公開日2023.11.30
ランドクルーザーの中古車が人気!歴代の特徴や買い方のポイントとは
2023年8月2日に、ワールドプレミアにて新型ランドクルーザー“250”が公開されました。
ランドクルーザー“250”は、原点回帰を果たした中核モデルとして名称こそ改められていますが、ランドクルーザープラドの後継モデルです。
日本では、2024年前半に市場に並ぶとされ、楽しみにしている方は多いでしょう。
そういった流れも相まってランドクルーザーの中古車にも注目が集まっています。
また、フルモデルチェンジやマイナーチェンジがおこなわれた車種は、中古車市場における価格がお手頃になりやすいといわれます。
この記事では、ランドクルーザーの中古車に興味がある方へ向けて、ランドクルーザー歴代モデルの特徴や、中古車ならではの買い方のポイントなどについて解説します。
ランドクルーザーとは?その魅力
ランドクルーザーは、世界的な人気を誇るSUVです。
「どこへでも行き、生きて帰って来られるクルマ」というキャッチフレーズで知られる大型クロスカントリー車で、高い耐久性と走破性を備えています。
山道や森、砂漠などの他、地下鉱山や氷河地帯など、あらゆる未舗装路を走破することが可能です。
デザインのスタイリッシュさも魅力で、街乗りにも適しているというメリットがあります。
2021年に登場したランドクルーザー”300”系は、注文が殺到したため、新車は注文停止の状態が続くほどの人気があります。
生産が追い付かない状況であることから、新車を購入するのは難しいといえるでしょう。
しかし、中古車であれば、購入機会があるかもしれません。
人気車種のためリセールバリューが高いことや、ロングセラー車種で純正部品があるため、長期間乗り続けられることなど、中古車としても魅力が多くあります。
歴代ランドクルーザーの特徴
では、歴代ランドクルーザーの特徴を見てみましょう。
ランドクルーザーの系統は、大きく「ステーションワゴン」、「ヘビーデューティー」、ランドクルーザープラドが属する「ライトデューティ」の3種 に分かれています。
ランドクルーザープラド(70系、90系、120系、150系)については、「SUV中古車の中でも特に人気?ランドクルーザープラドの魅力に迫る」のコラムで解説していますので、そちらもご覧ください。
ランドクルーザーBJ
ランドクルーザーの歴史は、1951年にランドクルーザーBJから始まりました。
警察予備隊(現在の陸上自衛隊)向けに開発された経緯があり、1953年からは一般用として量産が開始されています。
元々は「BJ」や「BJ型ジープ」の名称で呼ばれていましたが、ジープの商標が他社の独占とされたことから、1954年に陸の巡洋艦を意味するLandとCruiserを組み合わせた車名に改められています。
ランドクルーザー20系
1955年11月には、ランドクルーザー20系と呼ばれる2代目モデルが発売されています。
ランドクルーザーBJが、警察予備隊での採用を目指した無骨なデザインだったのに対し、2代目モデルはより一般向けを意識した、丸みのあるデザインに変更されています。
屋根にソフトな素材を使ったソフトトップや、2ドアバン、4ドアバン、ピックアップ、消防車など、ボディタイプのバリエーションが豊富です。
海外輸出も、このランドクルーザー20系から本格的に開始されました。
ランドクルーザー40系
ランドクルーザー40系は、1960年8月に登場したランドクルーザーの3代目モデルです。
信頼性の高いクロスカントリー車として、海外で高評価を得ています。
シャーシは人気が高い2代目モデルを踏襲していますが、ホイールベースはショートとミドル、ロングの3種があります。
1967年にはボディタイプにステーションワゴンが追加され、1974年にはランドクルーザー主力エンジンの4気筒3リッターディーゼルエンジンが追加されました。
24年という長期間、世界中で愛用されてきたロングセラーモデルで、「40(ヨンマル、forty)」という愛称と共に知られています。
ランドクルーザー40系は根強い人気があり、発売から何十年と経った現在でも、中古車市場に並ぶことがあります。
ランドクルーザー50系
1967年8月に登場したのが、ランドクルーザー50系(FJ55、55型)です。
ランドクルーザー40系のFJ45Vに代わるモデルとして発売されましたが、本格的なステーションワゴンとされた点で、ランドクルーザー40系と違いが表れます。
そのため、ステーションワゴンモデルのランドクルーザーとしては初代モデルに当たります。
デザインも独自のものに変更され、FJ45Vが4ドアバンだったことから、ランドクルーザー50系から続くステーションワゴンモデルは、4ドアが基本です。
