自動車ローンの審査で見られるポイントとは?種類や流れも解説

中古車は新車より手頃な価格で購入できますが、ある程度まとまったお金が必要なこともあります。
そこでぜひ検討したいのが、自動車ローンです。
ただ、利用可能な自動車ローンの種類や、審査の流れが分からず不安を感じる方も多いのではないでしょうか。
今回は、自動車ローンの種類や審査の流れ、審査で見られるポイントなどについてご紹介します。
自動車ローンは中古車の購入時にも利用できる

中古車も、購入時に自動車ローンを組むことができます。
新車であればローンを組むことも一般的ですが、中古車にはそのようなイメージがないという方もいるかもしれません。
しかし中古車の金額は、車種やグレードはもちろん、走行距離などによってさまざまです。
高額になる場合は、自動車ローンを組むことを検討しても良いでしょう。
自動車ローンの種類とは

中古車購入に使える自動車ローンには、さまざまな種類があります。
利用前に、それぞれの違いや特徴などについて把握しておきましょう。
- ・オートローン
- ・自社ローン(中古車販売店独自のローン)
- ・残価設定型クレジット(残価設定型ローン)
オートローン
オートローンは、融資元が商品の代金を立替払いする消費者信用の一種です。
金融機関が取り扱うマイカーローンと、信販会社が用意するディーラーローンに分かれています。
マイカーローン(銀行や信用金庫の自動車ローン)
マイカーローンとは、銀行や信用金庫など金融機関が取り扱っている自動車ローンのことです。
金融機関にてご自身での契約手続きが必要です。
マイカーローンは比較的審査が厳しく、結果が出るまでに1週間以上かかることも。
しかし、金利は比較的低く、負担を抑えられるというメリットがあります。
返済に向けて資金計画を立てやすく、家計に優しい自動車ローンともいえるでしょう。
ディーラーローン(信販会社の自動車ローン)
ディーラーローンは、ディーラーや中古車販売店などと提携している信販会社が提供する自動車ローンです。
中古車の購入と同時に申し込めるため、素早く手続きできるという特徴があります。
審査にかかる期間は当日中から数日と、マイカーローンよりもスピード感をもって中古車の購入が進められます。
さらに、審査基準は比較的甘いため通りやすいことも嬉しい点といえるでしょう。
自社ローン(中古車販売店独自のローン)
自社ローンは、中古車販売店が独自に取り扱いをしている自動車ローンを指します。
中古車の代金を中古車販売店が立て替え、その後は分割で返済していくシステムです。
「ローン」という単語が使われていますが、実際には金融商品ではないため信用情報の照会がおこなわれないのが特徴です。
審査基準は、中古車販売店が独自のものを設けています。
最低限の基準さえクリアできれば、審査は比較的簡単に通るのが利点です。
ただし、分割手数料や保証料などのコストがかかるという点も理解しておきましょう。
残価設定型クレジット(残価設定型ローン)
残価設定型クレジットは、ディーラーが取り扱っている自動車ローンの一種です。
あらかじめ設定された3~5年後の残価を据え置いて、残りの金額を分割払いします。
金利が低めに設定されていることが多く、月々の負担を抑えられるという点で人気です。
さらに、ワンランク上の車種やグレードに乗りたい方やライフステージに合わせて乗り換えたい方におすすめの自動車ローンです。
押さえておきたい金利の違い

