公開日2025.1.15
学生は中古車購入時にローンを組める?ローンを組むためのポイントや注意点

中古車の購入を考えている方の中には、学生の方もいらっしゃるでしょう。
免許を取得していれば、新生活の移動手段として車も視野に入れられます。
予算の都合で新車は厳しくても、新車より価格がお手頃な中古車であれば候補に入れやすいです。
ただ、中古車購入時にローン組もうと考えている方は、審査に通らないということがないよう、ポイントや注意点などを押さえましょう。
この記事では、中古車購入時に学生がローンを組めるかどうか、ローンを組む際のポイントや注意点などについて、詳しく解説します。
学生は中古車購入時にローンを組める?

中古車を購入する際、学生でもローンを組むことは可能です。
例えば、自動車ローンには、新車と中古車を区別せず、ローンを組める場合があります。
ただし、どの年齢の方でも、どのローンでも組めるというわけではありません。
下記のような制限や条件が設けられていることがあります。
- ・年齢制限
- ・収入条件
- ・保証人が求められることも
年齢制限
ローンは18歳未満の未成年は申し込むことができません。
民法において、18歳未満の未成年者は、保護するべき「制限行為能力者」に当たるためです。
制限行為能力者を保護するため、制限行為能力者が法定代理人(保護者)の同意を得ずに結んだ契約は、取り消すことができます。
そのため、ローンには18歳以上という年齢制限が設けられています。
収入条件
ローンは月々の返済が前提のため、収入が安定しているかが審査に大きく関わります。
アルバイトをしていて収入がある方は審査に通りやすく、まったくの無収入という方だと審査には通りにくいでしょう。
また、職業や雇用形態、勤続年数などに条件を設けているローンもあります。
そのようなローンの場合は、アルバイトの収入があっても、条件を満たしていなければ審査を通過できません。
保証人が求められることも
ローンによっては、学生は保証人を付けることを条件としていることがほとんどです。
保証人とは、本人の返済が滞った場合に、代わりに返済する方のことです。
主に両親などの保護者が、保証人となることが多いでしょう。
両親以外には、兄弟や親戚を保証人として立てるケースがほとんどです。
ローンを組みたいと考えている場合は、事前に保証人になってもらう人に相談しておくようにしましょう。
ローンの審査で確認される事柄とは?

ローンの審査で確認される事柄には、さまざまなものがあります。
特に見られるものは、返済に関わる下記の3つです。
- ・属性
- ・借入残高
- ・信用情報
属性とは、家族構成や職業、収入など、ローンに申し込む方が持っている性質のことを指します。
借入残高は他の金融機関での借入金額のことを指し、信用情報とは、支払いが滞った形跡がないかといった情報を指しています。
いずれも、スムーズに返済できるかどうかに関わるため、ローンの審査では厳しくチェックされる項目です。
車のローン以外に借り入れがある場合は審査に通りにくいでしょう。
ローンの審査基準やローンの種類などについては、「自動車ローンの審査で見られるポイントとは?種類や流れも解説」の記事で、より詳しく解説しています。
併せてチェックしてみてください。
学生がローンを申し込むときのポイント

