公開日2024.6.17
中古車にオプションは後付けできない?ディーラーとメーカーの違いから解説

中古車を選ぶ際に重視するポイントは、人によってさまざまです。
年式や総走行距離、価格などがありますが、他にも気にしたいのがオプションです。
新車を購入する場合、ご自身の好みに合わせてオプションを選択することができますが、中古車の場合は後付けできないオプションもあるため、ご自身の求める機能が装備されているかをチェックすることが大切です。
この記事では、後付け可能なオプションはどのようなものかというところから、おすすめのオプションや、中古車を選ぶ際のポイントまで、詳しく解説します。
後付けできるオプションとは?ディーラーオプションとメーカーオプションの違い

オプションは、ディーラーオプションとメーカーオプションの2種類に分かれています。
それぞれの特徴や違いについて見ていきましょう。
ディーラーオプションは後付けできるものが多い
ディーラーオプションとは、納車時や購入後に販売店が取り付けるオプションのことで、中古車販売店によりますが、後付けできるものが多いです。
ディーラーをはじめ、オプションを取り扱っている中古車販売店で対応してもらえます。
ディーラーオプションとしては、下記のようなものが挙げられます。
- ・シートカバー
- ・フロアマット
- ・ドアバイザー(サイドバイザー)
- ・エアロパーツ
- ・ボディコーティング
- ・カーナビ
- ・オーディオ機器
- ・ETC車載器
- ・リモートスタート(リモコンエンジンスターター)
シートを保護するシートカバーや、足元の汚れを防ぐフロアマットといったアクセサリーをはじめ、換気の際に便利なドアバイザーや、スタイリッシュさを高めるエアロパーツも、ディーラーオプションの一つです。
他にも、車の表面を保護するボディコーティングを施せたり、カーナビやオーディオ機器、ドライブレコーダーなどを交換できたりすることがあります。
ディーラーオプションは社外品も多く、メーカーオプションよりもバリエーションが豊富です。
後から取り付けられるものがほとんどですが、取り扱い商品は中古車販売店によっても異なるため、お目当てのオプションがある方は事前に確認しておく方がスムーズでしょう。
トヨタモビリティ神奈川では、対象車種に後付け可能な「セキュリティシステム」もご用意しております。
詳しくは、お近くのトヨタモビリティ神奈川か、お問い合わせフォームへお問い合わせください。
メーカーオプションは基本的に付けられない
中古車の購入時に、メーカーオプションは基本的に後付けができません。
メーカーオプションとは、メーカーが車体製造時に取り付けるオプションのことをいいます。
作業規模の大きさや工程の複雑さなどから、製造過程で取り付ける必要があります。
そのため、新車購入時には付けられても、中古車購入時には付けることができません。
メーカーオプションとしては、下記のようなものが挙げられます。
- ・本革シート
- ・サンルーフ(ムーンルーフ)
- ・スマートエントリーやスマートキー
- ・先進安全装備
- ・アクセサリーコンセント
- ・ヒーター
- ・カーナビ
- ・ETC車載器
- ・エアロパーツ
- ・アルミホイール
高級感と質感を向上させる本革シートのほか、屋根に天窓を取り付けるサンルーフ(ムーンルーフ)は代表的なメーカーオプションの一つです。
他にも、内部に組み込むスマートエントリーやスマートキーといったシステム、先進安全装備なども後付けが出来ないオプションとして挙げられます。
メーカー装備品のカーナビやETC車載器なども、メーカーでしか取り扱いがないため中古車販売店では対応ができないことがあります。
それぞれのオプションのメリットとデメリット

ここまでで、ディーラーオプションとメーカーオプションには取り付けできるタイミングや種類に違いがあることが分かりました。
本革シートなどメーカーオプションでしか取り付けできないものもあれば、ナビやオーディオ、エアロパーツなど、メーカーオプションにもディーラーオプションにも共通したオプションもあります。
それぞれのメリットとデメリットを把握しておくと、どちらをご自身が重視すべきかわかってきます。
ディーラーオプションのメリットとデメリット
ディーラーオプションは、中古車購入時に後付け可能という手軽さが、大きなメリットです。
社外品も多く販売されているため、豊富なバリエーションの中からご自身に合うオプションを選択できる点もメリットでしょう。
中古車販売店でも取り付けできるため、お目当ての中古車に取り付けることができます。
費用も、メーカーオプションと比べるとリーズナブルなものもあり、予算と相談しながら選択できるでしょう。
ただし、取り付けるオプションが純正品でない場合は、デザインの統一感は崩れてしまうデメリットがあります。
社外品の場合は、一部の外装オプションなどは保安基準に適さないオプションの場合は、車検が通らなくなることも考えられるため、注意が必要です。
メーカーオプションのメリットとデメリット
メーカーオプションは車種専用のため、内外のデザインに統一感を持たせることができます。
また、オーディオやETCなどの電装オプションの場合、純正品の機器同士であれば、「互換性がなく一部の機能が使えない」といった問題も起きにくいでしょう。
さらに、製造段階でしか取り付けられないメーカーオプションは、下取りの査定で高く評価される点も大きなメリットです。
ただし、基本的に後付けできないため、希望するメーカーオプションがある場合は取り付けられている車の中から探す必要があり、選択肢が限られる点はデメリットです。
また、メーカーオプションが付いている中古車は付いていない車に比べると価格も高くなる傾向があります。
おすすめのオプションはなにがある?

