
公開日2025.2.17
フロントガラスの凍結対策&凍結したときの対処方法を解説!

真冬の困りごとの一つである車のフロントガラスの凍結。
出勤やお子さまの送り迎えなど、忙しい時間帯に凍結していることで困った経験のある方も多いでしょう。
そこで今回は車のフロントガラスの凍結対策と、凍結したときの効果的な対処方法について解説していきます。
なぜフロントガラスが凍結する?
まずはフロントガラスが凍結する原因について解説していきます。
フロントガラスが凍結する主な原因は「放射冷却」

フロントガラスが凍る主な原因は「放射冷却」という現象にあります。
放射冷却とは、日中に地表が蓄えた熱が夜になり放出されることで、気温が急激に低下する現象のことをいいます。
この放射冷却の影響で、水蒸気が霜となり、フロントガラスに付着して凍結するのです。
放射冷却はどんな時に起こりやすい?

放射冷却によって霜が付着することで、フロントガラスが凍結します。
凍結は、霜が降りやすい放射冷却が強く、地表付近の気温が0度以下になると霜が降りやすくなると言われています。
放射冷却は、日中と夜間の気温差が大きくなる時期に発生しやすくなります。
また、起こりやすい条件としては、「風が弱い」「空が晴れている」「空気が乾燥している」という3つの要素が挙げられます。
風が強い日には、空気中の暖かい空気と冷たい空気が混ざり合うため、地表の熱が奪われにくく、放射冷却が起こりづらいのです。
曇りの日には、雲が地表から放出される熱を反射して温度の低下を抑える布団のような役割を果たすため、気温があまり下がりません。
さらに、湿度が高い日は水蒸気が空気中に熱を保持するため、温度変化が緩やかになり、放射冷却が起こりにくくなります。
このことから、風がなく雲ひとつない快晴で空気が乾燥している日は、地表から熱が効率的に逃げてしまい、気温が急激に低下するため、放射冷却が起こりやすいのです。
フロントガラスが凍結してしまった時の対処法
フロントガラスが凍結してしまった時にはどのように対処したらよいのでしょうか。
事前に対処法を知っておくことで、朝の忙しい時間帯でもスムーズに解凍できるため、参考にしてみてください。
デフロスターを使う

フロントガラスが凍結してしまった時にはまず、デフロスターを使うのがおすすめです。
デフロスターはフロントガラスの曇りを解消するための装置で、扇状に3本の湯気のような線のマークのボタンが目印です。
フロントガラスに温かい空気を集中的に当てることで効率的に霜を溶かせます。
解氷スプレーを使う

時間がなく急いでいるときには解氷スプレーが有効です。
解氷スプレーはアルコールが主成分です。
アルコールの凍結温度は水より低いという特徴があるため、凍結した部分にスプレーすることで、凝固点が下がり、霜が溶けていきます。
またアルコール成分が再凍結を防ぐというメリットもあります。
解氷スプレーの成分によっては、撥水コーティングが剥がれてしまう場合があるため、撥水加工を施している場合はディーラーや店舗に確認してから使用するのが良いでしょう。
フロントガラスの凍結時にしてはいけないNG対処法
次に、フロントガラスが凍結してしまった時に、ついしてしまいがちなNG対処法について解説していきます。
ワイパーを無理に動かす

フロントガラスが凍結しているときは、ワイパーを無理に動かさないようにしましょう。
ワイパーのゴム部分の変形や破損を引き起こすだけでなく、ワイパーが氷を押し付けることでフロントガラスに傷がつく可能性があります。
フロントガラスは一度傷がつくと修復するのが難しく、放置すると視界にも影響を及ぼすため、凍結時にワイパーを動かすのは絶対に避けましょう。
お湯をかける

