公開日2023.11.30
知りたい中古車の維持費。発生するコストや維持費の抑え方について
車に乗り続けるためには、少なからず費用がかかります。
具体的には、税金や保険料、燃料費やメンテナンス費などです。
これらの費用をまとめて維持費といい、節約に目を向けている方は、しっかり計算する必要があるでしょう。
この記事では、中古車にかかる維持費や、その抑え方などについてご紹介します。
中古車の維持費とは?
まずは、中古車の維持にかかる費用の全体を確認しましょう。
下記の表は一例ですが、月々や年間にかかるおおよその金額がわかれば、今後の支払い計画もスムーズに立てられるはずです。
2年ごとに支払時期がくるものは1年分に、1年ごとに支払時期がくるものは1ヶ月分の金額として計算し直しています。
維持費名称 | 支払時期 | 月々の維持費目安 | 年間の維持費目安 |
自動車税(種別割)/軽自動車税(種別割) | 毎年 | 約900~9,167円 | 約10,800~110,000円 |
自動車重量税 | 1年または2年ごと | 約275~2,050円 | 約3,300~24,600円 |
自賠責保険料 | 1年または2年ごと | 約731~735円 | 約8,770~8,825円 |
印紙代 | 1年または2年ごと | 約67円 | 約800円 |
車検費用 (※1) | 1年または2年ごと | 約1,783~2,360円 | 約21,395~28,325円 |
法定点検費用( ※2) | 6ヶ月または1年ごと | 約1,128~1,888円 | 約13,530~22,660円 |
任意保険料( ※3) | 毎月または毎年 | 約5,000円 | 約60,000円 |
メンテナンス費用 (※4) | 不定期 | 約2,508円 | 約30,107円 |
燃料費 (※5) | 毎月 | 約4,639円 | 約55,667円 |
駐車場代 | 毎月 | 駐車場の有無による | 駐車場の有無による |
高速料金 | 毎月 | 移動距離による | 移動距離による |
合計 | ― | 約17,031~28,415円 | 約204,369~340,984円 |
(※1,2)トヨタモビリティ神奈川の「車検・点検」の費用を元に算出。
(※3)ご自身の加入状況によって大きく変わります。
(※4)参考:政府統計の総合窓口「小売物価統計調査 統計表 2 主要品目の東京都区部小売価格【2022年6月~2023年6月】」より、自動車タイヤ(1本)、自動車バッテリー、自動車オイル交換料、洗車代の合計値。
(※5)年間走行距離1万km(月々834km)、ガソリン代167円/Lとした場合。アクア(ハイブリッドZ,G,X(E-four))における、WLTCモード:30.0km/Lを例に計算。
人によって中古車の維持費は変わる
中古車の維持費を大きく分けると、どなたでも必ずかかるコストと、人によってかからないコストに分類できます。
それぞれ詳しく見てみましょう。
必ずかかるコストとは?
