
公開日2025.4.15
車についた花粉汚れの落とし方とは?予防策も紹介!

気温が暖かくなるにつれてやってくるのが花粉シーズン。
アレルギーをお持ちの方には辛い時期ですが、愛車にも影響があります。
今回は車の花粉汚れの落とし方と、愛車を綺麗に保つための予防策について解説していきます。
花粉シーズン到来!車にはどんな影響がある?
まずは花粉が車に与える影響について解説していきます。
花粉シーズンについて

花粉の中でも特に注意が必要なのはスギ、ヒノキ、ブタクサです。
それぞれピークを迎える時期が異なり、スギは2~4月頃、ヒノキは3~4月頃、ブタクサは8~10月頃に注意が必要です。
風の強い日などは特に多くの花粉が飛散し、あっという間に車が汚れてしまいます。
特に飛散量の増える春先は、飛散時期や量が増える日を把握しておくと良いでしょう。
次のような条件下は、花粉の量が特に多くなると言われています。
- ・晴れて気温が高い日
- ・空気が乾燥していて、風が強い日
- ・雨の降った翌日
他にも、時間帯では昼前後と日没後に多くなる傾向があります。
花粉は車にも影響がある?

花粉が車に付着すると汚れや塗装にもダメージを与えるなどの影響があります。
これらは、花粉が水に濡れることで溶け出す「ペクチン」というたんぱく質が主な原因で引き起こされます。
ペクチンは溶け出すと粘着性が増し、張り付きやすくなるという特徴があるため、一度付着すると落ちにくい汚れになってしまうのです。
またシミになり長期間張り付いていると、塗装の中に浸透し、深刻なダメージを与えます。
そのまま放置すると、塗装の表面が凸凹とクレーター状に跡が残ったり、錆びが発生したりすることもあります。
花粉が大量に付着した状態で雨に降られ、その後自然乾燥させた場合などは、特にダメージが深刻化してしまうため、汚れがついてしまったら早めの対処が必要です。
また、ボディの汚れ以外にも、フロントガラス等に付着すると視界が悪くなる恐れがあり、安全運転のためにも注意が必要です。
車に付いた花粉の汚れを落とす時のポイントを解説
次に、車に花粉が付着したときの落とし方について解説します。
洗車をされる時はこれから紹介するポイントを参考にしてください。
まずは水洗いで花粉をしっかり洗い流す

花粉を落とすためには、まず水洗いからはじめましょう。
乾いたタオルなどでボディを拭くと、花粉でボディに細かい傷をつけてしまう可能性があります。
ホースや高圧洗浄機などを使ってボディ全体を洗い流します。
しっかり泡立ててから洗う

ホースなどからの流水で花粉を落としたら、カーシャンプーとスポンジを使ってボディを優しく洗います。
カーシャンプーにもいくつかの種類がありますが、花粉汚れには虫汚れ・鳥フンに効果のあるシャンプーがおすすめです。
虫汚れ・鳥フンを落とすシャンプーにはたんぱく質を分解する働きがあり、ペクチンを含む花粉汚れの除去にも有効です。
また、シャンプーで洗う時のポイントはしっかり泡立てることで、泡がクッションの役割を果たし、ボディを傷つけることなく洗えます。
温める

花粉汚れの原因となるペクチンは熱に弱い性質があります。
洗車では落としきれない汚れがある場合は、気になる箇所にマイクロファイバークロスを重ね、その上からお湯をかけるとシミが浮き上がり除去できます。
この時、強くこすったり、ゴシゴシと拭いたりするとかえってキズになってしまうため、優しく拭きましょう。
お湯の温度としては60〜70℃程度が適切ですが、塗装や樹脂部分が傷まないよう、様子を見ながら注意して行いましょう。
ボディコーティングを施工されている場合は、被膜に影響を与える場合もあるため、相性も確認のうえ試すようにしてください。
車を花粉汚れから守るための予防方法とは
花粉汚れには、定期的な洗車も大切ですが、できるだけシミにならないように予防することも大切です。
ここからは、予防策を紹介しますので、できるものから試してみてください。
駐車場所を工夫する

花粉汚れ対策には、屋根があり、シャッターを閉められるガレージで保管するのが最適といえます。
保管場所がどうしても屋外になってしまう場合には、ボディカバーの利用がおすすめです。
ボディカバーは花粉の他にも黄砂や紫外線などからも車を守ります。
コーティングや撥水加工を施す

車にコーティングを施して、保護膜を作っておくことで花粉汚れによるシミを防ぐのに効果的です。
コーティングを施工しておくと、汚れが水で洗い流しやすくなるほか、水切れが良くお手入れも簡単になります。
ボディを保護し、艶を出す方法としてワックスもあげられますが、ワックスには油分が含まれており、長時間付着させてしまう恐れがあるため、花粉の時期にはおすすめできません。
また、視界が悪くなりやすいガラス面については、撥水加工を施すと安心です。
花粉と水が混ざりにくくなり、ペクチンの溶け出しを防ぎます。
定期的に洗車する

定期的に洗車し、こまめに花粉を落としておくことがシミの予防に繋がります。
先述したように、雨が降ると花粉内部のペクチンが溶け出してしまいます。
汚れてしまったら雨が降る前になるべく水で花粉を落としておきましょう。
花粉の季節にはいつもより短いサイクルでの定期的な洗車、また、花粉の付着がみられたときにはすぐの対応を心がけてください。
車の花粉汚れにはこまめな洗車と予防対策を!
今回は車の花粉汚れの落とし方や予防策について解説しました。
今回、紹介した花粉の除去方法で落としきれない場合は、ディーラーに相談するなどプロへ任せることも選択肢の一つです。
トヨタモビリティ神奈川でも会員制WAX洗車やコーティング施工を受け付けておりますので、気になる方はぜひお問い合わせください。
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