
公開日2025.5.12
正しい手洗い洗車方法とは。必要な道具や気を付けるべき点を解説!

車を綺麗に保つため、洗車は欠かせません。
ご自身で洗車をする際は、洗車機を利用する方もいれば、手洗いで丁寧に洗いたいという方もいます。
手洗い洗車をする場合、正しい方法でなければ車に傷がついてしまったり、かえって汚れがつきやすくなってしまったりする可能性があります。
今回は正しい手洗い洗車方法と必要な道具やその選び方、洗車時に気を付けるべき点を解説していきます。
手洗い洗車と洗車機はどちらが良い?
洗車の方法として、手洗いでおこなう方法と、洗車機を利用する方法がありますが、実際はどちらが良いのでしょうか。
それぞれのメリットとデメリットを解説します。
手洗い洗車のメリット・デメリット

手洗い洗車のメリットはご自身で確認しながら洗えることです。
汚れが気になる部分は特にしっかりと洗うことができ、ホイールなど細かいところまで手入れをすれば、納得のいく仕上がりにできます。
さらに道具さえ揃えてしまえば水道さえあればご自身のタイミングで手軽に洗車できるのも利点です。
一方で、デメリットとしては時間がかかってしまうことや、洗車場所の確保に困ることが挙げられます。
マンションなどにお住まいの方や契約駐車場を利用されている方は、利用している駐車場では洗車できないという場合や、家の敷地内であっても水道が遠いという場合もあるでしょう。
自宅で洗車場所を確保できない方は、セルフ洗車場などレンタルスペースを利用する必要があります。
洗車機のメリット・デメリット

洗車機のメリットは短時間で車をきれいにできることです。
また、道具を用意する必要なく、思い立ったときに洗車できるのもメリットといえます。
ただし、機械での洗浄になるため、手洗いほど細かい場所を洗うことはできません。
汚れの程度に合わせて重点的に洗うことができないため、洗車機のブラシが届かない場所やしつこい汚れは取り切れないこともあります。
また、洗車機は利用できる車のサイズに制限があり、一般的には「全高2.3m、全幅2.3m、全長5.2m」程度といわれています。
そのため、一部の車種では利用できない場合もあります。
手軽に洗える洗車機ですが、車に砂や泥などの汚れがついた状態で使用すると、ボディに傷がついたり、コーティングの劣化を早める可能性もあります。
そのため、気になる方は洗車機を利用する前に水で軽く洗浄するなどしておくと傷がつくのを抑えられます。
洗車の頻度はどのくらいが最適?

洗車をする頻度は汚れの程度にもよりますが、 1ヶ月に1回程度を目安に洗車するのが良いでしょう。
ただし、土や泥が車体に付着したり融雪剤を撒いている道路を走行したりした時は、放置せずにこまめに洗車するようにしましょう。
また、花粉や黄砂なども車の塗装にダメージを与えるため、花粉・黄砂の飛来時期にはこまめに洗車するのがおすすめです。
手洗い洗車に必要な道具選びを解説
手洗い洗車をする場合は、道具にもこだわることでより効率的かつ綺麗に洗うことができます。
ここからは、手洗い洗車をする際に必要な道具と、選び方のポイントについて解説します。
スポンジ

洗車に欠かせないスポンジ。
手洗い洗車の場合は、水とシャンプーをしっかり含ませ、きめ細かくやわらかな泡でボディに付着した汚れを絡めとることで綺麗に洗車できます。
スポンジはボディを傷つけてしまうことのないように、柔らかいタイプのものがおすすめです。
また、保水力が高いスポンジを選ぶのも1つのポイントです。
様々なタイプのスポンジが発売されていますが、ご自身の手のサイズや持ちやすさに合ったものを選ぶと良いでしょう。
特にボディなど広い範囲の洗車には、グローブ型のスポンジや柄付きのタイプを併用して使うのもおすすめです。
モップタイプであれば足回りやルーフ部分などの手が届きにくい場所の洗車もしやすいでしょう。
また、洗車用のスポンジはボディ用とタイヤ用の二つを用意するのが基本です。
タイヤやホイール部分には泥などの汚れが多く付着しているため、汚れがついたスポンジでボディを洗うと傷つけてしまう恐れがあります。
タイヤ用には細かいところにも届きやすい柄付きのタイプや、細めのものが扱いやすいです。
お好みに合わせてブラシタイプを活用するのもおすすめです。
ただし、ブラックホイールなど一部のホイールはブラシタイプだと傷付きやすいため、注意しましょう。

拭き上げ用クロス

洗車後、車を濡れたままにしておくと、水滴の跡が残りやすくなるため、仕上げである拭き上げはとても大切な工程です。
吹き上げ用クロスは直接ボディに触れるため、マイクロファイバーなどの柔らかく傷がつきにくい素材のものを選びましょう。
少ない回数で拭き上げられるよう、 吸水性が高いかどうかもあわせてチェックしたいポイントです。
タオルや雑巾などでも水分はとれますが、より摩擦を減らせる洗車用クロスを使用するのがおすすめです。
拭き上げ用クロスもスポンジと同様に、ボディ用とタイヤホイール用で分けて使用し、色違いにしておくと混同する心配がないので安心です。
カーシャンプー

