
どっちを選ぶ?プリウスとプリウスPHVの違いを徹底比較!
公開日 2023.05.02

燃費の良い車というイメージを持っている方も多い「プリウス」。
2023年3月にはZグレードの一つとしてプラグインハイブリッドのグレードが発売されました。
プラグインハイブリッドのプリウスは他のグレードと比べてどのような違いがあるのでしょうか。
この記事では、プリウスのハイブリッドモデルとプラグインハイブリッドモデルの違いについて、比較しながら紹介します。
燃費の良い車を探している方、プリウスの購入を検討している方は比較の参考にしてみてください。
5つの視点で比較!ハイブリッドとプラグインハイブリッドの違いとは
最近耳にすることも多いプラグインハイブリッドとは、PHVともいわれ、「Plug-in Hybrid Vehicle」の略称です。
プラグインハイブリッドは外部から電源をつなぐことで充電ができるハイブリッド車のことを指します。
プリウスをはじめとしたハイブリッド車は外部からの充電ができないのに対し、プラグインハイブリッドは外部から充電できるため、充電設備さえあれば自宅でも充電することができます。
ハイブリッド車は電気を使用する際エンジンが掛かる可能性があることから、給電機能をはじめとした電源は災害などの非常時に使用することが推奨されています。
それに対しプラグインハイブリッドはエンジンがかかる心配がないので災害時以外にも電源を活用することができる点が大きく異なります。
ここからは、プリウスZグレードのハイブリッドモデルとプラグインハイブリッドモデルについて、下記の5つの項目で比較していきます。
- ・ボディサイズ
- ・エクステリアデザイン
- ・給電モード
- ・燃費・EV走行距離
- ・価格
ボディサイズ

まずは、ボディサイズについて比較していきます。
プリウスはハイブリッドとプラグインハイブリッドでボディサイズに違いはなく、下記の通りとなっています。
全長 | 全幅 | 全高 | |
プリウスZ(ハイブリッド) | 4,600mm | 1,780mm | 1,430mm |
プリウスZ(プラグインハイブリッド) | 4,600mm | 1,780mm | 1,430mm |
エクステリアデザイン

2つ目は、エクステリアデザインの違いについてです。
デザインに大きな違いはありませんが、足回りをはじめ細かな違いがあるため、購入を検討している方はチェックしておきましょう。
プリウスのハイブリッドとプラグインハイブリッドでは、ホイールのデザインやフロントロアグリル、リヤのランプ部分などに細かなデザインの違いがあります。
ハイブリッドではダイナミックさの中に上品さを感じるアルミホイールが装備されていますが、プラグインハイブリッドでは、よりスポーティーで大胆なデザインのプラグインハイブリッド車専用アルミホイールが装備されています。

また、横一文字が印象的なリヤコンビネーションランプも、ハイブリッドではレッドのカラーがアクセントとなっていますが、プラグインハイブリッドではグレースモークのカラーで、すっきりとしてシャープな印象です。
給電モード

プリウスのハイブリッドとプラグインハイブリッドの一番の違いともいえるのは、給電モードについてです。
「Z」「G」「U」「X」をはじめとした全てのハイブリッドモデルには、停電・災害などの非常時に使用が推奨されている給電モードが装備されています。
それに対し、プラグインハイブリッドではHV給電モードとEV給電モードの2つの給電モードが装備されています。
プリウス「Z」ハイブリッドの給電モードでは、ガソリン満タン/消費電力400W使用時で約5.0日分の電力が供給できるのに対し、プラグインハイブリッドのHV給電モードでは、満充電・ガソリン満タン/消費電力400W使用時で約5.5日分の電力が供給できます。
さらに、EV給電モードでは、エンジンをかけずにバッテリーだけを使って給電できるので、レジャーやおでかけ先などで電源が使用できます。
EV給電モードでは、満充電の状態から消費電力400Wで電源を使用した場合、約11時間(※1)使用することができます。
また、プラグインハイブリッドではメーカーオプションでソーラー充電システムを装備することができます。
ソーラーパネルを車両ルーフに搭載することで、駐車時などでも太陽光をEV走行用エネルギーに変換できるシステムです。
停電時はもちろん、充電スタンドがない駐車場でも太陽光さえあれば充電ができるため、いざという時以外に日常でも活躍します。
給電モードを有効的に活用したい方はプラグインハイブリッドのプリウスZがおすすめです。
(※1)電力変換率80%、補機消費電力160W想定での試算値。
燃費

4つ目の違いは、燃費です。
グレード | 燃費 | |
プリウス(ハイブリッド) |
|
26.7~28.6km/L(※2) |
|
30.7〜32.6km/L | |
プリウス(プラグインハイブリッド) |
|
26.0km/L(※3) |
プリウスZ(ハイブリッド)の燃費は26.7~28.6km/Lです。
さらに、U、Xグレードの2WDの場合は、32.6km/Lと、より高い燃費性能を誇ります。
対してZ(プラグインハイブリッド)の燃費は26.0km/Lです。
HVモードでの燃費性能はハイブリッドのプリウスの方がプラグインハイブリッドより少し優れていますが、2車種の間に大きな差はありません。
燃費に加えて注目したいポイントが、EV走行距離です。
EV走行距離とは、モーターだけで走行できる距離のことを指します。
プリウスZ(ハイブリッド)はHVモードでの走行が中心でEV走行距離は短く、あくまで燃費向上のための補助的な役割を担っています。
対して、プラグインハイブリッドは満充電からのEV走行距離が87kmを実現しているため、通勤やお買い物など生活のほとんどをEV走行でまかなうことができます。(※4)
ガソリン燃料の使用量が減ると排出ガスも抑制できるため、EV走行距離が優れているプラグインハイブリッドは環境性能も抜群です。
(※2)19インチタイヤ装着の場合。17インチタイヤ装着の場合は、29.2~31.5km/Lです。
(※3)19インチタイヤ装着の場合。17インチタイヤ装着の場合は、30.1km/Lです。
(※4)19インチタイヤ装着の場合。17インチタイヤ装着の場合は、105kmとなります。
EV走行距離

最後は、価格の違いについて比較します。
プリウスZ(ハイブリッド)の車両本体価格は、2WDで3,700,000円(税込)、E-Fourで3,920,000円(税込)です。
プリウスZ(プラグインハイブリッド)の車両本体価格は、2WDで4,600,000円(税込)です。
プラグインハイブリッドの方が68万円~90万円程度高くなりますが、プラグインハイブリッドの方はEV走行距離が長いため、燃料代が安く抑えられるというメリットがあります。
より環境に配慮した車が欲しい方や、ご自宅で充電環境が整っており、通勤やお買い物などの日常使いが中心の方はプラグインハイブリッドがおすすめです。
プリウスとプリウスPHVの違いを比較してお気に入りの1台を手に入れましょう!
今回はプリウスのハイブリッド車とプラグインハイブリッド車の違いについて比較してみました。
最も大きな違いは給電機能とEV走行距離にありますが、その他の点でも細かな違いがあります。
ぜひデザインや性能、価格などさまざまな点を比較した上で、最適な1台を選んでください。
電気自動車を検討中の方は下記の記事も参考にしてみてください。
【トヨタの新型BEV(電気自動車)】bZ4Xってどんな車?|トヨタモビリティ神奈川
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また、こちらでは新型プリウスと旧型プリウスを比較することで、進化したポイントを分かりやすく動画で解説しています。
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