
公開日2024.7.8
運転好き必見!進化したGRヤリスの特徴を解説

GRシリーズというと、スポーツカーとしてのイメージが強い方も多いかもしれませんが、走りを楽しみたい方には普段使いとしても最適です。
今回は2024年4月に改良されたGRヤリスの特徴について解説していきます。
スポーティな車が欲しい方や走りにこだわりのある方はぜひ参考にしてみてください。
GRヤリスの概要

GRシリーズは、国内外の様々なモータースポーツに挑戦している「TOYOTA GAZOO Racing」が企画・開発しており、モータースポーツで培った技術を惜しみなく注がれているシリーズです。
モータースポーツ活動から得られた知見と経験は、これまでも多くの車の開発に生かされてきましたが、GRシリーズはその中でもより強くモータースポーツのDNAを受け継いでいることが特徴です。
そんなGRシリーズの一つであるGRヤリスは、「トヨタのスポーツカーを取り戻したい」という想いから2020年に誕生しました。
発売以降、様々なモータースポーツへの参戦を継続し、「壊れては直す」を繰り返して「ドライバーファーストのクルマづくり」を実施。
レースやラリーといった極限の環境だからこそ発生するトラブルをもとに、進化させ鍛えることで、走りを存分に楽しめる1台となっています。
GRヤリスを一部改良!進化したポイントを徹底解説
2020年に誕生したGRヤリスですが、2024年4月に一部改良することでさらに進化しました。
ここからは走行性能やエクステリア、インテリアの観点から、進化したGRヤリスについて解説していきます。
走行性能

走行性能は、エンジン・操縦安定性・冷却性能の3つが進化しました。
それぞれ解説していきます。
新開発8速AT「GR-DAT」を追加設定

トヨタ初(※1)となる新開発8速AT「GR-DAT」が追加設定されました。
GR-DATは「GAZOO Racing Direct Automatic Transmission」の略で、GRヤリスの真髄ともいえる「1.6Lターボ×4WD」を楽しみ尽くすために開発。
プロドライバーだけでなくアマチュアドライバーによる過酷な現場での走行を通じて、実戦で鍛えながらつくり上げたからこその信頼性があります。
GR-DATはシフト操作に気を取られることなく、ステアリング、アクセル、ブレーキの運転操作に集中できるのも魅力です。
ドライバーが「こうしたい」と考えることを先読みしたシフトチェンジで、思いのままに走れる感覚を得られます。
GR-DATは、ワクワクする走りと信頼性を体感させてくれる新しいATモデルです。
(※1)2024年3月現在
高剛性ボディによる操縦安定性の向上
ボディは従来モデルよりも剛性がさらに高まりました。
ホイールハウスやピラー、バックドア開口部の周りを専用の骨格構造にすることで、優れたねじり剛性を確保。
また、ボディ全体に使用する特殊な構造用接着剤の使用箇所を約24%拡大し、スポット溶接も約13%の打点増し打ちが行われることで、部品同士の結合剛性を大幅に高めています。
これにより、ドライバーの操作に対するレスポンスが格段に良くなり、高速走行などにおける優れた操縦安定性をもたらしてくれます。
冷却性能を高める「クーリングパッケージ」の新設定
「空冷ATFクーラー」がGR-DAT(8AT)に標準装備しています。
さらに「サブラジエーター」や「ブレーキダクト」などをセットにしたクーリングパッケージをメーカーオプションとして新しく設定。
「空冷ATFクーラー」を採用することで冷却性能を高め、限界走行時でも高く安定した性能を実現します。
エクステリア

次に、エクステリアについても解説していきます。
フロント、リヤ、ボディカラー、どれをとっても個性的で機能的な仕上がりになっているのが魅力です。
フロント

まずはロアグリルに注目してみましょう。
進化したGRヤリスのロアグリルはスチールメッシュになっています。
スチールメッシュは、従来の樹脂タイプと違い、石やタイヤカスなどが当たったとしても割れることがないため、高速走行時やオフロードを走行する際も安心です。
さらに薄型・軽量化・強度を両立しつつ、開口面積率も大きくしたことで、冷却効率もアップしています。
また、フロアバンパーは分割構造を新たに採用しました。
これにより、破損したときにも交換時間の短縮、交換費用の低減が図れます。
過酷なレース現場での経験により磨かれた、進化したエクステリアを採用しています。
リヤ

リヤは、ハイマウントストップランプやバックランプ、リヤフォグランプの配置が変更され、一文字テールランプが採用されました。
後続車への視認性を向上するだけでなく、インパクトのあるデザインで個性を表現しています。
さらに、リヤバンパーロアに開口を設けバンパーの空気を抜くことで、操縦安定性が向上し、排熱効果を高めています。
ボディカラー

ボディカラーはプレシャスメタルを新規設定色として追加し、5色展開となりました。
ボディカラーとメーカーオプション価格は以下の通りです。
- ・スーパーホワイト
- ・プラチナホワイトパールマイカ(※1)
- ・プレシャスメタル(※2)
- ・プレシャスブラックパール(※2)
- ・エモーショナルレッドⅡ(※2)
全体的にベーシックながらもスポーティなカラーが展開されており、中でも新色のプレシャスメタルには大人の余裕を感じさせる特別感があります。
落ち着いた上品さの感じられる新色は普段使いも楽しみたい方におすすめのカラーです。
100台限定販売の特別仕様車「RZ“High performance・Sébastien Ogier Edition”」は、グレー系の「マットステルスグレー」の専用色が採用されています。
(※1)メーカーオプション<33,000円(消費税抜き30,000円)>となります。
(※2)メーカーオプション<55,000円(消費税抜き50,000円)>となります。
インテリア

室内空間の特徴として、ドライバーファーストなコックピットがあげられます。
モータースポーツの現場で戦うプロドライバーとともに「モータースポーツで使うコックピットはどうあるべきか」を探求。
操作パネル・ディスプレイをドライバー側へ15度傾けて設置するなど、情報と操作をドライバーに集約するためのスペースとレイアウトに工夫されています。
運転に集中しやすく、ドライブを思う存分楽しめる設計です。
また、メーターとディスプレイオーディオの位置を下げたり、インナーミラーの位置を高めに設定したりすることで、優れた前方視界も確保。
さらに、ステアリングホイールやシフトレバー、パーキングブレーキレバーなどを手の届きやすい位置に配置し、操作性にこだわりました。
安心して安全に走れる、より機能的な空間へと進化を遂げています。
スポーツ走行を楽しめるGRヤリスを普段使いにしてみては
今回は、GRヤリスの特徴について解説しました。
一部改良により、モータースポーツにも参戦するGRヤリスだからこそ体感できる走りの楽しさを、普段使いとしても感じられるようになったのが魅力です。
運転好きの方はぜひ進化したGRヤリスを購入してみてはいかがでしょうか。
GRヤリスを詳しく見る