オプションの種類は多岐にわたりますが、重視したいオプションはどのようなものがあるでしょうか。
ここでは、重視したいおすすめのオプションをご紹介します。
先進安全装備
先進安全装備は、リスクを軽減し、運転をサポートしてくれるオプションです。
交通事故は、一瞬の油断や判断ミスなどにより起こす可能性のほか、巻き込まれることも考えられます。
ご自身や同乗者の方にも大きな影響を与えるため、出来る限りの対策をしておくと安心です。
先進安全装備の中には、衝突時の被害を軽減する自動ブレーキシステムや、車線逸脱を知らせてくれる機能のほか、駐車時支援機能など快適な運転をサポートしてくれる機能もあります。
中古車選びの際は、ぜひご自身に必要とするものが搭載されているか確認してみてください。
「Toyota Safety Sense」をはじめとするトヨタの安全技術については、下記からご覧頂けます。
ヒーター系オプション
シートヒーターやステアリングヒーターなどのオプションは、背中や手指などを素早く温めてくれる機能です。
冬場の運転が快適になるほか、同乗者にとっても嬉しいオプションでしょう。
エアコンで車内全体を暖めると運転中に眠気が心配という方や、乾燥するのが気になる方にも人気があります。
スマートエントリー・スマートキー
スマートエントリーやスマートキーは、日々の運転を快適にしてくれます。
スマートエントリーは、キーを差し込まなくても、キー側やドア側のボタンを押すことでドアを開錠や施錠ができる機能です。
スマートキーは、キーを差し込まなくても、エンジンを始動させられる機能です。
カバンやポケットなどからキーを探す必要がなく、乗り降りやエンジンスタートをスピーディにおこなえます。
ドライブレコーダー
いまや必需品とも言えるドライブレコーダーは、万が一の事故や危険運転などに遭った際、ご自身の状況を証明してくれる録画機器です。
他にも、駐車中の防犯対策としても人気で、人目の少ない駐車場での当て逃げやイタズラなどを記録することで、被害低減の効果もあります。
社外品を含め、多くのメーカーから販売されているため、幅広い条件の中からご自身に合った1台を選びましょう。
録画範囲や録画時間、画像の鮮明さなどは機器によって大きく違いが表れるため、確認することが大切です。
カーナビ
カーナビは、目的地まで案内をしてくれる機器です。
地図で目的地を確認したり、現在地付近のお店を検索したり、目的地までどのルートを通ればいいか表示させたりできます。
道に詳しくない方でも迷わず目的地に到着でき、寄り道したいときのお店候補を探すときにも役立つため、ドライブでは欠かせない機器といえるでしょう。
フロアマット
フロアマットは、雨や土などで車内の床が汚れるのを防いでくれるアイテムです。
純正品は厚みサイズ、デザインなどがフィットしている他、静粛性やニオイ軽減などの効果をもたらしてくれることもあります。
社外品は比較的安価ですが、滑り止めのフックが付属しない場合は、取り付けが必要です。
未固定でフロアマットを使うことで、アクセルペダルに干渉することもあるため、注意してください。
ディスプレイオーディオ
ディスプレイオーディオは、ディスプレイが付属したオーディオ機器です。
タッチパネル式、非タッチパネル式などに分かれており、ラジオやCDなどを聴く際に利用します。
テレビ(フルセグ)が見られる機種、カーナビ機能を備えた機種、スマホ連携機能を備えた機種などがあり、ドライブを一層楽しく彩りたい方におすすめです。
ETC車載器
ETC車載器は、高速道路の料金所で自動料金収受システム(ETC)を利用するための機器です。
料金所でスムーズに料金支払いができ、登録済みのETC車載器とETCカードを組み合わせることで、割引制度を利用できることもあります。
そのため、高速道路を頻繁に利用する方にとっては、重視したいオプションといえます。
ドアバイザー