どなたでも必ずかかる維持費としては、下記の8つが挙げられます。
自動車税(種別割)/軽自動車税(種別割)
「自動車税(種別割)」と「軽自動車税(種別割)」は、毎年4月1日に車を所有している方に課される税金です。
普通車を所有している方は自動車税(種別割)、軽自動車を所有している方は軽自動車税(種別割)を納税する必要があります。
自家用普通車では、排気量と用途によって課される税額が変わり、29,500円~110,000円を課税されます。
自家用軽自動車の場合は、2023年11月現在、一律10,800円です。
自動車重量税
自動車重量税は、主に車の重量に基づいて課税される国税です。
課税額は、基本的に0.5tごとに増加します。
毎年課税されますが、車の新規登録(新規検査)時や、車検の際にまとめて支払います。
車種、年数、エコカー減税に該当するかによっても税額は異なり、新規登録から13年経過している車は重課となります。
車検や中古車新規登録時に支払う税額は、軽自動車であれば2年で6,600円ですが、乗用車は重量によって変わり16,400円~49,200円です。
法定点検費用
法定点検費用は、道路運送車両法によって定められた、必ずかかるコストの一つです。
車が故障なく安全に走行できるようおこなわれる点検を指しています。
法定点検は12ヶ月や24ヶ月などにおこなうため、12ヶ月点検や24ヶ月点検とも呼ばれます。
12ヶ月点検の料金は車種によって異なりますが、乗用車の場合で約13,530~22,660円です。
24ヶ月点検は点検項目が増えるため、料金が変わります。
車検費用/法定費用
法定点検と同様、道路運送車両法に定めがあり、乗用車の場合初回車検後2年に1度かかるのが車検費用です。
車検は車が保安基準に適合しているかを検査する制度を指します。
基本料金は車検をおこなう業者によって異なりますが、トヨタモビリティ神奈川の例を挙げれば、42,790~56,650円です。
それに加え、法定費用が必要です。
自賠責保険料
加入が義務付けられているため、必ずかかるのが自賠責保険料です。
対人賠償が補償の対象で、事故を起こして相手方に損害を与えた際の、被害者の救済を目的としています。
自賠責保険は、車検や中古車購入時に加入するため、保険料は年間約8,770~8,825円(24ヶ月で約17,540~17,650円)です。
自動車保険料
万が一のときに備えて加入し、定期的にかかるのが自動車保険料です。
加入は任意ですが、自賠責保険ではカバーしきれない部分もあるため、ほとんどの方が加入している保険です。
対人や対物、車両などに分かれており、どの範囲までを含めるかで保険料が変わります。
また、車種や年齢によっても変わり、月々3,000円以内の方もいれば、月々10,000円以上かかる方もいます。
メンテナンス費用
車に長く乗るために必要なのが、メンテナンス費用です。
オイルやバッテリー、タイヤなど、消耗品の交換が主な費用です。
消耗品によっては1年に一度、2~3年に一度など、交換のタイミングに違いがあります。
オイル交換は約4,500円、バッテリー交換は約6,300円、タイヤ1本の交換は約18,000円、ウォッシャー液は数百円ほどです。
燃料費
ガソリン車やハイブリッド車、プラグインハイブリッド車を問わず、車を走らせる限りかかるのが燃料費です。
ガソリン代や電気代のような燃料費は、車を動かすためにどうしてもかかってしまうコストといえるでしょう。
車の利用目的が、通勤や買い物などのみであれば少なく済みます。
しかし、休日は長距離のドライブに出かける、仕事で高速道路を利用することが多いなど、ご自身の使い方次第では燃料費も多くかかります。
人によってかからないコストとは?
人によってかからないコストは、下記の2つです。
駐車場代
駐車場代は、ご自宅の駐車場に車を置く場合にはかかりません。
マイカー通勤している場合でも、会社に駐車スペースがある、あるいは会社が駐車場代を負担してくれるのであれば、かからないコストです。
しかし、ご自宅や、勤めている会社の付近で契約しなければならない方は、駐車場代がかかります。
安ければ月々5,000円ほどもありますが、高ければ数万円かかることもあります。
高速料金
高速道路料金も、高速道路を利用する方以外はかからない維持費です。
どの区間を走るか、普通車か軽自動車か、ETCカードを所有しているかどうかなどが、高速道路の利用料金に影響します。
短い区間を走行する場合は数百円ですが、長い区間を走行する場合は10,000円を超えることもあります。
他、ETCカードを利用することで高速料金を抑えられますが、ETCパーソナルカードであれば年会費として約1,257円が必要です。
(※6)参照:「 ETCパーソナルカードWebサービス」
中古車の維持費を抑えるポイントは?
