公開日 2023.11.1
中古車でも自動車保険は加入するべき?加入が必要な理由と注意点を解説

中古車はもちろん、車を購入する際に自賠責保険は強制加入です。
一方、車両保険をはじめとする自動車保険は任意のため、加入するか迷う方が多いのではないでしょうか。
しかし、自動車保険は、中古車を購入する際も加入するのがおすすめです。
この記事では、自動車保険がどのような保険で、なぜ中古車購入時に加入した方が良いのか、加入時の注意点まで詳しく解説します。
自動車保険は大きく3つに分かれる

自動車保険にはさまざまな種類がありますが、大きく下記の3つに分類できます。
まずは、それぞれの違いを見てみましょう。
- ・対人保険
- ・対物保険
- ・車両保険
対人保険
対人保険は万が一、事故によって人にケガをさせてしまったり、死亡させてしまったりした場合に備える保険を指します。
相手方(歩行者や車の搭乗者など、事故の被害者)に対して補償する「対人賠償保険」が代表的です。
相手方の救済を目的とする自賠責保険でも保険金が支払われますが、対人賠償保険では、自賠責保険を超えた分の保険金が補償されます。
他にも、ご自身や同乗者に対して補償が受けられる、「人身傷害保険」や「搭乗者傷害保険」、「自損傷害保険」や「無保険車傷害保険」などがあります。
対物保険
対物保険は、運転で物体に損害を与えた場合に備える保険です。
契約中の車で事故を起こした際、ガードレールや電柱などの公共物や、相手方の車や家の壁などの財産を壊してしまうと、損害賠償責任が生じます。
「対物賠償責任保険(もしくは対物賠償保険)」といった対物保険は、損害賠償責任を負った場合に、補償される対物保険です。
運転の誤りや、人や車を避けようとハンドルを切って、何かにぶつけてしまったというときの備えになります。
車両保険
車両保険は、ご自身の車に対する保険です。
「一般車両型」と「エコノミー型(車対車)」の2種類に分かれており、補償の範囲に違いが表れます。
自然災害や窓ガラスの飛び石、盗難やいたずら、落書きなどは、どちらも補償の対象としています。
しかし、単独事故(相手方がいない事故)や当て逃げは、一般車両型のみが補償の対象です。
上記のような事柄で、契約している車両に損害があったとき、免責金額を設定している場合は自己負担額を差し引いた金額が修理費として補償されます。
免責金額が0円の免0(ゼロ)特約の場合は、自己負担額なしで補償が受けられますが、保険料は高くなります。
なぜ自動車保険は加入した方が良い?その理由とは

中古車は新車と違い、購入した車両によって車両の状態が異なります。
そのため、特に車両保険については、不要だと考える方は珍しくありません。
ここでは、自動車保険に加入すべき理由についてご紹介します。
盗難にも備えられる
車両保険には、盗難にも備えられます。
車の盗難の認知件数は、2003年の64,223件をピークに、徐々に減っています。
しかし、2022年でも認知件数は5,734件と、多いのが現状です。
中古車だからと盗難対策をおこなわないと、どこで被害に遭うかはわかりません。
いざというときの備えとして、自動車保険に加入するのがおすすめです。
出典:警察庁Webサイト「自動車盗難等の発生状況等について」
事故の際、相手方から修理費が支払われないことも考えられる
もしも事故に遭ってしまっても、修理費は相手方から支払われるから問題ないと考えている方も多いでしょう。
しかし、相手方が自動車保険に加入していて、スムーズに修理費が支払われるとは限りません。
また、事故には過失割合があり、ご自身に全く過失がないケースは稀です。
相手方が自動車保険に加入していても、ご自身の過失割合分までは補償対象外です。
なお、相手方がいない自損事故の場合、一般車両型の車両保険でなければ修理費は支払われません。
自賠責保険では不足もある
自賠責保険は、補償対象を相手方の人のみとしています。
つまり、事故でご自身や同乗者がケガを負ったという場合でも、「人身傷害保険」や「搭乗者傷害保険」のように治療費が支払われることはありません。
また、自賠責保険の補償限度額を超えることも考えられるため、「対人賠償保険」のような備えがなければ、いざというときに対応できなくなります。
自動車保険は、対人、対物、車両と、全てが万が一の備えとなります。
そのため、できる限りの加入がおすすめです。
特に車両保険に加入した方がいいケースは?

