公開日2023.8.28
中古車のメンテナンスはどこに頼む?適切な整備で長く乗り続けるには

車に長く乗り続けるためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。
今回は中古車を購入したあと、メンテナンスをどこに頼めば良いか迷っている方向けに、メンテナンスを依頼できるところやセルフメンテナンスなどについて、詳しくご紹介します。
中古車のメンテナンスはなぜ重要?

まず、車のメンテナンスの重要性について解説します。
なぜメンテナンスをすべきなのか、改めて確認しましょう。
中古車は状態に違いがある
中古車は新車と違って、購入時点でそれぞれに状態の違いが見られます。
以前所有していた方の使用頻度や走った道、乗り方などによって状態が異なるためです。
多くの中古車販売店では、納車前点検がおこなわれるため、基本的に購入してすぐは安心して乗ることができるでしょう。
ただし、年式の古い車や総走行距離の多い車は、価格を抑えて購入できるメリットがある反面、故障のリスクも高まっているため、メンテナンスには特に気を配る必要があります。
また、納車時にタイヤ交換をおこなっていない場合は、タイヤが摩耗しているなど、一部の部品が消耗していることも考えられます。
長く乗り続けたい、車の寿命を延ばしたいと考えるなら、車に合わせた定期的なメンテナンスをおこなう必要があります。
修理・交換費用が高くついてしまう
中古車も、新車同様に車検や法定点検が道路運送車両法によって義務付けられています。
故障によるトラブルを未然に防ぎ、安全なカーライフを送るためにも、車検や法定点検は大切です。
ただ、これらの費用が高くついてしまう原因として、日頃のメンテナンスが行き届いていないことが挙げられます。
乗用車や軽自動車の場合、車検は2年に一度(※1)と定められており、法定点検には、1年に一度の「12ヶ月点検」と、車検毎の「24ヶ月点検」があります。
車検では、車種によって異なる法定費用のほかに、整備費用がかかります。
整備費用では、各種部品に劣化や損傷があった場合、部品交換などにかかる費用を指します。
日頃からメンテナンスをすることで、故障や修理のリスクを低減することができ、事故や故障のリスクも低減するだけでなく、結果として費用の節約に繋がります。
(※1)新車購入の場合の初回車検は、乗用車は3年目、貨物や特殊用途車などは2年目。
中古車のメンテナンスはどこに依頼できる?

中古車のメンテナンスが依頼できるところは、主に下記の5つです。
- ・ディーラー・中古車販売店
- ・自動車整備工場
- ・カー用品店
- ・車検専門店
- ・ガソリンスタンド
ディーラー・中古車販売店
メンテナンスを依頼したいとき、まず候補に挙がるのが、中古車を購入したディーラーや中古車販売店です。
整備工場が併設されていれば、日頃のメンテナンスから車検、法定点検まで任せることができるでしょう。
中古車購入時には、定期点検とメンテナンスがパッケージ化されたメンテナンスパックを用意しているお店もあります。
特に、購入した中古車と同じメーカー系列のディーラーであれば、技術的な信頼性が高く、純正部品を使用して車に最適なメンテナンスをおこなってもらえるため、安心できるでしょう。
なお、メンテナンス時期を案内してもらえることもあるため、メンテナンスに関わることを全てお任せしたい方にはおすすめです。
ディーラー・中古車販売店によって、パッケージ内容などは異なるため、どこまで対応してもらえるのか確認しておきましょう。
自動車整備工場
自動車整備工場も、メンテナンスを依頼する候補の一つです。
自動車整備工場には「認証工場」と「指定工場」があり、認証工場は分解整備まで、指定工場では車検までおこなえる施設を意味します。
中でも指定工場は、地方運輸局長の指定を受けているため、高い水準の技術や施設が用意されていることを意味します。
自動車整備工場は、ディーラーと異なり、さまざまなメーカーの車の修理をおこなっており、純正以外のパーツも使用します。
認証工場か指定工場かで、技術や設備などが異なります。
また、自動車整備工場次第で対応できるメーカーや車種なども変わってくるため、その点にも注意が必要でしょう。
カー用品店
カー用品店にも、整備工場が併設されていて、日頃のメンテナンスを依頼できるところがあります。
全国展開しているようなカー用品店であれば、どの地域に住んでいても任せやすいでしょう。
ただ、メーカーやそれぞれの車種の専門家ではないため、専門知識を必要とするメンテナンスはカバーできないこともあります。
車検専門店
車検専門店は、車検に特化したサービスをおこなうお店のことです。
サービスを絞ったことで、車検がリーズナブルかつスピーディに受けられるという特徴があります。
車検専門のため、基本的には車検のみを依頼しますが、全国展開しているような店舗では日頃のメンテナンスも依頼できることがあります。
自動車整備工場と同様、技術力や設備などに差があり、対応できる車種が違うことは留意しておくと良いでしょう。
ガソリンスタンド
近年は、ガソリンスタンドでも車のメンテナンスをおこなってくれるところが増えています。
給油や洗車のついでに、オイル点検やタイヤ点検など、簡単な点検をおこなってもらえます。
指定工場が併設されているガソリンスタンドでは、車検や法定点検も依頼できるでしょう。
ただ、指定工場であっても、メーカー系列のディーラーと比べると、専門的な知識は不足していることが考えられます。
おすすめはディーラーのメンテナンス

