スタウト 1959年製 型式 RK35

主なレストア箇所
内装/外装の全部位
作業期間
約2カ月
板金4名/塗装3名/メカ1名/ガラス1名
内装/外装の全部位
作業期間
約2カ月
板金4名/塗装3名/メカ1名/ガラス1名
レストアした背景
スタウトは、約60年前に神奈川県座間市で農業を営むオーナー様が、神奈川トヨタで購入し、近隣の農家仲間の作物も一緒に積んで、横須賀の市場へと運ぶ役目を担って、長らく大切にご愛用されました。
当時、クルマは単なる移動手段ではなく、大切な思い出をつくり、心に豊かさを与えてくれる家族や友人同様の存在でした。2016年9月、大切に保管されていたスタウトが無償で寄贈され、約60年経った今、この素敵なクルマ文化を、未来に伝え続けて行くため、現役さながらにレストアされました。
当時、クルマは単なる移動手段ではなく、大切な思い出をつくり、心に豊かさを与えてくれる家族や友人同様の存在でした。2016年9月、大切に保管されていたスタウトが無償で寄贈され、約60年経った今、この素敵なクルマ文化を、未来に伝え続けて行くため、現役さながらにレストアされました。
よみがえるスタウトの様子
スタウトは内外装・ガラス・インパネ類・ボディーASSY・荷台ASSY・エンジン・各パネル分解できる部位はすべて分解してレストア作業を行いました。
複数のエンジニアでパート別に分かれて、各パネルの修復と板金→塗装全剥離→内外装全塗装→フレーム&サスペンションのさび落とし及び全塗装→復元
複数のエンジニアでパート別に分かれて、各パネルの修復と板金→塗装全剥離→内外装全塗装→フレーム&サスペンションのさび落とし及び全塗装→復元
オリジナルとの違い
前回りの損傷はありましたが、腐食などは初代クラウンよりも良い状態でした。
当時のソリッド塗装はクリヤーが入っていませんでしたが、環境や塗料の仕様変更により、トップコートはクリヤー仕上げとしました。
*当時はボディパネル(鉄板)に下地処理の防錆塗装をし、その上にカラーを塗るのみでしたが、現在はカラーの上にクリヤーをのせることで塗膜を保護するとともに、光沢と耐候性を持たせています。
当時のソリッド塗装はクリヤーが入っていませんでしたが、環境や塗料の仕様変更により、トップコートはクリヤー仕上げとしました。
*当時はボディパネル(鉄板)に下地処理の防錆塗装をし、その上にカラーを塗るのみでしたが、現在はカラーの上にクリヤーをのせることで塗膜を保護するとともに、光沢と耐候性を持たせています。
レストア作業に苦労したところ
スタウトはボディー形状が丸みを帯びているため、ヘッドライト回りのフェンダー修理に苦労しました。荷台フロアに凹凸があるため、板金修理時に研磨機が使えず、手作業での研磨となりました。
荷台内側がクリーム色になっており、2色塗装のマスキングと荷台に乗って移動しながらの塗装はかなり苦労しました。
また、配合表が無いため、オリジナルに近くなるように一から調色を行ったところです。
ステアリングホイールの割れが直らず、何度も修復作業を行いました。
荷台内側がクリーム色になっており、2色塗装のマスキングと荷台に乗って移動しながらの塗装はかなり苦労しました。
また、配合表が無いため、オリジナルに近くなるように一から調色を行ったところです。
ステアリングホイールの割れが直らず、何度も修復作業を行いました。

最初は外装中心の修復作業の予定でしたが、作業をすすめていくうちに「やるなら、すべてやろう!」という気持ちになってしまい、予定以上のレストア作業となりました。