公開日2024.6.17
中古車を買うなら何年落ちがおすすめ?選び方のポイントや注意点

中古車を購入する際、「年式」や「何年落ち」「高年式」「低年式」などの単語を耳にする機会もあり、中古車の購入が初めての方だと用語の意味がわからず混乱してしまうことがあるかもしれません。
これらは中古車を 選ぶときの目安の一つにできるため、まだご存知でない方は知っておくと良いでしょう。
この記事では、年式の意味や、年式を基準にしたおすすめの選び方や注意点などについてご紹介します。
中古車の年式、何年落ち、高年式や低年式とは?

まずは、車の年式に関する用語をご紹介します。
年式とは?
年式とは、初度登録年(軽自動車では初度検査年)を指す言葉です。
初度登録は運輸支局、軽自動車の初度検査は軽自動車検査協会でおこなわれるため、新車の場合は購入した年と同じことがほとんどですが、中古車購入時の場合は最初のオーナーが購入した年になります。
つまり、2024年に初めて申請が通ったのであれば、2024年がその車の年式となり、車の新しさを図る基準の1つとなります。
一方、輸入車の場合は、製造年を年式(モデル年式)と呼ぶことがあります。
製造年と初度登録年にギャップがある場合も考えられるため、輸入車の場合では初度登録年と合わせてモデル年式を確認すると良いでしょう。
中古車を購入する際は、車の状態に合わせて年式にも注目すると、その車のスペックを確認しやすくおすすめです。
何年落ちとは?
中古車を購入するうえで良く耳にする「何年落ち」とは、中古車が初度登録年(初度検査年)から何年経っているかを表す言葉です。
例えば、2021年に初度登録を終えた車であれば、2024年時点では3年落ちと表現します。
同様に2024年時点では、2019年に初度登録を終えた車を5年落ち、2017年に初度登録を終えた車を7年落ちといいます。
年式がわかれば、現在の年月日から何年経っているかが判断でき、中古車購入時の目安にできます。
高年式や低年式とは?
何年落ちと同じくよく耳にするのが「高年式」「低年式」です。
高年式や低年式とは、中古車の年式が新しいか古いかを示す言葉です。
一般的には、初度登録からそれほど年月が経過していない新しめの車を高年式、年月が経っていて古めの車を低年式と表現します。
初度登録から3年以内の車は高年式、初度登録から7年以上経過している車は低年式と表現されることが多いです。
ただ、「何年までが高年式」、「何年からは低年式」という厳密な定義はなく、中古車販売店によって表現が変わります。
年式の調べ方は?

中古車の年式は、販売店ごとにも異なりますが、ほとんどがインターネット上で簡単に確認できます。
近年では、在庫車をホームページなどで公開している中古車販売店も多く、公開している車種情報の中には年式が掲載されていることがほとんどです。
年式以外にも、車両本体価格や車検が残っているかどうかなど、さまざまな情報が公開されているため、お店に訪問するまでに車の状態を確認しておくことができるでしょう。
また、ホームページに年式が掲載されていない場合でも、問い合わせや現車確認時に確認できます。
他にも、初度登録年(初度検査年)は車検証に記載されているため、車検証を見ることで確認が可能です。
中古車は何年落ちがおすすめ?主な種類と選び方

中古車は、1年落ちの車から、20年落ちや30年落ちを超えるようなヴィンテージカーまでさまざまです。
その中で多いのは、車検切れやローン完済のタイミングで手放された、3年落ち、5年落ち、7年落ちの中古車でしょう。
この3つの中からどれを選ぶべきかについては、ご自身の予算や求める条件によって異なります。
ここからは、中古車を購入する際に何年落ちがおすすめか、選び方のポイントもご紹介します。
3年落ち
3年落ちは、現在から3年前に初度登録(初度検査)がおこなわれた中古車です。
比較的新しい中古車を選びたいと考えている方は、3年落ちまでの高年式車を選ぶと良いでしょう。
3年落ち以内であれば、ワンオーナーの(過去に所有していたオーナーが1人しかいないこと)車も多く、状態の良い中古車が見つかりやすいという傾向があります。
外観や性能、装備などが現行車に近いこともあり、使い心地や安全性などの面でも期待できます。
新車購入時のメーカー保証が残っていれば継承できることがあるのも、メリットの一つです。
3年落ちまで(2021年~2023年)の中古車情報
5年落ち
5年落ちは、現在から5年前に初度登録(初度検査)がおこなわれた中古車です。
新車のメーカー保証期間は一般保証が3年、特別保証が5年です。
メーカー保証は年数の他に走行距離の条件が設けてられているため、5年落ちまでの中古車でもメーカー保証を継承することができない場合もありますが、購入時の費用を抑えやすいというメリットがあります。
5年落ちほどであれば価格を抑えつつ、外観や性能、装備などが現行車と離れすぎない中古車に乗ることができるでしょう。
性能や価格などのバランスが取れた中古車を選びたい方におすすめです。
5年落ちまで(2019年~2023年)の中古車情報
7年落ち
7年落ちは、現在から7年前に初度登録(初度検査)がおこなわれた中古車です。
7年落ちの中古車は、メーカー保証の対象外となるほか、複数のオーナーに乗られていたり、長く乗られているため、多少の使用感が感じられるでしょう。
現行車とは外観や性能、装備などに違いが表れますが、価格はリーズナブルに落ち着いていることが多いのが特徴です。
状態が良い中古車を選ぶことが前提ですが、少しでも価格がお手頃な中古車が欲しいという方におすすめです。
7年落ちまで(2017年~2023年)の中古車情報
10年落ちは大丈夫?車に乗れる年数とは