窓の上部に取り付けられたドアバイザーは、窓を開けた際に雨の侵入を防いでくれます。
雨の他にも、虫などの侵入も防げるため、見た目にこだわりがある場合を除き、取り付けておきたいオプションの1つです。
ほとんどの車種に取り付けられているオプションのため、中古車選びの際には探しやすいでしょう。
ドアミラーオート電動格納
ドアミラーオート電動格納は、ドアの施錠時やエンジン停止時など、特定のタイミングでドアミラーを自動的に折りたたむ機能です。
エンジンのスタート時には、自動で元通りの位置に開きます。
狭い駐車場では、隣に駐車する方に気を使って、ドアミラーを折りたたむ方も少なくないでしょう。
ドアミラーオート電動格納があることで、ご自身で折りたたんだり、元の位置に調整したりという手間を省けます。
アルミホイール
アルミホイールは、足回りのイメージを変えてくれる装備です。
デザイン性を高めてくれる他、スチール製のホイールに比べると軽量で、燃費性能やハンドル操作性の向上などの効果が見込めることもあります。
純正品のアルミホイールのデザインは、車種やグレードなどによって違いが表れることがあります。
また、社外品は保安基準に合致しない可能性や、併せてタイヤも交換して費用が高まるケースなどに、注意が必要です。
LEDヘッドライト
LEDヘッドライトは、ヘッドライトをハロゲンライトからLEDライトに切り替えるオプションです。
LEDヘッドライトは、明るく省電力で、寿命が長いという特徴があります。
そのため、日頃から明るさを実感しやすく、交換の頻度を抑えられるといったメリットがあるでしょう。
霧が発生しやすい地域にお住まいであれば、フォグランプ付きかどうかも併せて確認するのがおすすめです。
本革シート
本革シートは、シートを布製のファブリックシートから本革製のレザーシートに変更するオプションです。
メーカーオプションのため、後付けはできません。
なめしや塗装などがおこなわれた本革は、しっとりとした触り心地や光沢などを備えています。
上質な雰囲気で車内に高級感を与えてくれる他、埃がたちにくいといったメリットがあります。
サンルーフ(ムーンルーフ)
サンルーフは、車体の屋根に天窓を設置するオプションです。
車内に自然光を取り入れて開放感を演出でき、夜空を観察するといった用途にも使えるというメリットがあります。
ガラスルーフ(スカイルーフ)ではできなかった開閉が、サンルーフではでき、換気にも役立つという違いがあります。
ドライブで後ろ席に人を乗せる機会が多い方や、車中泊をおこなう予定がある方などに人気です。
こちらもメーカーオプションのため、後付けはできません。
アクセサリーコンセント
アクセサリーコンセントは、車内で電気製品を利用するためのコンセントです。
ガソリン車はAC100V・消費電力100Wほどで、消費電力以内であれば、ノートパソコンやDVDプレイヤーなども使用できます。
類似オプションには、アクセサリーソケット(シガーソケット)やUSB端子があり、スマートフォンの充電やハンディタイプの扇風機なら対応できるでしょう。
ハイブリッド車はAC100V・消費電力1500Wほどで、消費電力以内であれば、炊飯器やドライヤー、掃除機などの家電製品も利用可能です。
コンセントプラグも差し込めるアクセサリーコンセントは汎用性が高く、車中泊やキャンプなどで家電製品を利用したい方におすすめです。
パワースライドドア
パワースライドドアは、スライドドアに自動開閉装置を付けるオプションです。
ドアのボタンや運転席側のスイッチなどを操作することで、手がふさがっていても、パワースライドドアを開閉可能です。
手や足をかざして開閉できるタイプのパワースライドドアもあり、両手がふさがりがちなファミリー層に人気があります。
オプション付きの中古車選びのポイント

オプションの数々は魅力的ですが、ご自身の状況によって必要度に違いが表れます。
