公開日2023.10.23
車検切れの車も買取りしてもらえる?買取りに出す際の必要書類やポイントとは

車検を受けることは車を所有するうえで必要不可欠です。
しかし、生活環境の変化などでしばらく車に乗らずにいると、ついつい車検を通し忘れてしまうことがあるかもしれません。
そのまま乗ることがないのであれば、買取りに出すのがおすすめです。
買取りに出す際は、車検切れの車でも買取りしてもらえるのかと、疑問に思う方もいらっしゃるかもしれませんが、車検切れの車でも、問題なく買取りしてもらうことができます。
ここでは、車検切れの車であっても買取り可能な理由や買取りの際に必要な書類、ポイントや注意点まで、詳しく解説します。
車検切れの車でも買取り可能な理由

車検切れの車でも買取りできる理由は、車検が残っているかどうかが車の価値に大きく影響しないためです。
買取り業者は、車を買い取る際に車そのものの価値を重視しています。
中古車は、車種やグレードに加え、総走行距離や年式、外装に傷や凹みがないか、内装に汚れはないかなどの車両の状態によって値付けされます。
そのため、買取り業者は車検の有無よりも、車の状態を最も重視するのです。
また、買取り業者は、車を買い取ったあと、その車をオークションに出展するか店頭に並べ、次の買い手を探します。
その際に、車検が残っている車でも、買取りから時間が経つことで車検切れになることもあります。
車検が残っている車は、査定額にプラスされますが、車検が切れているからといって車そのものの価値に大きな影響はないため、査定額が大幅に下がることはありません。
したがって、車検切れの車でも安心して買取りに出すことができます。
車検を通す必要はある?

車検切れの車を買取りしてもらうために、事前に車検を通す必要はありません。
車検整備費用は、車検を受ける場所、車種によっても異なりますが、法定費用は軽自動車なら約25,000円、普通自動車では45,000円~70,000円ほどです。
その費用以上に査定額がプラスされることはほとんどないため、車検が切れているときは車検を通さず、そのまま買取りに出した方が良いでしょう。
なお、車検が残っている場合は、早めに買取りに出すことをおすすめします。
車検切れの車は公道を走れないことに注意

車検切れの車を買取りに出す際に注意したいのが、車検が切れていると公道を走れないことです。
車検切れの車の走行に関しては、道路運送車両法第58条によって定められており、違反すると同法108条による処罰の対象となり違反点数6点・免許停止、さらに6ヶ月以下の懲役または30万円以下の罰金が科されます。
そのため、車検切れの車を買取りに出す際には、出張買取りが可能な買取り業者に依頼するようにしましょう。
第五十八条 自動車(国土交通省令で定める軽自動車(以下「検査対象外軽自動車」という。)及び小型特殊自動車を除く。以下この章において同じ。)は、この章に定めるところにより、国土交通大臣の行う検査を受け、有効な自動車検査証の交付を受けているものでなければ、これを運行の用に供してはならない。 第百八条 次の各号のいずれかに該当する者は、六月以下の懲役又は三十万円以下の罰金に処する。 一 第四条、第十一条第五項、第二十条第一項若しくは第二項、第三十五条第六項、第三十六条、第三十六条の二第七項(第七十三条第二項において準用する場合を含む。)、第五十四条の二第七項、第五十八条第一項、第六十九条第二項又は第九十九条の二の規定に違反した者 引用:e-Gov法令検索「道路運送車両法」 |
また、どうしても車検切れの車を走行させる必要がある場合は、仮ナンバーを取得するという方法もあります。
仮ナンバーとは、車検切れや未登録自動車の新規登録をおこなう時などに一時的に公道の走行を許可するナンバープレートのことを指します。
仮ナンバーは市町村の役場で発行することができますが、発行の際はいくつかの書類が必要になります。
公道を走行させる場合は自賠責保険の有無にも注意が必要です。
自賠責保険は加入が義務付けられているため、未加入で走行した場合は違反点数6点・免許停止の処罰の対象となります。
さらに、万が一車検切れの車で対人事故などを起こした場合、相手方への賠償金を全額自分で支払う必要があります。
また、長期間動かしていない車検切れの車は、バッテリーやタイヤなど様々な部分が劣化している可能性も考えられるため、走行させるリスクが高いといえるでしょう。
仮ナンバー取得の際の必要書類
仮ナンバーを取得する場合は、手続きに下記が必要です。
- ・自動車検査証(車検証)
- ・自賠責保険証
- ・身分証明書(運転免許証)
- ・自動車臨時運行許可申請書
- ・印鑑(自治体によって)
手続きは、お住まいの市区町村の役所でおこなえます。
自動車臨時運行許可申請書は、窓口で受け取るか、場合によっては自治体のホームページから印刷して使用可能です。
自治体によっては印鑑が必要なため、事前に問い合わせるか、あらかじめ持っていくと良いでしょう。
仮ナンバーは、申請の際に使用目的や使用経路の申請が必要です。
また、使用期間が定められており、最長でも5日以内の返却が求められます。
申請した経路以外での運転は認められておらず、運行経路は最短経路かつ申請した市区町村が経路に含まなければならないなど、いくつか条件があります。
車の買取りに必要な書類とは