中古車を購入する際、10年落ち以上の車は選んで良いのかと、不安に思う方もいるかもしれません。
現在の車は13~15年ほど乗れるといわれており、10年落ちの車でも選んで問題ないでしょう。
一般財団法人 自動車検査登録情報協会の「車種別の平均使用年数推移表 (令和5年)」でも、平均使用年数は乗用車(軽自動車を除く)が13.42年、貨物車(軽自動車・被けん引車を除く)が15.96年です。
ただし、同じ年式の車種であっても、整備歴や修復歴によって車の状態に違いが表れます。
中古車販売店で販売されている車であれば、問題なく乗ることができますが、より長く乗りたいと考えている方は、7年落ち以内の中古車を購入するほうが安心できるでしょう。
メーカー保証の対象外となる中古車でも、トヨタディーラーで購入する中古車であれば、ロングラン保証が付いているため、おすすめです。
ロングラン保証とは、メーカー・年式を問わず走行距離無制限の1年間の無償保証のことをいいます。
約60項目・5,000部品が保証対象となっているため、安心して乗ることができます。
さらに、よりメンテナンスが行き届いた中古車をお求めの方には、「トヨタ認定中古車」がおすすめです。
トヨタ認定中古車は、約60もの点検整備項目がプロによってもれなく点検されているほか、中古車購入時に気になる消耗部品が交換されており(※1)、購入後すぐに整備が必要になるということは少ないでしょう。
他にも、ハイブリッド車ならではのハイブリッド保証が付いているなどメリットが多くあります(※2)。
トヨタ認定中古車のメリットについて詳しくは、こちらのコラムもご確認ください。
(※1)一部交換していない車もございます。詳しくはスタッフまでおたずねください
(※2)ロングラン保証やハイブリッド保証をお付けできないことがあります。
年式と関わりが深い総走行距離とは?

中古車選びの際、年式と同様に目安とされるのが、総走行距離です。
総走行距離は、その車が現在まで何キロ走行しているかを表しています。
総走行距離を初度登録からの経過年数で割り、1年につき1万キロほど走っていると計算できるものが、過不足なく走っている車の目安です。
そのため、経過年数に対してあまりにも総走行距離が多い車は注意が必要といえます。
気になる点があれば、まずはスタッフに確認すると良いでしょう。
年式以外に注目したいことはある?

中古車選びの際、年式以外にも注目したいのは、下記のような車です。
- ・マイナーチェンジやフルモデルチェンジ後の車
- ・登録済み未使用車
マイナーチェンジやフルモデルチェンジ後の車
費用をより抑えたい方は、マイナーチェンジや、フルモデルチェンジがおこなわれた中古車から選ぶのも良いでしょう。
車は発売後しばらくすると、一部改良を施すマイナーチェンジや、基礎や外観に大きく手を加えるフルモデルチェンジがおこなわれます。
マイナーチェンジやフルモデルチェンジがされた後、旧モデルの車は徐々に注目度が薄れ、中古車の価格も落ち着いてくる傾向があります。
登録済未使用車
より新車に近い状態の中古車が欲しい方は、登録済未使用車から選ぶのもおすすめです。
登録済未使用車とは、中古車販売店に初度登録されたのみで、ほとんど使われていない車を指します。
例えば試乗車や展示車として活用されていた車であれば、新車と同等水準の中古車を購入することができるでしょう。
登録済未使用車は、「登録(届出)済未使用車」といった記載があるため、気になる方はチェックしてみましょう。
年式を基準に中古車を選ぶ際の注意点

年式を基準に中古車を選ぶ際には、さまざまな注意点があります。
ここでは、主な注意点を2つ確認しましょう。
高年式車は状態をチェック
高年式車であっても、車の状態もあわせて判断するようにしましょう。
例えば、カーリースやレンタカーに使用されていた車が、高年式車のうちに手放されることがあります。
このような高頻度で使用されていた車の場合、総走行距離が多いということもあるかもしれません。
また、キズや凹みなどの外観も合わせて確認するようにしましょう。
高年式車であっても、総走行距離やメンテナンス状況を確認してから購入するのがおすすめです。
低年式車はランニングコストに注意
低年式車は、お手頃な価格に落ち着いていることが多いですが、ランニングコストに注意が必要です。
例えば、燃費性能を比較すると、現行車とでは大きく違いが表れる場合があり、ガソリン代が高くついてしまうことも考えられます。
また、経年劣化により消耗部品やパーツの交換といった費用が必要となることも考えられます。
初度登録より13年を経過すると自動車税や自動車重量税などの税率も上がってしまうため、長く乗り続けることに不安が生じるかもしれません。
数年で乗り換えを検討している方であれば問題ありませんが、長く乗り続けたいと考えている方や、ランニングコストも含めて費用を抑えたいと考えている方は、高年式車を選ぶ方がかえって経済的だというケースも考えられます。
中古車を購入する際は、購入してからの暮らしも想像しながら車種選びをすることが大切です。
まとめ

この記事では、中古車の年式に関する用語や、中古車選びのポイントや注意点などについてご紹介しました。
年式とは、初年度登録を指す言葉で、中古車選びの基準になります。
年式が分かれば、現行車に近い3年落ち、性能と価格のバランスが取れた5年落ち、リーズナブルな価格の7年落ちのように、ご自身の状況や好みに合わせて車種を絞り込みやすいでしょう。
よりご自身に合った中古車を選びたいなら、年式だけでなく、中古車の状態や総走行距離なども見て総合的に判断してみてください。
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