公開日2024.3.8
カローラフィールダーの中古車を徹底解説。歴史や特徴、狙い目は

カローラフィールダーは、使いやすさと基本性能に優れたステーションワゴンです。
カローラフィールダーは乗る人の視点に立った使い勝手の良さを備えており、底堅い人気の車種です。
実用性の高さから、社用車としてビジネスシーンで活用されることが多いですが、自家用車としてもおすすめの車種です。
個人事業をされている方などで、ビジネスにもプライベートにも活用できる車が欲しいとお考えの方や、予算を抑えて社用車を購入したいとお考えの方にはカローラフィールダーの中古車は狙い目です。
この記事では、カローラフィールダーの歴史やグレードごとの特徴、おすすめポイントや、中古車選びの際にチェックしたいポイントなどについてご紹介します。
カローラフィールダーはどのような歴史を持つ車?

カローラフィールダーは、2000年8月に登場した、5ドアステーションワゴンです。
カローラの派生車種の一つで、カローラワゴンの後継車種として誕生し、カローラフィールダーと名称を改めてからは、カローラセダンをベースに、乗用に適したステーションワゴンとして生まれ変わっています。
カローラフィールダーは、「大人4人が、安心・安全、快適に長距離を移動できるミニマムサイズのコンパクト車」として、日本国内での運転のしやすさを重視して作られています。
そのため、社用車としてはもちろん、自家用車としても乗りやすい車種といえます。
2012年5月以降に発売されているモデルは、カローラフィールダーの3代目モデルに当たり、長らく多くの方に愛されていることがわかります。
2013年8月発売モデルからはハイブリッド車をラインナップに追加し、2019年8月には衝突回避支援システムToyota Safety Senseを全車に標準装備など、目覚ましい進歩を遂げています。
衝突回避支援システムToyota Safety Senseを含むトヨタ自動車(株)の安全技術については、下記からご確認ください。
カローラフィールダーが人気・狙い目の理由

カローラフィールダーが人気・狙い目といわれるのは、主に3つの理由があります。
- ・需要の高い5ナンバーサイズ
- ・大容量で使いやすいラゲージ容量
- ・ファミリー層も使いやすい車種
需要の高い5ナンバーサイズ
カローラフィールダーが人気といわれる理由の一つとして、5ナンバーサイズの車であることが挙げられます。
5ナンバーサイズの車は、コンパクトで取り回しが良いのが特徴です。
そのため、苦手な方も多い狭い道の運転や、駐車といったシーンでも、落ち着いて運転できるでしょう。
また、カローラフィールダーに限らず、5ナンバーサイズの車は税金を抑えやすいこともメリットといえます。
排気量と用途によって課税される自動車税(種別割)や、車の重量によって課税される自動車重量税などを抑えることが可能です。
なお、エコカー減税のような減税制度については、下記のコラムで詳しく解説しています。
減税制度について気になる方は、こちらも参考にしてみてください。
エコカー減税は中古車にも適用される?気になる減税制度を詳しく
大容量で使いやすいラゲージ容量
カローラフィールダーが、大容量で使いやすいラゲージを備えているのも人気の理由の一つです。
積載量を重視していたカローラワゴンから生まれ変わったカローラフィールダーですが、ラゲージの積載量の多さは今も受け継がれている魅力といえます。
例えば、2022年8月発売モデルの「EX」グレードや「ハイブリッドEX」グレードは、通常時413L、後席格納時には872Lもの大容量を誇ります。
ラゲージルームは最大幅1,070mm、最大高735mmと、高さと幅を確保しており、ゴルフバッグでも軽々と積載可能です。
開口部もワイドで積み込みしやすいため、ビジネスやプライベートに関わらず、荷物をたくさん積みたい方におすすめです。
簡単操作でシートアレンジが可能
カローラフィールダーはラゲージの広さだけでなく操作がしやすい点も人気の理由です。
ラゲージの側面とシートサイド下部に設置されたレバーを引くだけで、リヤシートの背もたれを倒してのシートアレンジが可能です。
ワンタッチで楽に操作できるため、載せる荷物によって頻繁にシートアレンジをおこなう場合にも便利です。
居住性と積載量を両立しておりビジネスシーンはもちろん、日常のお買い物など幅広く活躍してくれるでしょう。
カローラフィールダーのグレードごとの特徴

カローラフィールダーを中古車で購入する際は、3代目モデル(2012年5月~2022年8月)がおすすめです。