カーシャンプーには汚れを落としやすくする役割と、泡が摩擦を和らげる役割があります。
選ぶ際は泡立ちの良いものを選ぶのがおすすめです。
クリーミーな泡で優しく洗えるカーシャンプーが理想的ですが、いくつか試しながら最適なものを選びましょう。
シャンプーには、コーティング施工車専用のカーシャンプーや、ワックスを一緒に済ませられるワックスインシャンプーなど、様々な仕様が発売されていますので、ご自身の車の状態に合わせて選ぶと良いでしょう。
どれを選んで良いか分からないという方は、ワックス成分や研磨剤が入っていない中性タイプを使用するのがおすすめです。
バケツ

カーシャンプーは水で希釈して使用するものが多いため、バケツがあると良いでしょう。
バケツの中でカーシャンプーを泡立てたり、タオルをすすいだりする際にも便利です。
バケツが小さいと泡立てにくいだけでなく、洗車に十分な量のシャンプーを作れません。
目安は10Ⅼ以上の大きさのものです。
使わないときは折りたたんで保管しやすい折り畳みタイプや、シャンプーやスポンジ、クロスなどの保管に使える蓋付きタイプもあります。

脚立

脚立があると、車のルーフなど手が届きにくい部分もしっかり洗えます。
他の物で代用すると転倒などの危険を伴うこともあるため、しっかりとした脚立があると安心です。
選ぶ際のポイントは、乗った時に車のルーフと自分のお腹あたりが同じ高さになるサイズを選ぶと、洗いやすくおすすめです。
脚立を選ぶ場合は、濡れても錆びにくいタイプを選ぶと保管しやすくお手入れもしやすいでしょう。
洗車に不慣れな方や、安定感を求める方には足場台の幅が広い踏み台タイプのものが最適です。

ホース

ご自宅で洗車をする際に持っておきたいホース。
短すぎると泡が流しにくくすすぎ残しの原因になり、長すぎると扱いづらいうえ水の勢いが弱まってしまいます。
ホースの長さは、普通車なら最低15m程度はあると良いでしょう。
水道から車まで届くよう、ご自宅の駐車場や洗車したい場所も考慮して最適な長さのホースを選んでください。
水の出方や水圧を変えられるノズルがついたものを選ぶとより便利です。
よりスピーディーに洗車したい方には、高圧洗浄機もおすすめです。
費用はかかりますが手洗い洗車よりも楽に洗車でき、洗剤に対応している製品も多いことから洗車用品としてもメジャーな存在になりつつあります。

手洗い洗車の手順と洗う時のポイント
手洗い洗車は手順が大事です。
「流す→洗う→拭く」という大まかな流れの中にも綺麗に洗うためのコツがあるため、それぞれ紹介していきます。
水で流す

まずはホースで車全体に水をかけ、表面に付着している砂や泥、ホコリを落としましょう。
ボディの表面に砂やホコリなどがついたままシャンプーで洗うと、ボディを傷つけてしまい、細かなキズをつくる原因になるため、面倒でも必ず水洗いをするようにしましょう。
車のルーフ部分からはじめ、上から下へと水をかけ、おおまかな汚れを落とすように流すのがポイントです。
汚れがひどい場合や頑固な汚れがある場合は、高圧洗浄機を使用するのもおすすめです。
カーシャンプーで洗う

次にカーシャンプーをバケツの中で希釈します。
バケツの中に先にシャンプーを入れます。
希釈する水はホースの水圧を利用しながらクリーミーな泡に仕上げましょう。
スポンジにたっぷりの泡をつけて、優しく一定方向に動かすのがポイントです。
スポンジに泡をつけ直すときは一度スポンジを絞って洗い、スポンジについた砂や汚れを落とします。
洗い終わったら、カーシャンプーが残らないようにしっかりと水で流します。
流し足りないとシャンプーの成分が汚れの原因になるため注意しましょう。
汚れの内容にあわせて洗剤を使い分けるのもおすすめです。
拭き上げる

洗い終わったら水滴が乾く前にスピーディーに拭き上げるようにしましょう。
水滴が残ったままにすると水垢につながってしまうため、拭き上げはなるべく乾いてしまう前に素早く行うのがポイントです。
そのとき、一方向に滑らせて拭くのが効率よく拭き上げるコツです。
拭き取り前に水切り用のシリコンワイパーで水を切っておくのも時短につながるためおすすめです。
手洗い洗車をするときの注意点
ここからは手洗い洗車をするときの注意点について解説します。
日差しや風が強い日は避ける

シャンプーを洗い流して、水滴を拭き上げる前に乾いてしまうとシミの原因になります。
特に日差しが強い日は乾くのが早くなってしまいます。
夏に洗車する際は、日差しの強くない朝夕の時間帯を狙うのがおすすめです。
他にも、風が強い日は空気中に多くのホコリやチリが舞うため、洗車には向きません。
特に冬場は空気が乾燥するため、土埃などが舞いやすく、そのままにしておくと霜で汚れが張り付いてしまうこともあるため、風の強くない日を選ぶのが良いでしょう。
コーティング車の場合は専用の洗車道具を使う

ボディコーティングを施工している車は、カーシャンプーの成分にも注意が必要です。
カーシャンプーの成分が被膜に負担を与えるほか、研磨剤入りタイプの場合は被膜に傷をつけてしまうこともあります。
そのため、ボディコーティングを施工されている方は、専用のメンテナンスキットを使って洗車しましょう。
どうしてもカーシャンプーを使用したい場合は、弱酸性や中性タイプで研磨剤が入っていないタイプを選ぶようにしてください。
汚れを放置しないことが、コーティング長持ちのための秘訣です。
正しい手洗い洗車でもっと車が好きになる

今回は正しい手洗い洗車方法と必要な道具、洗車時に気を付けるべき点について解説しました。
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