日本国内では商用車(バン)として、海外では乗用車としてカテゴライズし、海外での新しい需要を開拓しています。
ランドクルーザー60系
ランドクルーザー60系は、1980年8月に、ランドクルーザー55系の後継モデルとして登場しました。
そのため、ステーションワゴンモデルの2代目モデルに当たります。
ランドクルーザー50系に引き続き、日本国内では商用車(バン)、海外では乗用車に分類しており、海外において高い人気を誇ります。
高級感に溢れた2ボックスカーで、エアコンや、ハンドル操作をアシストするパワーステアリングなどが付き、快適性が高められているのが特徴です。
1988年 8月発売のE-FJ62Gが最終モデルで、「ワゴンVX」グレードは、3列目シートに格納式シートを採用した8人乗りです。
ランドクルーザー70系
1984年11月に発売されたランドクルーザー70系は、ランドクルーザー40系の後継です。
ランドクルーザーBJから続く、ヘビーデューティーモデルの4代目モデルに当たります。
これまで、4WD車は業務に用いられることがほとんどでしたが、乗用車としての用途で使われることも増えてきました。
そのため、ランドクルーザー70系は、さまざまな需要に対応できるようデザインから一新し、操作性や快適性、居住性などを向上させました。
また、ボディタイプのバリエーションにFRPトップ車が追加され、ホイールベースも5種に増えているという特徴があります。
2004年を区切りに海外専用車種として生産が継続されますが、日本国内でファンから熱望されたことから、2014年に期間限定で復活を果たしています。
1985年11月に追加されたワゴンタイプは、後のランドクルーザープラドへと派生しています。
ランドクルーザー80系
ランドクルーザー60系を継承して1989年10月に登場した80系は、ステーションワゴンモデルとしては3代目モデルに当たります。
海外での需要強化のため、60系よりもボディサイズが大型化しているのが特徴です。
デザインは内外共にレジャーに適した高級RV車として磨きがかかり、ラグジュアリーな雰囲気をまとっています。
5人乗りバンと8人乗りワゴンがラインナップされており、駆動方式は基本的にフルタイム4WD式ですが、バンのグレードにはパートタイム4WD式もしくは、パートタイム4WD式+5速マニュアルが採用されています。
ランドクルーザー100系
1998年1月に市場に並んだランドクルーザー100系は、80系の後継モデルです。
ステーションワゴンモデルとしては4代目モデルに当たり、5ドアのボディはより大型化が図られ、室内がより広々としているのが特徴です。
高級4WDとして、オンロードにおける快適な乗り心地にもこだわられており、フロントサスペンションはダブルウィッシュボーン式独立懸架が採用され、操縦安定性と快適な乗り心地を実現しています。
グレード展開は、ワゴンとバンそれぞれに「VXリミテッドGセレクション」、「VXリミテッド」、「VX」の3種から始まり、1998年12月には、最上級グレードとして「シグナス」が加わっています。
ランドクルーザー200系
ステーションワゴンモデルの5代目モデルとして、2007年9月に発売されたのが、ランドクルーザー200系です。
プラットフォームを一新したことで剛性や耐久性、衝突安全性などが増している他、ボディサイズは一層拡大され、室内の快適性も向上が図られています。
オフロードにおいて自動的に低速を維持する「クロールコントロール」や、走行状況に応じて駆動力配分を瞬時に選択する「トルセンLSD付トランスファー」が標準装備されたことにより、悪路走破性が一層優れた高級SUVに仕上がっています。
ランドクルーザー300系
誕生70周年に当たる2021年8月に、ステーションワゴンモデル6代目モデルとして発売されたのが、ランドクルーザー300系です。
ランドクルーザー200系からフルモデルチェンジがおこなわれて、約200kgの軽量化と低重心化、優れた燃費性能などが実現しています。
フレーム構造はランドクルーザー200系を継承していますが、GA‐Fプラットフォームを新たに採用したことで、高い剛性も確保されました。
新開発のサスペンションで乗り心地や操縦安定性が向上している他、外観は洗練された大人の雰囲気が取り入れられています。
ランドクルーザーの中古車を購入前に確認したい注意点
70年以上愛され続けたランドクルーザーは、多くの方におすすめできるSUVです。
ただし、注意したい点が4つあるため、購入する前に確認しましょう。
よく利用する駐車場の制限を確認
ランドクルーザーは大型SUVのため、全高も高めです。
例えば、ランドクルーザー300系は全高1,925mmあり、ルーフレールのようなパーツがカスタムされている場合は、2,100mmを超える可能性があります。