ここでは、カローラフィールダー3代目モデルの、グレードごとの特徴を見ていきます。
カローラフィールダーの3代目モデルのグレード構成は、下記の5つに大きく分かれています。
- ・「1.5X」グレード
- ・「1.5G」グレード
- ・「1.8S」グレード
- ・「ハイブリッド」グレード
- ・「EX」グレード
「1.5X」グレード
「1.5X」グレードは、快適さを重視したコンフォータブルタイプの標準グレードです。
1.5Lガソリンエンジンを搭載しており、FF・CVTであればJC08モード燃費 23.0km/Lの燃費の良さを実現しています。
シフトや駆動方式には5MTやフルタイム4WDなどもラインアップされているため、ご自身の好みや状況に応じて選ぶことができます。
2017年10月発売モデルからは、複数の安全装備をパッケージ化した「Toyota Safety Sense C」が全車装備とされ、「1.5X」グレードでも安心感があるでしょう。
遠隔でドアのキー操作が可能な、ワイヤレスドアロックリモートコントロールが標準でつき、フロントアッパーグリルなど、上級グレードと共通している箇所も多いです。
「1.5X」グレードは、中古車の価格がお手頃に落ち着きやすく、購入しやすいメリットがあります。
グレード名 | 型式 | 排気量 | シフト | 駆動方式 | JC08モード燃費 |
1.5X | DBA-NRE161G | 1496cc | CVT | FF | 23.0km/L |
1.5X | DBA-NZE161G | 1496cc | 5MT | FF | 17.6km/L |
1.5X | DBA-NZE164G | 1496cc | CVT | フルタイム4WD | 16.4km/L |
※数値やデータは2017年10月のカタログより抜粋した、トヨタ自動車(株)社内測定値です。同名グレードでも、年式やオプションなどにより違いが表れることがあります。
「1.5G」グレード
「1.5G」グレードは、「1.5X」グレードの一部が変更されたグレードです。
1.5Lガソリンエンジンを搭載しているところは「1.5X」グレードと同様ですが、例えばプライバシーガラスに違いが表れます。
また、フロントロアグリルやホールカバーが上品なブラック塗装であることや、エアコンがオートエアコン+「ナノイー」+蓄冷エバポレーター付(蓄冷エバポレーターはFF・CVTのみ)であることなど、デザイン面でも実用性の面でも向上しています。
さらに、「1.5G」グレードには、バリエーションとして「ダブルバイビー(W×B)」が用意されています。
ダブルバイビーは、内外デザインに手が加えられた、スタイリッシュな仕上がりが特徴のグレードです。
メッシュパターンの専用グリルが用意され、シートバックにグレーのストライプ加飾が採用されるなど、ダブルバイビーならではの魅力があります。
グレード名 | 型式 | 排気量 | シフト | 駆動方式 | JC08モード燃費 |
1.5G ダブルバイビー | DBA-NRE161G | 1496cc | CVT | FF | 23.0km/L |
1.5G | DBA-NRE161G | 1496cc | CVT | FF | 23.0km/L |
1.5G | DBA-NZE161G | 1496cc | 5MT | FF | 17.6km/L |
1.5G ダブルバイビー | DBA-NZE164G | 1496cc | CVT | フルタイム4WD | 16.0km/L |
1.5G | DBA-NZE164G | 1496cc | CVT | フルタイム4WD | 16.0km/L |
※数値やデータは2017年10月のカタログより抜粋した、トヨタ自動車(株)社内測定値です。同名グレードでも、年式やオプションなどにより違いが表れることがあります。
「1.8S」グレード
「1.8S」グレードは、スポーツタイプの上級グレードです。
1.8Lガソリンエンジンを搭載しているのが大きな特徴で、優れた走行性能を発揮するパワーと、同クラスではトップレベルの燃費・環境性能・静粛性を実現しています。
そのため、走行性能に優れたカローラフィールダーの中古車が欲しいという方にとっては、「1.8S」グレードが第一候補に挙げられるのではないでしょうか。
また、外装デザインがより上質なものへ変更されていることも、「1.8S」グレードの特徴です。
フロントロアグリルやホールカバーが上品なブラック塗装に、ハンドルが本革巻き+高輝度シルバー塗装3本スポークステアリングホイールに変更されます。