さまざまなところでメンテナンスを受けられますが、おすすめはディーラーのメンテナンスです。
購入した中古車と同じメーカー系列のディーラーであれば、技術的に信頼でき、安心感があります。
日頃のメンテナンス、車検や法定点検などの定期点検まで、幅広く任せることができるでしょう。
トヨタモビリティ神奈川では、お得な中古車用メンテナンスパックをご用意しています。
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中古車のメンテナンス頻度はどのくらいが適切?

自動車のメンテナンスは、半年に一度が適切です。
中古車は、以前所有していた方も使用しているため、新車よりも各部品が消耗しています。
安心して長く乗り続けるためにも、最低でも半年に一度は、プロによるメンテナンスを検討しましょう。
半年は、ほとんどの車にとってエンジンオイルの交換時期でもあります。
エンジンオイルの交換と同時にメンテナンスをおこなえば、万全の状態で走り続けることができるでしょう。
前回のメンテナンスがいつおこなわれたかは、整備記録簿で確認できます。
中古車の購入後は整備記録簿を確認し、前回のメンテナンス日からおよそ半年後に予定を組んでみましょう。
日頃のメンテナンスで見るべきポイント
車は、ご自身でも日頃から点検することで、より安全に長く乗り続けることができます。
日頃の点検は目視で簡単にできるため、ぜひ小まめにおこないましょう。
半年や1年、2年などの節目にプロがおこなうメンテナンスとは別に、ご自身でも下記の項目をチェックしてみてください。
- ・エンジンオイルの量や色
- ・ブレーキオイルの劣化具合
- ・タイヤの摩耗具合や空気圧
- ・ヘッドライトが切れていないか
- ・バッテリーの消耗具合
エンジンオイルの量や色
エンジンオイルは、エンジンを長持ちさせるために重要なものです。
ガソリンエンジン内部の摩擦を抑える他、防錆や冷却など、さまざまな役割を持っています。
量の減少や劣化、汚れの混入などが、エンジンの性能にも影響を与えるため、量や色をチェックします。
時間が経過するにつれて黒く変色してくるので、交換のサインと捉えましょう。
エンジンオイルと同時に、オイルエレメント(フィルター)に汚れが詰まっていないかもチェックしておくと良いでしょう。
ブレーキオイルの劣化具合
ブレーキオイルは、ブレーキを安全に作動させるために必要な潤滑油です。
劣化が進んでいると、錆や沸騰による気泡などが発生しやすくなり、ブレーキの利きに影響を与えます。
新品に近いブレーキオイルは、薄い飴色や薄黄色です。
劣化すると茶や焦げ茶、黒などに変色するので、交換の目安と考えてください。
タイヤの摩耗具合や空気圧
タイヤの溝は、道路で滑りにくくするために付けられています。
摩耗すると路面を捉える部分が減り、走行時にも影響します。
事故につながるリスクもあるため、特に冬場の凍結時期の前には摩耗具合をチェックしておきましょう。
タイヤの空気圧も大切なチェックポイントの一つです。
ガソリンスタンドを利用する際、エアコンプレッサーを使ってチェックしましょう。
ご自宅でも、タイヤが変形していないか、タイヤ全体に亀裂や破損がないか、金属片や釘などが刺さっていないかなど、チェックできます。
タイヤを直接触る際は、怪我の恐れもあるので手袋をはめて作業しましょう。
ヘッドライトが切れていないか
ヘッドライトが切れていないかどうかも確認しましょう。
夜間のヘッドライト点灯は道路交通法で定められており、夜間の走行時にランプが切れている大変危険です。
運転前にヘッドライトを確認して、切れていたり、明るさが低下しているようであれば交換してください。
バッテリーの消耗具合
バッテリーも消耗し、劣化が進みます。
エンジンを駆動させた際に、エンジン音に違和感を覚える、パワーウィンドウやワイパーなどの作動力が弱まっているときは、バッテリーの性能が低下していることも考えられます。
バッテリー液が減りやすい、エンジンが動かないなどの症状が出ることもあるため、交換を検討しましょう。
ご自身でできる中古車のセルフメンテナンス