駐車場の高さ制限は、1,800mmや2,100mmなどを見かけることが多いでしょう。
ルーフレール付きのランドクルーザーを購入する方や、これから付ける予定がある方は、よく利用している駐車場の高さ制限を確認するようにしてください。
また、全幅や重量の制限がかけられている駐車場もあります。
それが住んでいるマンションの駐車場であれば、別に駐車場を借りる必要が出てきます。
ランドクルーザーを購入する前にこういった点も確認しましょう。
カスタム車が多い点に注意
中古車販売店によっては、ランドクルーザーのカスタム車も置いています。
ランドクルーザーはカスタム車が多く、専門の中古車販売店もあるほどです。
カスタム車が好きな方にとっては、ご自身に理想の車を見つける良い機会といえるでしょう。
税金を考慮して選ぶ
ランドクルーザーは、税金も考慮して選びましょう。
頑強なランドクルーザーだからこそ、40系のような低年式モデルも中古車販売店に並ぶことがあります。
ただ、自動車税(種別割)や自動車重量税は、新規登録から13年を超えたタイミングで増額される点に注意が必要です。
例えば自動車税は、13年超で概ね10%重課とされ、おおよその目安が下記です。
ランドクルーザー40系の自動車税
種別 | 13年未満 | ガソリンエンジン13年超 ディーゼルエンジン11年超 |
4ナンバー車 | 8,000円 | 8,800円 |
1ナンバー車 | 16,000円 | 17,600円 |
参考:国土交通省「自動車税」
ディーゼル車とガソリン車で違いが表れる
ランドクルーザーは、ガソリン車とディーゼル車で分かれています。
ディーゼル車は燃費の面で経済的ですが、尿素水交換のようなメンテナンス費用がかかるため、ガソリン車とは維持費が異なってきます。
また、ディーゼル車の場合、自動車税(種別割)は11年で重課の対象です。
どちらがご自身に合っているか、購入前に計算すると良いでしょう。
また、ディーゼル車は、自動車NOx・PM法や都道府県の条例規制などのディーゼル規制があります。
基準に適合していないディーゼル車だと、そのままでは登録できないことや、地域によっては走行できないことがあるため、注意が必要です。
ランドクルーザーの中古車を選ぶときのポイント
ランドクルーザーの中古車を選ぶ際には、いくつかのポイントがあります。
ここでは、ランドクルーザーの中古車を買う際のポイントを見てみましょう。
車の状態は確認が必須
ランドクルーザーはオフロードに強いSUVのため、オフロードを頻繁に走っていた可能性があります。
外観に不具合がないかは、できる限り確認したいポイントです。
運転を好んでいた方なら、走行距離が多い過走行車ということも考えられます。
頑丈なことが特徴のランドクルーザーですが、年式が古ければ、適切なメンテナンスがされていないと乗り続けられるか不安があるでしょう。
どのように管理されてきたか、未舗装路を走った際に衝突や水没などをしていないか、整備記録簿を見て確認してください。
オプションやカスタムの要不要を見極める
レジャーに用いられることが多いランドクルーザーは、カスタマイズ性が高い車です。
そのため、以前所有していた方が、さまざまなオプションや装備を付けていたり、カスタムをおこなっていたりすることがあります。
しかし、オプションやカスタムが多い車ほど、価格設定が高い傾向があることに注意が必要です。
購入時の費用を節約したい方は、要不要なオプションやカスタムを見極め、必要なものがついているランドクルーザーを選ぶと良いでしょう。
車検ありや車検整備付きも検討する
車検ありや車検整備付きのランドクルーザーは、購入費用がやや高額で、初期費用を抑えたい方はためらうかもしれません。
特に、大型SUVのランドクルーザーは、車検費用が他の乗用車に比べると高い傾向があります。
しかし、車検ありなら車検の有効期間が残っており、車検整備付きなら購入後に車検を受けた状態で納車されます。
購入後すぐに乗れるという大きなメリットがあるため、車検ありや車検整備付きも検討するのがおすすめです。
まとめ
この記事では、歴代ランドクルーザーや、中古車ならではの買い方のポイント、注意点などについて解説しました。
ランドクルーザーは、長く愛されてきた人気のSUVです。
ランドクルーザー“250”と“70”が公開されたことで、中古車市場でも注目が集まっています。
この機会にランドクルーザーの中古車を検討している方は、ぜひトヨタモビリティ神奈川の中古車取扱店舗にご相談ください。
トヨタモビリティ神奈川の中古車情報は、こちらからご確認頂けます。
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