自動車ローンの金利は、「固定金利」が基本です。
ただし、金融機関の自動車ローンでは、「固定金利」のほかに「変動金利」が用意されていることがあります。
それぞれの特徴を見てみましょう。
固定金利
固定金利は、完済まで金利が変わらないタイプの自動車ローンです。
返済期間中に市場の金利動向から影響を受けることがありません。
そのため、契約時から最終回支払いまで常に一定の金額で返済できます。
金利の変動によって、返済計画が変更されることがないので安心です。
しかし、固定金利は変動金利よりも利率が高く設定されていて、金利相場が下がった場合でも契約時と同じ金利のまま支払いが続きます。
変動金利
変動金利は、社会情勢によって金利が変動するタイプの自動車ローンです。
返済期間中に市場の金利動向の影響をストレートに受けます。
利率が一定ではないため、自動車ローンの返済額が増えたり減ったりするのが特徴です。
金利の見直しは半年に1度おこなわれることが多く、そのタイミングで返済計画を都度変更することになります。
基本的には固定金利よりも低い金利で返済がスタートするため、利率が大きく変動しなければ固定金利よりも支払い総額を抑えられる可能性があります。
ただし自動車ローンは1年から3年程度で完済となるケースも珍しくないため、利率変動の影響は受けにくいといえそうです。
自動車ローンのメリット

中古車の購入方法はさまざまですが、やはり自動車ローンを組むのはおすすめです。
自動車ローンには、主に3つのメリットがあります。
- ・手元にまとまったお金がない場合に役立つ
- ・自動車ローンはカード払いに比べ低金利
- ・特典が付くこともある
手元にまとまったお金がない場合に役立つ
「中古車が思ったより高額だった」、「手元にまとまったお金がない」というときでも、自動車ローンを利用すれば希望の中古車を購入できます。
中古車購入時にかかる初期費用を抑えることができ、頭金を入れる場合でも車両購入代金の一部の支払いで済みます。
安定した収入があり、月々の支払い計画を立てやすい方におすすめです。
また、支払い回数を選べるため、ご自身に合ったペースで無理のない返済ができます。
自動車ローンはカード払いに比べ低金利
自動車ローンは、カード払いに比べると低金利といえるでしょう。
自動車ローンの金利は平均4~8%で、年1.5%前後の金利でも申し込めることがあります。
一方、カード払いのキャッシングや分割払いは割高な傾向があります。
特典が付くこともある
自動車ローンを組むと、特典がつくこともあります。
セットで加入申し込みをすると自動車保険がお得になることもあるでしょう。
トヨタのお店ならTS CUBIC CARDをお持ちの方であれば、カードのご利用で貯まったポイントを、お車のローン期間中にポイント率アップで還元できる「使ってバック」サービスがあります。
自動車ローンのデメリット

自動車ローンにはメリットが多いですが、デメリットも少なからずあります。
自動車ローンのデメリットは、主に以下の2つです。
- ・一括払いより支払い総額が増える
- ・ローン完済までご自身の名義にならないことがある
一括払いより支払い総額が増える
一括払いと違い、自動車ローンはローン元金に金利が上乗せされることを覚えておきましょう。
自動車ローンの金利は平均4~8%、これが手頃かどうかはご自身の収入や価値観によるでしょう。
いずれにしても月々のお支払いは抑えられますが、トータルで考えて一括払いとどちらがご自身の状況に合っているかはよく検討する必要があります。
ローン完済までご自身の名義にならないことがある
ディーラーローンや自社ローンを利用する場合、支払い期間は車がご自身の名義になりません。
自動車ローンの支払い期間は、残高を一括返済しなければ売却できません。
もし他の中古車に乗り換えたいと思っても、返済中の自動車ローンを完済しなければなりません。
自動車ローン申し込みの流れ

