公開日2024.8.19
高齢者が車を買い替えるならどんな車がおすすめ?中古車選びのポイントは

70歳以上のご高齢の方が車を買い替えるのであれば、中古車がおすすめです。
今は車に乗り続けたいと考えていても、いつまで乗れるか分からないと不安に思う方や乗りなれない車の操作に不安を覚える方も多いのではないでしょうか。
中古車の場合は、新車と比べて価格がお手頃なことが多く、免許返納時のことを考えても購入しやすいというメリットがあるためです。
この記事では、高齢者ドライバー向けに、中古車を購入する際に重視すべきポイントや、おすすめの装備などについて解説します。
高齢者が中古車を購入する際のポイント

高齢者ドライバーの方が車を買い替える際には、重視したいポイントが7つあります。
それぞれ確認しましょう。
- ・安全装備の充実度
- ・維持費の抑えやすさ
- ・視認性の高さ
- ・乗り降りのしやすさ
- ・運転のしやすさ
- ・見分けがつきやすい明るいボディカラー
安全装備の充実度
車を買い替える際、特に重視したいのが、安全装備が充実しているかどうかです。
視力や運動機能の低下により、ハンドルやペダルの誤操作をしてしまう可能性は誰にでもあり、少しのミスが重大な事故につながる恐れもあります。
安全装備は日々進化しており、事故の回避や防止、被害の軽減など、さまざまな役割を担っています。
ご自身や同乗している方、歩行者などの安全を考え、安全装備の充実した中古車を選ぶようにしましょう。
特に、先進安全技術の機能が備わった「セーフティ・サポートカー(サポカ―)」の中古車であれば、より安心して運転できるほか、ご家族の賛同も得られやすいでしょう。
※安全装備について詳しくは後述します。
維持費の抑えやすさ
すでに退職されている方だと 税金やガソリン代などの維持費を抑えられることも大きなポイントの1つでしょう。
また、現在お勤めになっている方でも、今後に備えて節約を考えている方も多いのではないでしょうか。
維持費をなるべく抑えたいと考えている場合は、下記のような点をチェックして中古車を選んでみましょう。
- ・燃費性能が良い
- ・排気量が小さく、車両重量が軽い
- ・初度登録後、13年以内
- ・自動車保険の保険料が抑えやすい
燃費性能が良ければ、日々の燃料代を抑えられます。
また、排気量の小さい車や車両重量の軽い車を選ぶと、自動車税(種別割)や自動車重量税などが抑えられるでしょう。
また、初度登録から13年経過した車は、自動車税(種別割)や自動車重量税などが上がるため初度登録後、13年以内の中古車を選ぶのがおすすめです。
自動車保険も、型式別料率クラスが設けられており、車種や型式などが保険料に影響します。
これらの項目を確認しながら、維持費が節約しやすい中古車を選んでみましょう。
中古車にかかる維持費やその抑え方などについては、下記のコラムも参考にしてみてください。
知りたい中古車の維持費。発生するコストや維持費の抑え方について
視界の良さ
中古車選びでは、運転時の視界の良さについて気にしてみましょう。
高齢になれば、認知機能の低下が起こり、危険に気付くのが遅れることがあります。
正しい状況判断ができるよう、情報は多く、しっかり取り入れたいものです。
下記のような点を見て、良好な視界が確保されているかを確認してみてください。
- ・フロントガラス、リヤガラスから見える視界が広い
- ・ドライビングポジションを適切な位置に変更できる
- ・バックモニターや後方カメラで後方視界が確認できる
運転時に前方や横の景色が良く見え、ドライビングポジションもご自身に合うよう調整できる中古車を選びましょう。
駐車時には、後方確認がしっかりできることも大切です。
バックモニターや後方カメラがオプションで装着されているかといったことも重視すると良いでしょう。
乗り降りのしやすさ
車に乗る頻度が高い方ほど、乗り降りのしやすさの重要性が高まります。
