公開日2024.2.20
エスティマハイブリッドがなぜおすすめ?中古車選びのポイントや注意点

エスティマは1990年に登場し、「天才タマゴ」の愛称で多くの方から愛された車種です。
現在は販売が終了しているものの、独特のデザインと優れた機能性から、今でも復活を望む声が多い車種です。
そんなエスティマのハイブリッドモデルとして2001年に登場したのがエスティマハイブリッドです。
エスティマハイブリッドは2019年10月に生産が終了しており、中古車市場での流通量は多くありませんが、中古車なら購入できる可能性があります。
この記事では、エスティマハイブリッドの特徴や、グレードごとの違い、購入する際のポイントや注意点などについて詳しくご紹介します。
エスティマハイブリッドとはどんな車?

まずはエスティマハイブリッドがどのような車種か、主な特徴をご紹介します。
世界初のハイブリッドミニバン
エスティマハイブリッドは、世界初のハイブリッドミニバンです。
トヨタ自動車が実用化したハイブリッド車としては、プリウスに続いて2車種目となり、1997年12月にプリウスが発売されてから約4年後の2001年6月に発売されています。
エスティマハイブリッドが登場した2001年ごろは、ミニバンは他のボディタイプと比べると燃費性能の面で問題を抱えていました。
ミニバンは車両重量が重く、ボディサイズも大きいことから空気抵抗も大きいことが理由の一つです。
エスティマハイブリッドの登場で、燃費の良いミニバンと、ハイブリッド車そのものがより身近なものへと変化しました。
エスティマとエスティマハイブリッドの違い
エスティマとの大きな違いは、エンジン周りにあります。
具体的には、エンジン出力を有効活用できるハイブリッドシステム「THS-C」や、FF(前輪駆動)と4WD(4輪駆動)を自動的に切り替える「E-Four(電気式4WDシステム)」などを搭載していることです。
「THS-C」によってエンジン出力が効率的に活用され、「E-Four(電気式4WDシステム)」によってエネルギー回収がおこなわれます。
それにより、当時のコンパクトカーに匹敵する燃費「18.0km/L(10モード/10・15モード燃費時。トヨタ自動車(株)社内測定値)」を達成しています。
※2006年6月に発売された2代目モデルからは、ハイブリッドシステムが一新され、ミニバン用に最適化された「THS Ⅱ」を搭載しています。
エスティマハイブリッドがおすすめの理由

エスティマハイブリッド以外にも、ミニバンにはさまざまな選択肢があります。
その中で、エスティマハイブリッドがどのような点でおすすめといわれるのか見ていきましょう。
上質な室内空間
エスティマハイブリッドは、室内空間にこだわられて設計されているのが特徴です。
黒や茶、ベージュなどを基調とした室内空間は、上品で大人の雰囲気が漂い、広々としてリラックスできる空間を演出しています。
さらに、年式やグレードなどにもよりますが、7人乗りのエスティマハイブリッドは、シートアレンジでさらにゆとりを作れます。
3列目シートを床下に格納した状態であれば、2列目シートを最大800mm後方へ移動可能です。
VIPルームのようなくつろげる空間を求める方にぴったりの車種です。
8人乗りは、7人乗りと違い2列目シートのロングスライドはできないものの、3列目シートの床下格納と、2列目シートクッションのチップアップが可能です。
ラゲージスペースを広く取ることができ、荷物が多いファミリー層にとって便利な仕様です。
安定した快適な走り
エスティマハイブリッドは、安定して快適な走りを実現しています。
ハイブリッドシステムの「THS-C(2代目モデルからはTHS Ⅱ)」や、「E-Four(電気式4WDシステム)」、「VDM(2代目モデルからはVDIM)」などを搭載しているためです。
「THS-C(THS Ⅱ)」は、優れた走行性能と高い静粛性を叶え、「E-Four(電気式4WDシステム)」は安定した走りをサポートします。
「VDM(VDIM)」は、タイヤロックを防ぐEBS付ABS や、横滑りを抑えるVSC、タイヤの空転を抑えるTRCなどを統合した、制御システムです。
操縦性や走行安定性、安全性を高めています。
快適でスムーズな走りを求めている方に、エスティマハイブリッドはおすすめの車種といえます。
エスティマハイブリッドのグレードごとの特徴