キーを使わずドアを開けられ、ボタンでガソリンエンジンを始動できる「スマートエントリー&スタートシステム」が標準でつき、実用性の向上が見られるのも嬉しい点といえるでしょう。
豪華なダブルバイビーのラインアップもあり、ひと際スタイリッシュなカローラフィールダーをお求めの方におすすめです。
グレード名 | 型式 | 排気量 | シフト | 駆動方式 | JC08モード燃費 |
1.8S ダブルバイビー | DBA-ZRE162G | 1797cc | CVT | FF | 16.6km/L |
1.8S | DBA-ZRE162G | 1797cc | CVT | FF | 16.6km/L |
※数値やデータは2017年10月のカタログより抜粋した、トヨタ自動車(株)社内測定値です。同名グレードでも、年式やオプションなどにより違いが表れることがあります。
「ハイブリッド」グレード
「ハイブリッド」グレードは、2013年8月発売モデルから追加された、ハイブリッド車のみのグレードです。
主なラインアップは、「ハイブリッド」、「ハイブリッドG」、「ハイブリッドG ダブルバイビー」の3つです。
いずれも1.5Lハイブリッドシステムを搭載しており、追加された当時でも、同クラスと比較してトップクラスの燃費の良さを実現しています。
「ハイブリッド」グレードには、専用のフロントグリルと、シナジーブルーを配したエンブレムが、フロントとリヤに採用されており、ハイブリッド車ならではのワンポイントのおしゃれを楽しめます。
また、自動車の接近を歩行者などに知らせる「車両接近通報装置」を標準装備しており、静粛性に優れるハイブリッド車だからこその装備も魅力です。
燃費の良さや、「ハイブリッド」グレードならではのデザインに魅力を感じる方は、カローラフィールダーのハイブリッド車から検討してみてください。
グレード名 | 型式 | 排気量 | シフト | 駆動方式 | JC08モード燃費 |
ハイブリッドG ダブルバイビー | DAA-NKE165G | 1496cc | CVT | FF | 34.4km/L |
ハイブリッドG | DAA-NKE165G | 1496cc | CVT | FF | 34.4km/L |
ハイブリッド | DAA-NKE165G | 1496cc | CVT | FF | 34.4km/L |
※数値やデータは2017年10月のカタログより抜粋した、トヨタ自動車(株)社内測定値です。同名グレードでも、年式やオプションなどにより違いが表れることがあります。
「EX」グレード
「EX」グレードは、2019年8月発売モデルで追加されたグレードです。
「EX」グレードは、フロントバンパーやグリルなどに手が加えられ、よりスタイリッシュな印象を作っています。
また、予防安全装備をパッケージ化した「Toyota Safety Sense」を全車に標準装備していることなどが特徴です。
いずれのグレードも、燃費性能が高められた1.5Lガソリンエンジンを搭載しています。
※ガソリン車には直列4気筒 1.5Lの「1NZ‐FE」、直列4気筒 1.5Lの「2NR‐FKE」(FF・CVT車)、ハイブリッド車には直列4気筒 1.5Lの「1NZ‐FXE」。
中でも、「ハイブリッドEX」グレードに搭載されるハイブリッドシステムは、2019年8月にJC08モード燃費34.4km/Lと、歴代のカローラフィールダーの中で過去最高の燃費の良さを実現しています。
2022年8月モデルからは、効率良くライトを照射できる「プロジェクター式LEDヘッドランプ」や、菌やウイルスなどの抑制効果が見込める「ナノイーX」が標準装備に変更されるなど、他グレードに見られない特徴もあります。
より上質なカローラフィールダーの中古車をお求めの方は、「EX」グレードも視野に入れてみてください。
グレード名 | 型式 | 排気量 | シフト | 駆動方式 | JC08モード燃費 |
ハイブリッドEX | DAA-NKE165G | 1496cc | CVT | FF | 34.4km/L |
EX | DBA-NRE161G | 1496cc | CVT | FF | 23.0km/L |
EX | DBA-NZE161G | 1496cc | 5MT | FF | 17.6km/L |
EX | DBA-NZE164G | 1496cc | CVT | フルタイム4WD | 16.4km/L |
※数値やデータは2019年8月のカタログより抜粋した、トヨタ自動車(株)社内測定値です。同名グレードでも、年式やオプションなどにより違いが表れることがあります。
カローラフィールダーの中古車はどのように選ぶ?