フロントガラスが凍結している時に、ついお湯をかけたくなるかもしれませんが、この方法は避けましょう。
凍結したフロントガラスに熱湯をかけると、急激な温度変化によりフロントガラスが割れる可能性があります。
また、冬の寒い環境では、お湯がすぐに冷めてしまい再凍結することも考えられます。
フロントガラスの凍結を防ぐ方法5選を紹介!
フロントガラスの凍結は、事前に放射冷却に備えておくことで防止できます。
そこで次はフロントガラスが凍結しないための対策を5つご紹介します。
屋内の駐車場に止めておく

1つ目は「屋内の駐車場に止めておく」です。
屋内の駐車場は屋外の駐車場に比べ、気温変化の影響を受けづらいというメリットがあります。
また霜がつく可能性も低く、フロントガラスの凍結を抑えられます。
車の駐車する向きを変える

2つ目は「車の駐車する向きを変える」です。
屋外に駐車する場合は、フロントガラスを壁や塀に向けて駐車することで水分が付きにくく、凍結のリスクを軽減できます。
あるいはフロントガラスを朝日の方向に向けて駐車しておくことで、凍結後の自然解凍を早められます。
屋外の駐車場を利用している方や、朝の出勤時間が遅めの方には特におすすめの方法です。
フロントガラスの油膜を取る

3つ目は「フロントガラスの油膜を取る」です。
フロントガラスに付着した大気中の油分も凍結の原因に。
そのためフロントガラスの油膜を前日に拭き取っておくことで凍結防止につながります。
拭き取る際は、油膜専用のウォッシャー液を利用すると良いでしょう。
車内の湿気をとる

4つ目は「車内の湿気をとる」です。
車内に湿気が多いと結露し、フロントガラス凍結の原因になります。
冬のドライブではエアコンを使いながら走行することが多いですが、温かい風がフロントガラスに当たることで結露が発生します。
車を降りる前にフロントガラスを乾いた布で拭いておくと、フロントガラス内側の凍結防止に効果的です。
車内と車外の温度差をなくす

5つ目は「車内と車外の温度差をなくす」です。
車内が暖かく、車外が冷たい時、その温度差によって結露が発生します。
簡単にできる結露対策としては、停車後に窓を少し開けて車内の温かい空気を外に逃すことです。
これにより車内と車外の温度差が縮まり、ガラスに結露がつきにくくなります。
フロントガラスの凍結防止に役立つ便利アイテムをご紹介
最後にフロントガラスの凍結を防止する便利アイテムをご紹介します。
凍結防止シート

凍結防止シートを活用することでフロントガラスの凍結を防げます。
フロントガラスは車種によって大きさが異なるため、購入前にサイズを測り、商品の大きさを確認しておきましょう。
UVカット機能が付いているものであれば一年中使用できます。
取り付け方法としては磁石や紐で留めるタイプがありますが、盗難防止の観点からドアに挟んで固定するタイプもおすすめです。
アルミシート

リーズナブルにフロントガラスの凍結を防ぐ方法としてアルミシートを被せる方法があります。
アルミシートは100円均一ショップやホームセンターなどでも入手できます。
フロントガラスの大きさに合わせてカットして使いましょう。
夜の間に風で飛んでしまうことのないように、ドアに挟んだりワイパーで押さえたりして注意しましょう。
もっと手軽に対策したいという方は、使わなくなったバスタオルをかけておくのも1つの方法です。
この場合も、飛んでしまわないようしっかりと対策をしてください。
撥水コーティング施工

新車購入時やメンテナンスの際に、フロントガラスのコーティングを行うのもおすすめです。
撥水コーティングを行うことで汚れや油膜がガラスに付着しづらくなり、付いても手軽に落とせるため、凍結防止に寄与します。
また凍結防止だけでなく、雨の日の視界が良好になったり傷を防いだりなどのメリットも。
新車購入時やメンテナンス時にはぜひご検討ください。
トヨタモビリティ神奈川でもフロントガラスコーティングを承っておりますので、お気軽にご相談ください。
クルマのお手入れについてチェックする
適切な対策でフロントガラスの凍結から愛車を守ろう
今回は車のフロントガラスの凍結対策と、凍結したときの対処方法について解説しました。
ぜひ今回の内容を参考に、愛車を大事に使用していきましょう。
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