車の買取りに必要な書類として、下記が挙げられます。
- ・自動車検査証(車検証)
- ・自賠責保険証
- ・自動車税納税証明書
- ・自動車リサイクル券
- ・実印
- ・印鑑証明書
- ・委任状
- ・譲渡証明書
- ・整備手帳・取扱説明書
各書類について詳しくは、「車買取りに出す際の必要書類とは?手続きや注意点も解説!」でも解説していますので、ぜひチェックしてください。
必要書類の準備は時間がかかる?
印鑑証明書を除き、必要書類のほとんどは手元にあるため、準備にそれほど時間はかかりません。
自動車検査証は車検後に発行され、整備手帳や取扱説明書と一緒に車内に保管しているのではないでしょうか。
車を購入した際に発行される自動車リサイクル券や、自賠責保険証についても同様です。
印鑑証明書については、マイナンバーカードがあれば、マルチコピー機のあるコンビニでも発行で簡単に取得できます。
自動車税納税証明書については、納税した日付の確認をおこないましょう。
自動車税は、車の所有者に対し毎年4月1日に課税されるもので、納税していない場合は名義変更ができず、車の売却がおこなえません。
買取りに出す際のポイント

買取りに出す際は、できるだけ高い査定額で買取りしてもらいたいものです。
ここでは、車検切れの車を買取りに出す際のポイントをご紹介します。
車の状態が劣化する前に買取りに出す
先ほどもご説明したように、中古車は、車種やグレードに加え、総走行距離や年式、車両の状態によって値付けされます。
車を手入れせずに所有していると、バッテリーやタイヤなどの部品が経年劣化し、車の価値そのものが下がってしまいます。
車検が切れていても、その車には価値が残っているため、車の状態が悪くなる前に早めに買取りに出すようにしましょう。
また、バッテリーが上がると自走ができず、仮ナンバーを取得しても買取り業者に持っていくことができないなどのトラブルも考えられます。
車をきれいにしておく
車検切れの車は、放置されていることも珍しくありません。
雨風にさらされて汚れていたり、埃が積もっていると、査定額に影響します。
お金をかけてクリーニングや洗車をおこなう必要はありませんが、洗車や拭き掃除、車内に掃除機をかけるなど、ご自身で出来る範囲で清掃しておくと良いでしょう。
一方、車の内外が綺麗であれば、大切に使われていることがわかり、印象も変わります。
すぐ売却できる状態にしておく
中古車市場の需要は日々変動しているため、買取り価格が高そうなタイミングですぐ売却できる状態にしておきましょう。
具体的には、買取り業者へ行く前に、必要書類を揃えておくなど準備をしておくのがおすすめです。
まだ買取りに出すか検討段階という方も、必要書類が手元にあるか、確認だけでもしておくと良いでしょう。
保管してあったはずの必要書類や実印が見当たらない、自動車税が支払われていないので納税からしなければならない、といったトラブルもあり得ます。
あらかじめ揃えておけば、慌てることもありません。
まとめ

車に乗らない期間が続くと、気づかぬうち車検が切れてしまうことがあります。
車検が切れた車でも買取りはできるため、不要な車があるようなら買取りに出すのがおすすめです。
ただ、道路運送車両法に違反しないように運転を避け、出来る限り出張買取りなどのサービスを利用してください。
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