
公開日2025.3.19
車のコーティングを解説!メリットと愛車に適した種類について

新車購入時に、コーティングをつけるべきか迷う方も多いでしょう。
ボディコーティングにはいくつかの種類があり、種類によって期待できる効果や耐久性、価格など特徴が異なります。
今回は車にボディコーティングをするメリットと、ボディコーティングの種類、それぞれどのような人に向いているのかについて解説します。
車のコーティングとは?
車のコーティングとは、車の表面を保護するために特殊な被膜を作ることです。
ボディコーティングの場合、施工することで車のボディや塗装を汚れや傷から守り、ピカピカの状態を維持する役割を果たします。
種類も様々で特徴もそれぞれ異なるため、ここからはそれぞれの特徴について詳しく解説していきます。
ボディコーティングの主な種類

車のボディコーティングには、主に以下の3種類があります。
ガラスコーティング
ガラスコーティングは、ガラス質の被膜で車を覆い保護します。
光沢があり、優れた撥水性が特徴で汚れをはじきやすいのが特徴です。
適切にメンテナンスを行えば、3年~5年程度効果が持続します。
専門店での施工が必要で、施工費用の目安は5万円〜15万円程度です。
よく似た種類に、「ガラス系コーティング」もあり、こちらも専門店での施工が必要です。
セラミックコーティング
セラミックコーティングは、その名の通りセラミックの成分を使用したコーティングで、最高レベルの耐久性と保護性能を誇ります。
施工費用の目安は10万円〜50万円程度と高額ですが、5年以上の効果が期待できます。
硬度の高い素材を使用するため耐久性が高く、高い撥水効果でお手入れがしやすいほか、UVカット効果で色あせを防ぎます。
表面も艶やかで綺麗に映えるため、高級車やスポーツカーのオーナーに多く選ばれています。
ポリマーコーティング
ポリマーコーティングはコストパフォーマンスに優れており、ご自身でも施工可能です。
樹脂を主成分としており、ワックスよりも手軽にツヤを出せます。
お手軽に施工できる分、劣化しやすく効果の持続期間は数か月ほどです。
費用の目安は1万円~5万円程度ですので、費用を抑えつつご自身でメンテナンスしたい方におすすめです。
ボディコーティングの水の弾き方
ボディコーティングは水の弾き方によって分類されることもあります。
水の弾き方は、塗装した面と水が触れる角度によって以下に分類されます。
撥水コーティング
撥水コーティングは、ボディについた水がコロコロと転がるように落ちるのが特徴です。
水が接触する角度が高く、車の傾斜や風によって自然に水が転げ落ちるため、洗車などのお手入れの際もお手入れがしやすいというメリットがあります。
ただし、雨が降った後や洗車後などでボディに水玉が残った場合、「イオンデポジット」と呼ばれる白いうろこ状のシミがついてしまうことがあります。
黒のボディカラーの車などは特にシミが目立ちやすいため、注意しましょう。
酷い場合には塗装面に残った水滴がレンズのように日光の熱を集めてしまい、塗装面を焼き付けたり、陥没させたりする「ウォータースポット」に繋がります。
市場での製品数も1番多く、様々な種類の中からお好みのものを選んで施工できるのもメリットです。
親水コーティング
親水コーティングは、ボディについた水が馴染むように広がるのが特徴です。
水が接触する角度が低く、撥水コーティングのようにコロコロとした水玉ではなく、薄い水の膜のように流れます。
先述したイオンデポジットができにくいため、黒や紺などの濃い色のボディカラーの車の方や、屋外など屋根の無い駐車場で保管している方におすすめのコーティングです。
雨水など汚れを含んだ水では大きな輪状のシミとなるため、ホワイト系など淡いボディカラーの車では汚れが目立つと感じられるかもしれません。
また、撥水コーティングのようにコロコロと水滴が落ちるわけではないため、コーティングの効果を視覚的には実感しづらいコーティングでもあります。
滑水コーティング
滑水コーティングは撥水コーティングと同様に水を弾きやすいコーティングですが、親水コーティングのように大きな水玉で流れるのが特徴です。
撥水と親水のハイブリッドのようなコーティングで、お手入れがしやすいですが、持続期間があまり長くないというデメリットがあります。
こちらは、疎水コーティングと呼ばれることもあります。
車のコーティングのメリットとデメリット
車にコーティングを施すと、どのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか。
メリット