自動車ローンは審査があるため、事前に流れを把握して余裕をもって申し込みましょう。
ここからは詳しい申し込みの流れについて解説します。
希望の車種を決める
まずは、希望の中古車を探すため、情報を入手することから始めます。
中古車取扱店は、在庫車種をインターネット上に掲載しているため、簡単に情報を得られます。
同じ車種でも走行距離や年式などに違いがあり、カスタムされている車などもあります。
予算や用途など、ご自身のニーズにマッチしているかを確認しながら判断しましょう。
仮審査に申し込み
ディーラーローンでは不要ですが、銀行や信用金庫の自動車ローンでは、契約前に仮審査を申し込みましょう。
仮審査は簡易審査とも呼ばれており、ご自身が審査に通過するかを事前に確認ができます。
仮審査は必須ではありませんが、事前に申し込んでおくことで安心して中古車選びができるため、便利です。
銀行などの自動車ローンはインターネットからも申請できます。
中古車販売店と売買契約へ
仮審査に問題なく通過できれば、自動車ローンの本審査も通る可能性が高いでしょう。
仮審査を通過した場合や、仮審査が不要の場合は、中古車販売店との売買契約に進みます。
売買契約は、仮審査結果の有効期間内におこなう必要があります。
契約時には、車種やグレード、納車予定日や特約事項などを記載した売買契約書が作成されます。
内容に誤りや不明点がないか、よく確認しましょう。
ディーラーなどの自動車ローンは中古車販売店で車の契約時に申し込みできます。
自動車ローンを申し込んで本審査へ
銀行などのマイカーローンの場合は、車の売買契約が完了したら正式にローンの申し込み手続きに入りましょう。
手続きには記入式の申込書だけではなく、本人確認書類や収入証明書類、自動車の注文書などの書類が必要です。
本審査に通過した場合は、申し込み先から通知があります。
申し込み先によって異なりますが、多くは数日から2週間ほどで本審査の結果が分かります。
自動車ローンの審査基準とは?見られるポイント、通るためのコツ

自動車ローンの審査基準は、申し込み先によって異なり具体的な基準も一般公開されていません。
当然ですが、「しっかり返済してくれそうか」という点は、どこも共通して見られる点といえます。
例えば勤務先や勤続年数、年収などは、安定した収入があるかを判断する情報です。
審査に通りやすくするためには、以下のポイントを意識してみましょう。
情報は正確に記載する
申し込む際には、正しい情報を記載するようにしましょう。
誤りがあると、信用を傷つけてしまう結果になりかねません。
特に勤務先や収入についての情報は、「安定して返済できそうか」という判断材料なので、正しい情報を記載しなければなりません。
他社の借入やローンは早めに解消する
現在、他社からの借入・ローンなどがあれば、そちらの返済を済ませておくことをおすすめします。
なぜなら自動車ローンの審査においては、他社からの借入状況を重視されることが多いためです。
もし完済できるローンがあれば優先して返済し、借入件数を減らしましょう。
過去に問題がないかチェックする
過去に長期間延滞などをしたことがある場合、自動車ローンの審査が通過しにくいこともあります。
延滞などの情報は5~7年程度保管されるといわれています。
信用情報は、申請するとご自身のものを閲覧できることはご存知でしょうか。
過去のことを忘れていることもありますので、確認しておくことをおすすめします。
転職や退職はローンを組んだ後にする
審査では「安定して返済できるか」がチェックされるため、現在の勤務状況は重視される項目の一つです。
勤務年数が長い場合や安定した企業に在籍している場合は、現状のままでローンを申し込んだ方が有利になることもあるでしょう。
転職や退職などを検討している場合は、自動車ローンを組んだ後にする方がよいでしょう。
複数の自動車ローンに申し込まない
審査に不安があると、複数の自動車ローンへの申し込みを考えてしまうかもしれません。
しかし、複数申し込むと場合によっては信用情報に登録されてしまうこともあるかもしれません。
立て続けに申し込むことは避け、できる限り1社に絞りましょう。
まとめ

今回は、自動車ローンの種類や、審査の流れ、通過のポイントなどをご紹介しました。
自動車ローンは、手元にまとまった資金を用意しにくいときに有効です。
しかし自動車ローンにはさまざまな種類があり、メリットはもちろんデメリットもあります。
申し込みの際はどちらも把握したうえで、できる限り審査に通りやすい状態で臨むことが大切です。
ぜひ今回の内容を中古車選びのご参考してください。
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