カローラフィールダーの中古車を選ぶ際のポイントを3つご紹介します。
- ・比較的新しい3代目モデルがおすすめ
- ・人気の高いボディカラーに注目
- ・整備歴を確認して納得できる車を選ぶ
比較的新しい3代目モデルがおすすめ
カローラフィールダーは、3代目モデルから選ぶのがおすすめでしょう。
カローラフィールダーは、2015年4月モデルより安全機能が充実しており、2015年4月モデルでは複数の安全装備をパッケージ化した「Toyota Safety Sense C」が採用されています。
「1.5X」グレードのように、一部はオプションのため付いていないこともありますが、安全性を重視したい方にとっては、安全装備はぜひ確認したい点といえるでしょう。
また、3代目モデルには、グレードやオプションにもよりますが、最小回転半径が4.9mのカローラフィールダーもあり、取り回しの良さも魅力です。
人気の高いボディカラーに注目
中古車市場では、一般的に人気のカラーほど価格が高くなります。
しかし、カローラフィールダーの場合は、社用車として活用されることが多いことから、ホワイト、シルバー、ブラックといった人気の定番カラーが流通していることがほとんどです。
そのため、人気のカラーが手に入りやすいでしょう。
さらに、将来的に売却や下取りを考えている方は、ホワイト系から選択することがおすすめです。
自家用車でも社用車でも人気の高いホワイト系は、下取り価格が高くなる傾向があるためです。
一方で、ブルー系などのビジネスシーンで使用されにくいボディカラーは、流通量も多くないことから、中古車市場で目にする機会は多くないでしょう。
他の人と違う個性的なカローラフィールダーが欲しいとお考えの方や、ボディカラーにこだわりがある方は、ブルー系などのカラーを見つけた場合は注目してみてください。
年式と走行距離をチェックする
カローラフィールダーの中古車を選ぶ際には、年式だけでなく総走行距離も確認しましょう。
カローラフィールダーは社用車としても多く活用される車種のため、高年式でも総走行距離が多い場合が考えられます。
総走行距離が長くても、適切にメンテナンスされていれば、安心して乗ることができます。
しかし、長く乗り続けたいとお考えの方や、長距離の運転が多い方は、年式だけでなく走行距離にも注目するようにしましょう。
逆に、短期間だけ利用したい方や、通勤や通学など短い距離で使用したい方など、数年ほど乗りたい方、価格を抑えて購入したい方は走行距離が多いカローラフィールダーを選ぶのも良いでしょう。
まとめ

この記事では、カローラフィールダーの歴史や、グレードごとの特徴、中古車選びの際に見るべきポイントなどをご紹介しました。
カローラフィールダーは、カローラツーリングとも併売され、根強い人気の車種です。
カローラフィールダーの中古車を視野に入れてこなかったという方は、ぜひこの機会に検討してみてください。
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