外観の美しさの維持
コーティングにより塗装面を艶やかに保つことで、車に輝きを与えます。
特に新車時に施工すると、新車の輝きを保ちやすいでしょう。
ボディに深みのある艶や高級感を演出します。
汚れの防止
塗装面が滑らかになるため、撥水・防汚効果が得られます。
その結果、洗車をした際にも水はけが良く、拭き上げもしやすいため時短につながります。
塗装の長持ち
車の塗装面は、直射日光による紫外線や酸性雨、花粉、黄砂などの影響を受け、時間とともに劣化していきます。
しかしコーティングにより塗装面を保護することで、細かい傷がつきにくくなり、色褪せや劣化を防げます。
効果が持続する
コーティングの種類にもよりますが、安価なものでも半年以上、高級なものなら適切なメンテナンスをすれば5年以上効果が持続します。
売却時に役立つことも
車の外観を美しく保つことは、資産価値を守ることにもつながります。
新車の時の輝きをキープできれば、売却時の査定額アップが期待できるでしょう。
デメリット

施工費用がかかる
車のコーティング費用はご自身でおこなえるワックスなどと比べると施工費用が高くなります。
特に、セラミックコーティングやガラスコーティングの場合、10万円以上かかることもあります。
持続期間が長持ちしたり、高い効果が期待できるとはいえ、なるべく予算を抑えたいとお考えの方にとってはデメリットに感じられるかもしれません。
施工に時間がかかる
専門店での施工が必要な種類の場合、半日〜数日間程度の時間が必要なこともあります。
販売店の混雑状況によっては、希望日に施工できないこともあり、ご自身のタイミングで施工できない点はデメリットといえます。
最近ではガソリンスタンドや量販店などでもコーティングを施工することができ、数十分~1時間程度で施工できますが、取り扱っている商品には限りがあります。
定期的なメンテナンスが必要
コーティングの効果は永久ではありません。
効果が薄れる前に定期的なメンテナンスを行う必要があります。
特に、ポリマーコーティングなどのお手軽なタイプの場合、ガソリンスタンドの洗車機などを利用するとすぐに剥がれてしまうなど、使い方によって持続期間を早めてしまう恐れもあります。
どんな人にコーティングがおすすめ?

車を長く、きれいな状態に保ちたい方、洗車の頻度を減らしたい方、屋外駐車が多い方には、特におすすめです。
また、新車を購入したばかりの方や、長く1台の車を保有したいという方にとっても、メリットを大きく感じられるでしょう。
一方で、あまり費用をかけたくない方や、こまめに洗車できる方、屋内(ガレージ)駐車の方には、必要性は低いかもしれません。
さらに、中古車ですでに傷や劣化が目立つ場合、効果は新車と比べるとあまり期待できません。
失敗しないコーティングの選び方

コーティングを選ぶ際には、まずご自身に合った種類を選びましょう。
それぞれタイプごとの特徴や費用については、前述のとおりです。
また、施工業者の選び方も重要です。
口コミや実績、アフターサービスを確認し、比較したうえで、実際に訪れて信頼できる業者か判断しましょう。
ご自身の車の状態や予算、ライフスタイル、メンテナンス頻度などを考慮し、最適な種類を選んでください。
ライフスタイルに合ったコーティングを選ぼう
今回は車のコーティングのメリットや種類、どのような人に向いているのかについて解説しました。
コーティングは、車の長期的な美観維持・塗装面の保護に役立ちます。
ご自身に合った種類を選び、愛車を美しく保ちながら、快適なカーライフを楽しんでください。
トヨタモビリティ神奈川でも施工を承っておりますので、ぜひお気軽にご相談ください。
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