足腰に負担がかかりづらいメリットがあるほか、お買い物などで荷物を載せる際にも積み下ろしがしやすく便利です。
近年は、低床設計で、乗り降りしやすい車種が増えており、乗り降りの際に掴めるアシストグリップがオプションで付けられた車もあります。
また、スライドドアがついてれば、乗り降りもしやすく、駐車場や狭い場所でのドアの開閉時も安心です。
パワースライドドアのように自動開閉してくれるタイプであれば、開閉に力を使わずに済むため、オプションで付いているかどうか確認するのがおすすめです。
運転のしやすさ
接触事故や衝突事故を起こさないようにと考えたとき、運転のしやすさが大事です。
日常の移動手段として車を使われる方は、街乗りでも運転しやすい車を選ぶと良いでしょう。
下記のような点をチェックしてみてください。
- ・ボディサイズが小さい
- ・小回りが利く
コンパクトカーのようにボディサイズが小さい車や、小回りが利く車は運転しやすくおすすめです。
小回りが利くかどうかは、実際に試乗してみるほか、カタログの最小回転半径の数値で確認できます。
特に、ご自身がよく通行する道が狭かったり、利用する駐車場が小さかったりする場合は、運転がしやすい車かどうかも気にしてみてください。
見分けがつきやすい明るいボディカラー
ボディカラーにこだわりがない場合は、 見分けがつきやすい明るいカラーがおすすめです。
ホワイト系やシルバー系などの定番カラーであれば、周囲からの視認性が高いほか、手放す際のリセールバリューも高くなる傾向があります。
他にも、レッド系やイエロー系、ゴールド系などのカラーも周囲からの視認性が高く事故防止にも役立ちます。
個性的で明るいボディカラーは運転する際も楽しい気分でドライブを楽しめるだけでなく、駐車場でも見分けがつきやすいため便利というメリットもあります。
高齢者におすすめの安全装備とは?

現在は、安全装備が充実し、非常に多くの種類があります。
ここでは、高齢者ドライバーの方に特におすすめの安全装備を見ていきましょう。
- ・プリクラッシュセーフティ
- ・パーキングサポートブレーキ
- ・レーンディパーチャーアラート
- ・ロードサインアシスト
- ・オートマチックハイビーム
- ・先行車発進アラーム
- ・追従ドライブ支援機能
- ・アドバンスト パーク
プリクラッシュセーフティ
プリクラッシュセーフティ(衝突被害軽減ブレーキ)は、衝突事故回避や衝突時の被害低減をサポートしてくれる安全装備です。
取り付けられたカメラやレーダーで、前方の歩行者や車両、二輪車などを検知します。
衝突のおそれがある場合には警報と「プリクラッシュブレーキアシスト」や「プリクラッシュブレーキ」などで、衝突回避や衝突被害軽減をサポートします。
歩行者やクルマの飛び出してくるようなシーンで、万が一ブレーキを踏むのが遅れてしまったとしても、衝突回避や衝突被害軽減をサポートしてくれるため安心して運転できるでしょう。
パーキングサポートブレーキ
パーキングサポートブレーキとは、駐車場などでアクセルとブレーキの踏み間違いによる事故防止と被害低減に役立つ安全装備です。
出庫や後退中のような駐車シーンで、周囲を監視しながら静止物の接近を表示とブザーで知らせ、さらに距離が縮まると衝突被害軽減ブレーキをかけます。
カメラだけではなく、ソナー(超音波)により障害物を検知するため、コンビニなどのガラスの壁面でもしっかり検知します。
「咄嗟の判断力が落ちていないか心配…」という方にとっては、ぜひ優先したい安全装備といえるでしょう。
レーンディパーチャーアラート
レーンディパーチャーアラートは、安全な長距離走行をサポートする車線逸脱回避機能です。
道路上の白線や横線を検知し、車線逸脱の可能性がある場合は警報によって知らせます。
さらに、ステアリング制御が働き、スムーズなハンドル操作をサポートしてくれます。
高速道路では、長時間の走行で集中力が途切れるような事態が想定できるでしょう。