学生の方がローンを申し込むのであれば、下記の6つのポイントを押さえてみてください。
- ・予算を把握する
- ・ローンを選定する
- ・収入を安定させる
- ・頭金を準備する
- ・保護者を保証人に付ける
- ・お手頃価格の中古車を選ぶ
予算を把握する
ローンを組む前に、予算について確認してみましょう。
予算がどの程度あるか把握すれば、ローンを組むべきかどうかが分かってきます。
僅かに不足している程度であれば、不足分を両親に借りたり、車がすぐ必要でなければアルバイト代を貯める事で現金払いをするといった計画も立てられます。
今後の方向性が固まるため、今一度、ご自身の使える金額がどのくらいあるか調べてみてください。
ローンを選定する
ローンを申し込めるのは一つだけではないため、ご自身に合ったものを選びましょう。
金融機関のローン以外では、ディーラーローンなどが利用しやすいでしょう。
金融機関のローンは、金利が低く設定されている分、審査や条件が厳しい傾向があります。
一方、ディーラーや中古車販売店のローンは、金利がやや高く設定されていますが、審査は通りやすい傾向があります。
申し込みの条件や審査の通りやすさ、金利など、ご自身に最適なローンを探してみてください。
収入を安定させる
ローンの審査に通過するためにも、収入は安定させた方が良いでしょう。
ここでいう安定とは、2つの意味があります。
- ・アルバイトをしていない方は開始する、継続する
- ・収入を増やす
ローンの審査は、ローンは返済を滞りなくできるかどうかを見ています。
勤続した日数や年数が長いことも評価され、安定した収入があると判断されます。
また、借入金額を安定して返済できるよう、収入を増やすことも大切です。
収入が少ない方は、学業に影響がない範囲でアルバイトのシフトを増やす、より条件の良いアルバイトを探すなど、検討してみてください。
頭金を準備する
貯金がある方は、頭金を準備することも考えてみてください。
頭金とは、ローンを申し込む際に最初に支払う、ある程度まとまった金額のことを指しています。
中古車の支払総額の20~30%ほど支払うのが一般的で、ローンの審査では、支払い能力を示すことにつながります。
頭金の額によって、月々の返済を抑えられるメリットもあるため、ぜひ検討してみましょう。
保護者を保証人に付ける
保護者の方を、保証人として付けることも考えましょう。
万が一支払いが滞ってしまったとき、支払い能力や信用を備えた保証人がいれば、支払いを代わってもらえるためです。
ローンを提供している金融機関や信販会社にとっては、万が一の事態に備えられるため、保証人の有無が審査の通りやすさに影響します。
前述の通り、学生がローンに申し込む場合は、保証人を必須としているローンもあります。
保証人が必須でないローンを申し込む場合でも、保証人として付いてもらえるように保護者の方に頼んでみると良いでしょう。
お手頃価格の中古車を選ぶ
借入金額が多いようであれば、中古車を選び直してみましょう。
中古車は、同じ車種でも、状態やグレードなどによって価格に違いが表れます。
ご自身に合っているようであれば、年式の新しい高年式車は避け、基本的な装備が整えられたエントリーグレードも検討してみましょう。
また、一時的に人気が高まった車種は、価格も上がることがあります。
以前調べたときと比べて価格が上がっている、というような場合は、価格が落ち着くのを待つか、別の車種を検討するのも手といえます。
学生がご自身でローンを組む以外の選択肢

学生がご自身でローンを組む以外の選択肢には、主に下記の3つがあります。
- ・一括で購入する
- ・保護者の名義でローンを組む
- ・カーリースを利用する
一括で購入する
まとまった金額が用意できている方は、一括で購入するという選択肢もあります。
ローンを組むことで、金額の負担を月々に分けられますが、ローンは必ず組むべきというものではありません。
金額の負担を月々に分けることで、金利の負担もあります。
希望している中古車が一括払いで購入できるのであれば、現金購入も考えてみましょう。
保護者の名義でローンを組む
保護者の方の名義でローンを組んでもらう選択肢もあります。
収入が安定しづらい学生でも、自立心のある方は、アルバイトに励んでご自身の力で支払いたいと思うかもしれません。
しかし、ご自身が利用したいローンの条件が厳しいと、審査に通らないことも考えられます。
安定した収入のある保護者の方であれば、審査に通る可能性が高いといえます。
ご自身でローンを組むのは難しいと判断できる場合は、保護者の方に協力を仰いでみましょう。
カーリースを利用する
ローンを組むのが難しく、現金での購入も難しいという場合には、カーリースを使用する方法もあります。
カーリースとは、月々定額のリース料を払うことで車を借りられる、サブスクリプションサービスの1種です。
契約期間が終了すれば、基本的に車は返却しますが、ローンを組むのと同様に、費用を抑えながら車に乗ることができます。
トヨタモビリティ神奈川が取り扱っているカーリースについては、こちらからご確認頂けます。
お支払いプラン
学生がローンを組む際の注意点とは?