中古車は、新車よりもお手頃な価格で購入できることが魅力です。
長く乗り続けたいのであれば、日頃の点検以外にも、セルフメンテナンスできる箇所はしておくと良いでしょう。
車内の清掃
車内の環境も整えておくことで、ニオイもなく清潔な中で、快適に運転できます。
髪の毛や細かなゴミなどのほか、ドライブ中に飲食した場合は、食べこぼしなども落ちていることがあります。
床やシートだけでなく、ダッシュボードやハンドルなど手が触れる場所も定期的に清掃しましょう。
タッチパネルのような電子機器は、付着した汚れを落とすだけで反応が良くなることもあるでしょう。
シートカバーを使っている場合は、時折洗濯するのがおすすめです。
エアコンフィルターの清掃
夏場や冬場にエアコンをかけっぱなしで走り続けると、フィルターに埃が溜まって、エアコン本来の役目を果たせません。
エアコンのフィルターは定期的に清掃・交換して、いつでもクリーンな空気を循環させられるようにキープしましょう。
ボディの洗車
ボディは、埃や花粉、泥、雨水やカビなど、さまざまなもので汚れてしまいます。
外観を保つことも大切ですが、ボディの汚れは走行性能にも影響があります。
例えば、アウトドアシーンで泥が溝に詰まる、潮風に晒された場合には錆などが心配です。
スポンジや拭き上げクロス、ブラシなどの道具で、月に一度の頻度で洗車をおこなうと良いでしょう。
車庫に屋根がない場合は、ボディカバーをしておくだけでも、紫外線による塗装の劣化を防げます。
また、トヨタモビリティ神奈川では会員制の無料WAX洗車をご利用いただけます。
水洗いの後に専用のコート剤を使い、ボディやタイヤホイールまでピカピカに拭き上げます。
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消耗品の補充
車の中で、ご自身でメンテナンス可能な消耗品といえば、ウォッシャー液やワイパーゴムなどが挙げられます。
ウォッシャー液が適量出ない場合は補充し、良好な視界を保てるようにしましょう。
ワイパーゴムは、ご自身で替えることも可能ですが、上手く取り付けられるか不安な場合は、プロに任せるのがおすすめです。
まとめ

購入した中古車を長く乗りたい場合は、定期的なメンテナンスが大切です。
ディーラーをはじめ、さまざまな場所で、日頃のメンテナンスや法定点検などを依頼できるので、ご自身に合った場所を探してみてください。
可能な部分はご自身でも日頃からチェックし、大切な愛車に長く安全に乗り続けましょう。
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