車両保険は、トラブルに備えて加入しておくと安心です。
特に下記のいずれかに該当する方は、中古車の購入と併せて加入をご検討ください。
- ・ローンを組んで購入する方
- ・急な修理費の用意が難しい方
- ・運転に自信がない方
- ・自然災害が心配な地域に住んでいる方
ローンを組んで購入する方
ローンを組んで中古車を購入する方は、車両保険に加入しておくと良いでしょう。
なぜなら、ローンの支払いは、事故などで車が全損してしまった場合でも続きます。
「事故後も交通手段が必要なため、ローンを組んで車を再購入する」という場合は、全損した車のローンと新しい車のローンで、二重の支払いが続いてしまいます。
自動車保険の車両保険に加入している場合は、保険金をローン残債の返済に充てられるため、そのような状態を避けることにつながります。
急な修理費の用意が難しい方
車が破損した際の修理費が用意できない方も、車両保険の加入がおすすめです。
大きな事故に遭ってしまったという場合だと、数十万円のようにまとまった修理費が必要なことがあります。
場合によっては、別の中古車を購入した方が良いと感じられることもあるかもしれません。
そのようなとき、修理費や再購入費を用意できないと、車が買い物や仕事などに使えず、不便な思いをしてしまいます。
車の修理費や、再購入費がすぐ準備できる方以外は、加入していた方が良いといえるでしょう。
運転に自信がない方
ご自身の運転技術に自信がないときも、車両保険の加入を検討すると安心です。
運転免許証を取得して日が浅い方や、運転するのが久々の方など、運転に自信がない方も多いでしょう。
車種によってボディサイズや最小回転半径などに違いが表れるため、どのような車でも、慣れるまでには多少の時間が必要です。
慣れるまでの間にぶつけてしまいそう、事故を起こしてしまいそうなど、不安がある方は加入をおすすめします。
自然災害が心配な地域に住んでいる方
ご自身の住んでいる地域が、特定の自然災害に見舞われやすくて心配だという場合も、車両保険の加入を考えていた方が良いでしょう。
自然災害に遭う可能性は、住んでいる地域によって違いが表れます。
台風に見舞われやすい地域、海沿いで津波が心配な地域、土砂災害がある地域など、さまざまです。
なお、加入の際には、車両保険がどの災害を対象にしているのか調べてから加入する必要があります。
中古車の車両保険に関する注意点

車両保険の加入を考えている方は、注意したいことがいくつかあります。
中古車の購入前に、下記の2点を確認しましょう。
加入条件が設定されている
車両保険には、保険会社によって加入条件が設定されています。
加入条件を満たしていない方は、車両保険に加入できないことがあるため、注意が必要です。
車の年式や走行距離などが条件を超えていて加入できない場合や、度々事故を起こしてしまっていて加入を断られる場合など、ケースはさまざまです。
中古車の場合は前者を満たせないことがあるため、どのような加入条件か事前に確認しておくと良いでしょう。
どうしても加入したい場合は、購入する中古車や、加入する保険会社を変更する必要があります。
保険金額は車の価値で変わる
車両保険で支払われる保険金額は、車の評価額に左右されます。
そのため、例えば車両保険に加入していても車の価値が高くない場合は、事故や盗難などに遭ってもそれに見合った保険金額を受け取れないことがあります。
保険料も車の価値によって変動しますが、支払う保険料と受け取れる保険金額を比べてみると、満足できないことも考えられるでしょう。
加入する前には、満足できる金額が受け取れるか、シミュレーションをおこないましょう。
自動車保険の費用を抑えるポイント

自動車保険の加入を、費用を気にしてためらっている方が多いのではないでしょうか。
そのようなときは、下記の3つのポイントを押さえましょう。
- ・車両保険の補償範囲を変更する
- ・自己負担額のバランスを取る
- ・運転者を限定する
車両保険の補償範囲を変更する
車両保険は、基本的に補償範囲を決定できます。
幅広いトラブルを対象にしている「一般車両型」や、自損事故や当て逃げなど一部を補償範囲外にした「エコノミー型」に、プランがわかれます。
補償範囲が狭まるエコノミー型は、一般車両型に比べると保険料は安くなります。
加入の際は、ご自身が必要な補償範囲を見極めて加入しましょう。
免責金額(自己負担額)のバランスを取る
免責金額(自己負担額)と保険料のバランスも確認しましょう。
免責金額とは、車両保険を使って修理をする際に、ご自身で負担する金額のことです。
基本的には、免責金額が増えれば、保険会社に支払う保険料を抑えられます。
ただ、免責金額を増やせば、当然ながら車両保険を使って修理をする際に、保険会社から支払われる保険金額は減ってしまいます。
満足できる保険金額が受け取れるよう、バランスを考えて加入してみましょう。
運転者を限定する
運転する方が限られる場合は、範囲や年齢を限定すると保険料を安くできるため、検討してみてください。
運転するのが車の所有者のみの場合は「本人限定」、夫婦のみという場合は「夫婦限定」、運転免許証を取得した子供も運転する場合は「家族限定」のように設定できます。
また、一般的に自動車保険は、年齢を問わない補償範囲にしていると、保険料が上がります。
21歳以上や26歳以上など、運転者の一番若い方に合わせて限定しましょう。
まとめ

今回は、自動車保険がどのような保険で、なぜ加入した方が良いのか、加入時の注意点は何があるかなど、詳しく解説しました。
自賠責保険と違い、任意の自動車保険は加入を迷ってしまうかもしれません。
しかし、もしもの備えとして、自動車保険に加入しておくのがおすすめです。
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