多くのオプションを選ぶと費用も相応に高まるため、下記のポイントを押さえましょう。
先進安全装備は優先度が高い
運転時の安全性を重視する方は、先進安全装備が付いている中古車を選ぶと良いでしょう。
後付けできない先進安全装備は、優先度も高いといえます。
高速道路の利用が多い方はレーントレーシングアシスト(ハンドル操作サポート)、駐車に自信がない方は駐車時支援機能など、車種によって搭載されている安全装備も変わってきます。
高年式の車種であれば、より新しい機能が備わっているため、安全装備を重視される方は高年式の車から検討するのもおすすめです。
定番や人気のオプションを頭に入れておく
オプションの中でも、定番や人気のものは、選んでも後悔しづらいでしょう。
例えば、スマートエントリーやスマートキー、ドアバイザーなどは使用頻度が高く、定番で人気のオプションです。
道案内をしてくれるカーナビや、運転中や休憩中などに楽しめるオーディオ機器なども、利用頻度が高い定番オプションで、取り付けられている機器によって機能も大きく変わるためチェックしておきたいポイントです。
ご自身のライフスタイルを考慮してオプションを選ぶ
オプションが選びきれないという方は、ご自身のライフスタイルを考慮してみるのがおすすめです。
荷物が多い方は開けやすいパワースライドドア、高速道路を利用する方はETC車載器など、ご自身の使用状況を考慮して選ぶと無駄がありません。
よく使うオプションが付属した中古車を選ぶ方が、よりお得な気分で日々の運転を楽しめるはずです。
下取りに出すことを考えている人は純正オプション
今後、買い取りや下取りに出したいと考えている方は純正品のオプションが付いた中古車を選ぶのがおすすめです。
純正品の場合、高い評価が期待でき、査定額が高くなる傾向があるためです。
また、純正品は、その車種に合わせて作られているため、デザインに統一感がある点もメリットです。
特に後付けができない本革シートやシートヒーター、サンルーフなどのメーカーオプションは特に高い評価につながるため、確認してみてください。
また、購入時にフロアマットやカーナビ、ディスプレイオーディオやドアバイザー、アルミホイールなどのディーラーオプションを取り付ける際にも、純正品を検討してみてください。
後付け可能なオプションを把握する
迷っているオプションがある方は、希望しているオプションが購入後に取り付け可能かを確認しましょう。
オプションは購入時に取り付けるのが、手間が省けておすすめですが、どうしても決めきれないという方は、納車後に取り付けることも検討してみましょう。
ディーラーオプションであれば、ディーラーはもちろん、中古車販売店やカー用品店で取り付けを依頼できます。
また、現在は必要なくても、家族が増えたタイミングやライフスタイルの変わり目で必要になるオプションがあるかもしれません。
「オプションが少ない中古車で購入費用を抑えたい」「実際に乗ってから必要なオプションを装着したい」と迷っている方は、後付け可能かどうか確認しておくと安心です。
中古車選びのポイントについては、下記のコラムも参考にしてみてください。
中古車購入時のチェックポイントとは?トヨタスタッフが徹底解説!
まとめ

この記事では、後付け可能なオプションやおすすめのオプション、中古車を選ぶ際のポイントなどについてご紹介しました。
中古車を購入する際に付けられるオプションは、基本的にディーラーオプションのみです。
また、対応可能なディーラーオプションも中古車販売店によって変わります。
欲しいオプションがメーカーオプションの場合、お目当ての中古車に装備されているか、ディーラーオプションの場合は、中古車販売店で後付け可能かなどを詳しく確認しましょう。
トヨタモビリティ神奈川で取り扱う中古車の情報は、下記からご確認頂けます。
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