スピードを出していることから、わずかなハンドル操作が大きな車線の逸脱につながり、万が一のことも考えられます。
そのため、レーンディパーチャーアラートは、高速道路を走る機会が多い方にとって備わっていると安心できる安全機能といえます。
ロードサインアシスト
ロードサインアシストとは、道路標識の認識をサポートする安全装備です。
搭載されているカメラが道路標識を読み取って、ディスプレイ上に表示してくれます。
また、速度規制値を超えた場合は表示の点滅で知らせるため、道路標識を見逃した際でも安心して運転を続けられるでしょう。
道路標識には、何キロで走るのか、ここは進入禁止かなど、重要な情報が書かれています。
そのため、道路標識を見落とすと、大きなトラブルの原因を作りかねません。
現在、道路標識の見逃しが増えている気がする方は、ぜひ検討してみてください。
オートマチックハイビーム
オートマチックハイビームは、ライト角度の自動切り替えをおこなってくれる安全装備です。
フロントウインドウガラス上部のカメラが、先行車や対向車のライトや周囲の明るさを検知し、ハイビームとロービームを自動で調整してくれます。
夜間は視界が悪く、ハイビームを切り替え忘れると、道路を渡る歩行者に気付かないことがあり得ます。
オートマチックハイビームにより、より安全運転につなげることができるでしょう。
先行車発進アラーム
先行車発進アラームとは、先行車が発進したことを知らせてくれる安全装備です。
信号が変わって先行車が発進したものの、ご自身が気付かなかった、というようなとき、警報とディスプレイ表示で知らせてくれます。
交差点での信号待ちや渋滞では、何かに気を取られて、うっかり出遅れてしまったということはあり得るでしょう。
その際、後続車にクラクションを鳴らされると慌ててしまい、誤操作につながってしまうかもしれません。
先行車発進アラームは、すばやく出遅れに気付き、スムーズな発進をサポートしてくれます。
追従ドライブ支援機能
追従ドライブ支援機能は、高速道路での運転をサポートしてくれる安全装備です。
先行車を検知し、最適な車間距離を保ちながらの追従をおこなってくれます。
高速道路では速度が出ているため、先行車との車間距離が大切です。
距離感や速度を誤ると、大きな事故につながってしまいます。
追従ドライブ支援機能は、先行車との車間距離を保てるよう速度を調整し、先行車が停止した場合も車間距離を保って停止します。
安全な運転をサポートしてくれるため、高速道路を利用する予定がある方におすすめです。
アドバンストパーク
アドバンストパークは、さまざまなシーンの駐車をサポートする高度駐車支援システムです。
駐車予定のスペース横に停車してスイッチを押すだけで、ステアリング制御やペダル制御が作動し、駐車をおこなってくれます。
並列駐車や縦列駐車も対応でき、区画線のない場所でも、登録をおこなうことで駐車のアシストが可能です。
駐車が苦手という方にとって、高齢を迎えてからの駐車は不安を感じる方も多いでしょう。
アドバンストパークのような、駐車をサポートしてくれる安全機能があれば、安心して駐車にのぞむことができます。
高齢者におすすめの車種とは
上記を踏まえて、高齢者ドライバーの方におすすめの車種を3つご紹介します。
- ・アクア
- ・カローラ
- ・シエンタ
アクア

アクアは、2011年12月にデビューしたハイブリッド車です。
トヨタのハイブリッド車の知恵や技術を結集した車種で、燃費性能の高さが魅力です。
2024年4月モデルは、カタログ燃費30.0〜32.0km/Lと、ハイブリッド車ならではの燃費性能で日々の維持費を抑えられます。
※数値はトヨタ自動車(株)社内測定値です。年式やオプション、グレードなどにより、違いが表れることがあります。
また、5ナンバーサイズのコンパクトカーで、3ナンバーサイズの車と比べると、排気量や車両重量が抑えられているため、税金などの費用を抑えることができる点も嬉しいメリットです。