エスティマハイブリッドのグレード構成は、年式によって大きく違いが表れます。
ここからは、中古車市場でも目にする機会が多い2016年6月以降のグレード構成について詳しく見ていきます。
- ・「アエラス」グレード
- ・「アエラス プレミアム」グレード
- ・「アエラス スマート」グレード
- ・「アエラス プレミアム-G」グレード
「アエラス」グレード
「アエラス」グレードは、エスティマハイブリッドのベースグレードです。
乗車定員が8人乗りを選べるのは、「アエラス」グレードだけという特徴があります。
バックドアガーニッシュはカラードですが、フロントエンブレムやリヤエンブレム、アウトサイドドアハンドルなど、外装の基本的な部分は他のグレードと大きく変わりません。
シンプルなベースグレードで、価格もお手頃に落ち着きやすいことから、エスティマハイブリッドの中古車の購入費を抑えたい方に向いています。
「アエラス プレミアム」グレード
「アエラス プレミアム」グレードは、「アエラス」グレードに、外装や内装などに追加がされた中間グレードです。
バックドアの飾りであるバックドアガーニッシュがカラードからメッキへと変わり、フロントパフォーマンスダンパーが付きます。
フロントパフォーマンスダンパーは、振動を低減・吸収する装備のことで、より良いハンドル操作や騒音の軽減に役立ちます。
コストパフォーマンスの良い中間グレードをお探しの方には、「アエラス プレミアム」グレードがおすすめです。
「アエラス スマート」グレード
「アエラス スマート」グレードは、エスティマハイブリッドの上位グレードです。
「アエラス スマート」グレードからは、フロントドアのガラスが「スーパーUVカット・撥水機能付グリーンガラス」から、IR(赤外線)カット機能が追加された「スーパーUVカット・IRカット撥水機能付グリーンガラス」に変更されます。
リヤドア・リヤクォーター・バックドアなど、他のガラスも「スーパーUVカットプライバシーガラス」に変更されています。
ドライブの際の紫外線が気になる方や、車内の断熱性を高めたい方におすすめです。
またリヤクーラーはリヤオートエアコンに変わり、室内を爽やかな空気環境に導いてくれる「ナノイー」も、フロントだけでなくリヤにも取り付けられます。
「アエラス プレミアム-G」グレード
「アエラス プレミアム-G」グレードは、エスティマハイブリッドの最上位グレードに当たります。
「アエラス スマート」グレードのように、ガラス周りが上質なものに変更されるほか、リヤクーラーはリヤオートエアコンに、「ナノイー」はフロント・リヤに付きます。
さらに、バックドアがスイッチ一つで電動開閉する「パワーバックドア(イージークローザー・挟み込み防止機能付)」に変更されるため、開閉がより快適です。
また、フロントパフォーマンスダンパーが標準でつき、ハンドリング性能と静粛性が向上します。
その他、ハンドルとノブはオシャレな「本革巻き&木目調3本スポークステアリングホイール+本革巻き&木目調シフトノブ」に変更される点に違いが表れます。
エスティマハイブリッドの中古車はどう選ぶ?ポイントと注意点

