます。
また、パワートレーンは以下の2タイプがあります。
- ・2.8Lディーゼルターボエンジン+Direct Shift -8AT
- ・2.7Lガソリンエンジン+6 Super ECT
ディーゼル車には、燃費とパフォーマンスに定評のある1GDクリーンディーゼルエンジンと8ATを組み合わせ、オフロードとオンロードでの扱いやすさを向上。
ディーゼルエンジンならではのパワフルな走りと、車を操る楽しさを体感できます。
ガソリン車には、パワー・操作性・静粛性・環境性能など、あらゆる機能を高次元でバランスさせた熟成の直4 2.7Lエンジンを採用。
「VX(ガソリン車)」に標準装備の6 Super ECTとの組み合わせにより、スムーズな加速はそのままに、日常でよく使用する発進〜低速走行シーンでのスムーズさと下り坂での高い車速コントロール性を追求しました。
それぞれの燃費性能は以下のようになっています。
グレード(2.8Lディーゼルエンジン) | 燃費 |
「ZX」、「VX」、「GX」グレード |
11.0km/L |
グレード(2.7Lガソリンエンジン) | 燃費 |
「VX」グレード | 7.5km/L |
より燃費が良くパワフルな走りを楽しみたい方はディーゼル車を、バランスの取れた機能で普段使いにも使用したい方はガソリン車を選ぶのがおすすめです。
(※1)2024年4月現在。
安全装備

ランドクルーザー250は「Toyota Safety Sense」を全車に採用しています。
プリクラッシュセーフティは、車両・歩行者・自転車運転者に自動二輪車(昼)を加え、検知範囲が広がりました。
運転時に想定されるさまざまなシーンでの事故防止や被害低減をサポートしてくれるため、より安心してドライブを楽しめます。
また、高度運転支援技術「トヨタチームメイト」の「アドバンストドライブ(渋滞時支援)」も設定(※1)されており、一定の条件を満たすと渋滞時の再発進をドライバーの操作なしで実施してくれます。
渋滞時の疲労の軽減をサポートしてくれるため、より周囲に注意をしながら運転できるでしょう。
(※1)「ZX」に標準装備。「VX」に緊急時操舵支援(アクティブ操舵機能付)+フロントクロストラフィックアラート[FCTA ]+レーンチェンジアシスト[LCA]、ドライブバーモニターカメラとセットでメーカーオプション。
カラーバリエーション

最後にカラーバリエーションについて紹介します。
ランドクルーザー250のボディカラーは、ツートーン1色とモノトーン5色の全6色を展開しています。
- ・サンド(新規開発色)×ライトグレー(※1)
- ・スーパーホワイトⅡ
- ・プラチナホワイトパールマイカ(※2)
- ・ブラック
- ・アバンギャルドブロンズメタリック
- ・スモーキーブルー
ホワイトやブラックなどの定番系カラーに加え、ランドクルーザー250の個性を際立たせるトレンドのカラーが展開されています。
リセールバリューを考えるとホワイト系やブラック系などの定番カラーがおすすめですが、ランドクルーザー250の個性を際立たせたいとお考えの方には、サンド×ライトグレーやアバンギャルドブロンズメタリック、スモーキーブルーもおすすめです。
スタイリッシュで人と被りにくいだけでなく、汚れが目立ちにくいカラーのため、お手入れを楽にしたい方にもおすすめです。

内装色は、力強い空間を表現する「ダークチェスナット」と、落ち着きがありながらもアウトドアらしい印象を演出する「ブラック」の2種類です。
ダークチェスナットは「ZX」グレードの専用色で、ブラック、アバンギャルドブロンズメタリック、スモーキーブルーを選択した際に標準装備です。
選択するグレードやボディカラーによって内装が異なるため、特にこだわりたいとお考えの方は購入時に確認するようにしましょう。
(※1)サンド×ライトグレーはメーカーオプション<55,000円(消費税抜き50,000円)>となります。
(※2)プラチナホワイトパールマイカはメーカーオプション<33,000円(消費税抜き30,000円)>となります。
プラドから生まれ変わったランドクルーザー250を購入してみては
今回は新型ランドクルーザー250の特徴や魅力について解説しました。
それぞれのモデルによって特徴が異なるため、ランドクルーザー250としての強みがさらに際立った1台となっています。
ランドクルーザー250を詳しく見る▼ランドクルーザー250について動画で知りたい方はこちらから