
トヨタ クラウンの歴史を振り返る。歴代モデルから最新モデルまで一挙紹介
公開日 2022.09.26

トヨタのフラッグシップであるクラウンに、新型が登場しました。
クラウンは67年以上もの歴史を持ち、「最高の日本車」として、たくさんの人から親しまれています。
今回は、トヨタ「クラウン」の名前に込められた意味や、これまで登場した歴代クラウンなどをご紹介し、クラウンの歴史を振り返っていきます。
クラウンの名前に込められた意味とは
クラウンは日本を代表する高級車の1つで、トヨタの車種のなかでも最上級モデルの地位を長年にわたり担っています。
クラウンという名前は、英語で「王冠」の意味。
「国産車を常にリードし続ける王座のしるし」という想いが込められています。
誕生から67年。歴代クラウンのモデルと歴史を振り返る
今年でクラウンは初代誕生から約67年。
ここからは、歴代クラウンのモデルと歴史を振り返ります。
初代トヨペット・クラウン(RSD) ※1955~1962年

1955年当時、国内自動車メーカーは、海外メーカーから協力を得ながら乗用車の生産をおこなっていました。
豊田喜一郎氏が掲げた「日本人の手で、純国産車をつくる」という夢のもと、たくさんの技術者が開発に携わり、1955年1月、トヨタの独自技術のみで作った初代クラウンが登場します。
観音開きのドアが特徴的なことから「観音開きのクラウン」とも呼ぶこともあり、タクシー・ハイヤーの定番でした。
2代目クラウン(RS41)※1962~1967年

2代目が登場したのは、初代が登場してから7年後の1962年。
日本のカーライフや道路事情の変化に合わせて設計やデザインが一新され、世界的に流行していたボンネットとトランクがフラットな「フラットデッキスタイル」やヘッドライトも4灯式とするなど、一気に近代的なスタイルに進化しました。
クラウンのトレードマークである「王冠エンブレム」も2代目から採用しており、高級路線の車として歩み始めていきます。
3代目クラウン(MS51)※1967~1971年

「消防車や救急車と混同する」として制限されていた白色のボディカラーが1965年に解禁され、「白いクラウン」として売り出された3代目は、自家用車として瞬く間に憧れの的に。
「自家用車=クラウン」というイメージが世間に定着したのもこの頃。
車のトップブランドとしての地位を不動のものとしました。
4代目クラウン(MS60)※1971~1974年

4代目では、世の中が本当の美しさや豊かさを模索しはじめた時代に合わせ、車体が丸みを帯びたエレガントなフォルムに。
そのなめらかなフォルムから「くじら」という愛称で親しまれました。
また、車名も「トヨペット」の文字が外れ、現在の「クラウン」に変わりました。
5代目クラウン(MS85)※1974~1979年

5代目は先代から3年9か月ぶりに改良され、初代クラウンの発売から20年の節目に発表。
「美しい日本のクラウン」を謳い文句に、広告CFには吉永小百合さんが登場し、当時の人気をさらっていきました。
最上級グレードである「ロイヤルサルーン」も5代目からの登場です。
6代目クラウン(MS112)※1979~1983年

6代目は80年代の「新しい時代を開く伝統の最高級車」をモットーに、70年代の終わりに登場します。
外観は直線を基調とした正統派デザインでありながら、内部には運転席パワーシートやクルーズコンピューター、電子チューナー付きオーディオなど、当時の最先端の機能が搭載されており、その斬新さで話題に。
迫力のあるフロントマスクも特徴で、「鬼クラ」と呼ばれることもあります。
7代目クラウン(MS125)※1983~1987年

バブル経済前の1983年、7代目は「いつかはクラウン」という有名なキャッチコピーを掲げ登場しました。
先代からより洗練された曲線を取り入れたデザインと、歴代唯一搭載されたクリスタルピラーが特徴です。
8代目クラウン(MS137)※1987~1991年

7代目の「いつかはクラウン」を踏まえた「いつかはクラウンに。その想い、今こそ…」というキャッチフレーズから、8代目は「いつクラ」という愛称で世間に親しまれました。
「日本をリードする高級乗用車」という立ち位置から「世界が認めるトップレベルの高級乗用車」を目指し、最先端のハイテク装備を意欲的に搭載したのが特徴です。
9代目クラウン(JZS143)※1991~1995年

バブル経済崩壊直前で世界情勢が不安定な中、“威厳”という名のクラウンの新モデル「マジェスタ」が登場。
自動車で世界最高レベルの静粛性を実現します。
10代目クラウン(JZS155)※1995~1999年

「美しく、走る。日本のクラウン。」というキャッチフレーズにもある通り、「走る」という運動性能を見つめ、車を走らせる時のフィーリングや、室内空間の快適さを重視しているのが10代目の特徴です。
また、4WDのラインアップも10代目からです。
11代目クラウン(JZS175)※1999~2003年

11代目は、20世紀に発売されたクラウンの集大成として「21世紀へ。このクラウンで行く。」という印象的なキャッチフレーズで発表されます。
また、若い世代向けの「アスリート・シリーズ」や、世界で初めて「マイルドハイブリッドシステム」を搭載したことから、世界中から高く評価されたクラウンでもあります。
12代目クラウン(GRS182)※2003~2008年

12代目は「ゼロクラウン」という名で親しまれている、歴代のなかでも人気の高いモデルです。
21世紀に突入し改めて原点に立ち返ることで、ゼロから開発したことに因んでいます。
歴代の保守的な印象を一新すべく、王冠エムブレムの書体も12代目から変更しました。
13代目クラウン(GRS202)※2008~2012年

13代目から「ハイブリッド」モデルが登場。
環境への配慮が拡がる時代の中、車の新しい選択の先駆けとなったクラウンは世間の関心を集めました。
また、先代のイメージを残しつつ、曲線の中にシャープさを取り入れた意匠を感じられるデザインも特徴です。
14代目クラウン(AWS210)※2012~2018年

14代目は「CROWN Re BORN」というキャッチコピーの通り、一目で新型クラウンとわかる個性と躍動感に満ちたデザインです。
また、エンジンについても8速に多段化しているなど、内部も大きく生まれ変わっています。
「ピンク・クラウン」が登場したのもこの頃で、後期には「茜色」「空色」「若草色」など、日本の伝統的な色使いや詩をベースにした歴代には珍しいボディカラーで人気を集めたモデルです。
15代目クラウン(AZSH20)※2018~2022年

15代目は「走る・曲がる・止まる」という根本を見直し、過酷なサーキットとして有名なドイツのニュルブルクリンクで鍛え上げられました。
これにより車両性能が大きく向上し、歴代史上最もスポーティなクラウンとして、若年層からも高い支持を集めました。
歴代のクラウンから一新。新時代のクラウンを体感しよう
今回はクラウンの名前の由来や、歴代クラウンの歴史を紹介しました。
新型クラウンは、歴代のクラウンから一新。
セダンとSUVが融合した、トヨタの革新と挑戦のDNAが生んだ新時代のクラウンです。
ご興味のある方は、ぜひお近くのトヨタモビリティ神奈川の店舗へお問い合わせください。
新型クラウンの特徴については、こちらの記事を参考にしてみてください。