エスティマハイブリッドの中古車を選ぶ際には、ポイントや注意点を押さえましょう。
ここでは、エスティマハイブリッドの中古車選びで押さえておきたい6つのポイントをご紹介します。
- ・8人乗りはグレードが限られる
- ・大型ムーンルーフ&サンシェードは要検討
- ・年式でデザインに違いが表れる
- ・部品の消耗具合について確認する
- ・不具合などが不安な場合は事前に確認する
- ・満足できる安全装備が付いているかもチェック
8人乗りはグレードが限られる
エスティマハイブリッドは、乗車定員が7人乗りと8人乗りとで分かれています。
最大8人で利用する予定がある方は、乗車定員が8人のエスティマハイブリッドの中古車を選ぶようにしましょう。
8人まで乗れるエスティマハイブリッドは、2016年6月以降のモデルでは「アエラス」グレードのみです。
それ以前は年式によりますが、「アエラス」グレード以外にも、「X」グレードや「G」グレードなどに乗車定員が8人乗りのモデルがあります。
グレードが限られることがあるため、満足できる装備が付いているかは確認すると良いでしょう。
場合によっては、ノアやヴォクシー、アルファードやヴェルファイアなど、他のミニバンとも比較してみても良いかもしれません。
現在人気のミニバンについては、下記のコラムをぜひ参考にしてみてください。
旧型が人気沸騰中!?いま購入すべきミニバンの中古車5選|トヨタモビリティ神奈川
大型ムーンルーフ&サンシェードは要検討
エスティマハイブリッドの中古車には、大型ムーンルーフ&サンシェードが付いていることがあります。
大型ムーンルーフ&サンシェードは、空を見上げてよりクルージングを楽しめる装備です。
しかし、一部のグレードのオプション装備であるため、選択肢がかなり狭まってしまいます。
中古車の場合は、例えば2016年6月以降は「アエラス プレミアム」グレードと「アエラス」グレードのみ、以前のオーナーが購入時にオプションとして選んでいた場合に付けられています。
2014年9月発売モデルでは、「アエラス レザーパッケージ」グレードと、「アエラス」グレードに付けられていることがあります。
ムーンルーフ&サンシェードの装備が必須条件の方は、場合によってはアルファード・ヴェルファイアなどの車種も選択肢に入れることをおすすめします。
年式でデザインに違いが表れる
エスティマハイブリッドは、年式でデザインに違いが表れやすい点に注意が必要です。
フルモデルチェンジを果たした初代モデルと2代目モデルでは、大きくデザインに違いが表れます。
さらに、2006年6月以降に発売されている2代目モデルでも、年式によっては以前のデザインから雰囲気が大きく変わっていると感じる方もいらっしゃるかもしれません。
デザインに特にこだわりを持っている方は、年式を絞って探す必要があるといえるでしょう。
部品の消耗具合について確認する
エスティマハイブリッドに限らず、中古車はそれぞれの状態によって違いが表れます。
そのため、年式によっては、消耗部品が交換間近ということがあるかもしれません。
購入費用がお手頃であっても、購入して間もなく消耗部品の交換時期が来てしまえば、その分の交換費用が発生してしまいます。
中古車販売店では、部品の消耗具合についてスタッフに確認すると良いでしょう。
トヨタモビリティ神奈川の中古車取扱店舗では、消耗部品を事前に交換し、中古車ハイブリッド保証やロングラン保証などが付いた「トヨタ認定中古車」を取り扱っています。
※一部の車種は中古車ハイブリッド保証やロングラン保証をお付けできないことがあります。
特に、エスティマハイブリッドは先ほどもご説明した通り、すでに新車での取扱いが終了している車種のため、低年式の車種も多く流通しているでしょう。
見た目では状態が良いと感じる場合でも、部品の状態など細部までスタッフに訊ねてみると安心です。
不具合などが不安な場合は事前に確認する
エスティマハイブリッドの中古車を購入する際、不具合などが不安な場合は解消されているかも事前にチェックしておくと安心です。
中古車販売店では車両が未整備のままで発売されていることはありませんが、オークションや個人間の売買では注意しておきましょう。
不具合などが不安な方には、トヨタならではの3つの安心メニューがついたトヨタ認定中古車がおすすめです。
また、トヨタディーラーで販売されているハイブリッドの中古車は、トヨタ専用診断機器でハイブリッドシステムを綿密に点検しているため、特に安心です。
エスティマハイブリッドの中古車を購入する際、不具合が解消されているか不安な方はトヨタディーラーでの購入がおすすめです。
満足できる安全装備が付いているかもチェック
希望しているエスティマハイブリッドの中古車に、ご自身が満足できる安全装備が付いているかもチェックしてください。
さまざまな面で安全性にこだわられているエスティマハイブリッドですが、年式によって備えている安全装備には違いが表れます。
例えば、衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense C」が標準装備されているのは、2016年6月モデルからです。
また、駐車時に後方が見られる「パノラミックビューモニター」や、障害物の接近を検知する「クリアランスソナー&バックソナー」などは、メーカーオプションです。
エスティマハイブリッドの中古車によっては、オプションで付けられておらず、中古車の場合は後付けができません。
「SRSサイドエアバッグ&SRSニーエアバッグ&SRSカーテンシールドエアバッグ」といった車内の安全装備も含め、確認してください。
トヨタ自動車(株)の安全技術については、下記で詳しく解説しています。
まとめ

この記事では、エスティマハイブリッドの特徴や、グレードごとの違い、中古車として購入する際のポイントや注意点などについてご紹介しました。
エスティマハイブリッドは、快適な室内空間や走行性能などにこだわった、おすすめのミニバンです。
新車の取り扱いは終了しているため、ぜひ中古車として購入を検討してみてください。
エスティマハイブリッドの中古車情報は、こちらからご覧いただけます。
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