さまざまな中古車の維持費がありますが、維持費を抑えるためにはどのようなことができるでしょうか。
中古車を選ぶ段階からできる事柄も含め、見ていきましょう。
自動車税は排気量が少ない中古車がおすすめ
自動車税(種別割)は、排気量が小さい車ほど、軽減される仕組みです。
コンパクトカーや軽自動車のように、排気量が小さい車を選ぶと良いでしょう。
特に軽自動車は、軽自動車税(種別割)に分類されることから、課税額が低めです。
また、軽自動車の中古車は、購入時に軽自動車税(種別割)もかかりません。
乗車人数が4人以下の方や、普段それほど乗らない方にとっては、軽自動車が向いています。
また、電気自動車、燃料電池車、プラグインハイブリッド車、天然ガス自動車など、グリーン化特例の対象車が新車新規登録あれば、購入翌年度分に特例措置が適用されます。
おおむね75%減税されるため、上手く活用しましょう。
自動車重量税はエコカー減税制度を利用
自動車重量税をお得にしたい場合は、エコカー減税を利用しましょう。
エコカー減税とは、自動車重量税を軽減できる制度です。
排出ガス性能や燃費性能が優れた車が対象とされ、軽減の程度は、それぞれの性能によって決まります。
エコカー減税は、2023年12月31日までに新車新規登録がおこなわれた車に対し、1度のみ特例が適用されます。
車検代を節約したいなら重量が軽い車を選ぶ
自動車重量税と同様に、車検も重量によって金額が変わります。
重量が重い車ほど車検費用が高いことから、重量が軽い車を選ぶのがおすすめです。
車検代を節約したいと考えるのであれば、あまり重量のある車を選ばないことも選択肢に入れると良いでしょう。
中古車購入時に、自動車保険の条件を見直す
中古車を購入した後、自動車保険も見直してみましょう。
最初に加入したときとは、状況が変わっているかもしれません。
例えば、運転する人数が減っているような場合は、年齢条件などを変更して保険料を安くできることもあります。
運転が多い方は燃費の良い車を選ぶ
長距離運転をする方や、頻繁に運転する方は、燃費性能が良い車を選ぶようにしましょう。
運転する機会が多い方ほど、燃料費がかかります。
通勤や通学などで短距離を運転する場合であれば差は少ないですが、走行距離が長いほど、燃費性能の差によって燃料費に違いが表れます。
想定している運転の頻度や距離などに応じて、検討してみてください。
軽自動車は高速道路を利用する方にもおすすめ
普通車と比べ、軽自動車は、高速道路の利用料金が安くなります。
軽自動車は普通車の約8割の利用料金のため、移動距離が長いほど、そのお得さを感じられるはずです。
仕事や趣味などで頻繁に高速道路を利用する方は、ご自身に合っているのであればぜひ軽自動車を選んでください。
他にも、ETCカードを利用した割引制度にも注目すると良いでしょう。
駐車場を変える
駐車場の費用が高い場合は、駐車場を変えるのも選択肢です。
大通りから近い、アクセスしやすい、駅が近いなど、好条件が揃っている駐車場は駐車場代も高い傾向にあります。
目的地から多少離れた駐車場を選ぶと、料金がお得かもしれません。
会社や自宅の付近で契約していて、駐車場代が高い場合は、見直しをおこなってみてください。
国産車を選ぶ
中古車を選ぶ際には、国産車を選ぶことも維持費を抑えるポイントです。
中古車市場には、魅力的な外国車が並ぶことがあります。
外国車だからといって車検法定費用や自動車税に変更はなく、購入しやすい価格に落ち着いていれば、憧れていた外国車に目移りしてしまうかもしれません。
しかし、外国車は、整備費用や部品交換の際に、費用が高くなる傾向がある点に注意が必要です。
車を労わるように乗る
中古車購入後は、できる限り、車を労わるような乗り方を心がけてみてください。
近年は、総走行距離が多くても、年式が古くても、長く乗れる車が増えています。
しかし、少なからず以前の所有者によって使われていることから、中古車の状態には新車との違いが表れます。
不要な荷物を降ろして重量を軽くする、急発進や急停止を避けるなどすれば、車の負荷を減らしながら燃料費の節約につなげられます。
タイヤの空気圧を定期的に確認したり、時期が来たらエンジンオイルを交換したりといったことも有効です。
まとめ
今回は、中古車にかかる維持費や、その抑え方などについて、ご紹介しました。
車の維持費は必ずかかるものとかからないものがあり、場合によっては維持費を抑えることが可能です。
維持費の節約は、中古車選びの段階からはじめられるので、維持費を抑えたい方はぜひ購入前にシミュレーションをおこなってみましょう。
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