街中ではそのコンパクトさで、軽々と走ることができるでしょう。
また、2021年7月モデルからは、最新の衝突回避支援システムToyota Safety Senseが標準装備されています。
例えば、2024年4月モデルでは、プリクラッシュセーフティやレーントレーシングアシスト、ロードサインアシスト、先行車発進告知機能、オートマチックハイビームなどが付きます。
燃費性能の良いコンパクトカーや、安全性などに優れたコンパクトカーをお探しの方には、アクアがおすすめです。
トヨタモビリティ神奈川が扱うアクアの中古車情報は、こちらからご確認頂けます。
アクアの中古車情報
カローラ

カローラは、1966年11月にデビューした、5人乗りの小型セダンです。
2019年10月モデルは12代目に当たり、時代に合わせて洗練されてきたデザインが特徴的です。
また、快適な室内空間にこだわられており、前方は良好な視界が確保されているため、ご自身に合わせたドライビングポジションで快適に運転ができます。
最小回転半径も5.0m(※1)と小回りが利き、狭い道を通る機会が多い方にも向いています。
2019年10月モデルからは衝突回避支援システムToyota Safety Senseが標準装備され、安全性が高まっています。
例えば、2024年4月モデルは、プリクラッシュセーフティやレーントレーシングアシスト、オートマチックハイビーム、ロードサインアシスト、発進遅れ告知機能など、さまざまな安全装備がつきます。
高齢者ドライバーにも馴染みやすいスタンダードなセダンで、ガソリン車とハイブリッド車のラインナップがあります。
セダンの運転に慣れていて、乗り方に変化を加えたくない方におすすめです。
トヨタモビリティ神奈川が扱うカローラの中古車情報は、こちらからご確認頂けます。
カローラの中古車情報
(※1)数値はトヨタ自動車(株)社内測定値で、15インチタイヤ装着時のものです。また、16インチタイヤ、17インチタイヤ装着車の最小回転半径は5.3mです。
シエンタ

シエンタは、2003年9月にデビューした、5ナンバーサイズのミニバンです。
トヨタの最小ミニバンとして、ファミリー層から高齢者まで使いやすく親しみやすいデザインが特徴です。
低床設計と両サイドに取り付けられたスライドドアにより、乗り降りしやすいといったメリットを備えています。
年式によっては、乗り降りの際に掴める、乗降用リヤアシストグリップが装備されていることもあります。
2022年8月モデルからは、衝突回避支援システムToyota Safety Senseが全車標準装備です。
例えば、2024年4月モデルは、プリクラッシュセーフティ、レーントレーシングアシスト、ロードサインアシスト、プロアクティブドライビングアシスト、発進遅れ告知機能などが装備されています。
安全性が高められており、安心して運転できるでしょう。
また、5人乗り2列シートと7人乗り3列シートのラインナップがあるため、ご自身のライフスタイルに合わせて最適の1台を選べます。
荷物をたっぷり載せたい方、家族三世代でお出かけをする方、友人などを乗せる予定がある方などに、シエンタはおすすめです。
トヨタモビリティ神奈川が扱うシエンタの中古車情報は、こちらからご確認頂けます。
シエンタの中古車情報
まとめ
この記事では、高齢者ドライバーが中古車に買い替える際に見ておきたいポイントや、重視したい安全装備、おすすめの車種などについて解説しました。
高齢者ドライバーには、価格が手に取りやすく、免許返納をするときでも手放しやすい中古車がおすすめです。
中古車は、維持費の抑えやすさや乗り降りのしやすさ、どのような安全装備が付いているかなどを重視して選んでみてください。
トヨタモビリティ神奈川が扱う中古車情報は、こちらからご確認頂けます。
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