学生がローンを組む場合には、下記の3つの注意点も念頭に置いておきましょう。
- ・ローンには金利がある
- ・他のローンを組んでいると審査に通りにくい
- ・滞納していないことも大切に
ローンには金利がある
ローンには、金利があることはしっかり覚えておきましょう。
ローンを組むことで、購入費用を月々に分けることで、負担を減らせます。
しかし、数%の金利が設定されているため、月々の返済額に利息が付き、トータルで支払う金額は増えています。
トータルの金額を抑えたい場合は、現金で購入すると良いでしょう。
金利の負担を抑えるのであれば、低金利のローンを探す、頭金を多く支払うなど、さまざまな方法があります。
どのような方法があるか、また、ご自身に適しているか考えて選んでみてください。
他のローンを組んでいると審査に通りにくい
既に借入がある方は、ローンが組みにくいことにも注意が必要です。
前述の通り、ローンの審査では、借入残高のように返済に関わる部分がチェックされています。
学生の方は、収入がそれほど多くありません。
他にローンを組んでいるのであれば、返済に差し支えると判断され、審査に通らないことが考えられます。
他のローンを組んでいる方は、そちらの返済を終えた上で、中古車のためのローンを申し込みましょう。
滞納していないことも大切に
滞納している方も、ローンの審査に通りにくいことに注意してください。
滞納した方は、信用情報として記録、共有されています。
信用情報は、ローンを申し込む方が滞りなく返済してくれるかといった、信用度を示す情報です。
過去に料金の支払いに遅延が生じた、あるいは現在滞納をしているという方は、ローンを組むことが難しいといえます。
現金での一括購入や、保護者の方の名義でローンを組むなど、別の方法を検討してみましょう。
学生のローンに関するよくある質問

ここでは、学生がローンに関するよくある質問についてまとめています。
- ・収入はどれほどあるのが理想?
- ・返済額はどの程度に設定すべき?
- ・返済期間は何年ほどに設定すると良い?
収入はどれほどあるのが理想?
学生がローンを組むのであれば、月収は50,000~60,000円はあると良いでしょう。
ローンの返済額は、10,000~30,000円ほどが一般的といわれます。
また、学生のアルバイトの月収は、50,000~60,000円が平均といわれています。
返済額を10,000~30,000円に設定すると考えると、月収50,000~60,000円ほどであれば、月々の返済に余裕ができるはずです。
返済額はどの程度に設定すべき?
ローンの返済額は、学生でも収入の20~35%に達するように設定するのがおすすめです。
例えば、50,000~60,000円の月収がある方は、10,000~21,000円ほどに設定できれば、ローン審査を通りやすくできます。
月収の20~35%であれば、収入が不安定な時期が多少あっても、別の月の収入や貯金でまかなうこともでき、無理のない返済がしやすいはずです。
返済期間は何年ほどに設定すると良い?
学生は、収入が安定しづらいため、返済期間は余裕を持たせると良いでしょう。
ローンによっては、5~10年と、長期の返済期間を設定可能です。
アルバイトの収入は、就職活動を優先して、アルバイトを辞めたタイミングで途絶えてしまいます。
そのため、返済期間を長く設定しておくと、月々の返済に余裕が生まれます。
ただ、返済期間が長引けば、金利による負担も増えてしまう点に注意が必要です。
現在の貯蓄やアルバイトの収入を鑑みて、負担が増え過ぎないよう、返済期間を設定してみてください。
まとめ

この記事では、学生の方が中古車の購入時にローンを組めるか、また、その際のポイントや注意点などについて解説しました。
学生の方でも、ローンによっては申し込むことが可能です。
ただ、ローンには審査があり、返済が難しいと判断されれば、ローンを組むことができません。
現金払いを利用したり、保護者の名義でローンを組んだりと、購入方法はさまざまです。
上記のポイントや注意点などを押さえながら、ご自身に合ったローンや支払い方法を検討してみてください。
トヨタモビリティ神奈川が扱う中古車情報は、こちらからご確認頂けます。
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