公開日2025.9.1
中古車購入時に使える残価設定とは?メリットやデメリット、向いている人の特徴とは

車を選ぶ際、残価設定型クレジットや残価設定ローンなど、「残価設定」と付いた支払い方法を目にしたことがある方も多いでしょう。
クレジットは後払いするもので、ローンはお金を借りて少しずつ返済するものという違いはありますが、残価設定型クレジットと残価設定ローンは、ほとんど同じものを指しています。
では、残価設定型クレジットは、新車だけでなく中古車を購入する際にも使えるのでしょうか。
この記事では、残価設定型クレジットは中古車購入時にも使えるか、「残価設定」という言葉の意味や、メリット・デメリットなどについて詳しくご紹介します。
残価設定型クレジットは中古車購入時に利用できる?

まず、残価設定型クレジットは中古車購入時にも利用可能です。
中古車の価格は、新車と比べてお手頃に設定されているため、残価設定型クレジットを利用することで、より月々の費用を抑えて購入できます。
ただし、全ての中古車販売店で利用できるわけではなく、販売店によって適用できる車種や条件も異なります。
そのため、残価設定型クレジットを利用したいと考えている方は、まず中古車販売店に確認することが大切です。
残価設定とは?

残価設定とは、車両価格の一部を「残価」として設定することを指します。
残価とは、「契約期間満了時の予想下取り価格」で、最後の回に支払う分として据え置かれます。
残価設定型クレジットの場合、契約時に残価設定をおこない、残価を除いた金額を分割で月々支払うのが大きな特徴です。
また、契約期間満了時には、下記のいずれかを選択できます。
- ・残価を支払って、継続して車に乗る
- ・残価の支払いはせずに、車を返却する
- ・残価の支払いはせずに、同じ販売店で他の車に乗り換える
契約期間が満了になっても継続して乗り続けたい場合は、残価を支払うことで乗ることができます。
また、車が不要な場合は返却することもでき、同じ販売店で他の車に乗り換えることも可能です。
設定された残価は残価保証条件を満たしていれば、返却や乗り換えの際に、車両の状態や走行距離の程度に応じた積算金を支払う必要はありません。
場合によっては残価の支払いがないことから、残価設定型クレジットは、月々の支払い額を抑えるのに効果的な支払方法といえます。
トヨタモビリティ神奈川では、中古車購入時に残価設定型クレジットを利用できます。
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残価設定型クレジットは中古車と新車で違いがある?

残価設定型クレジットは、中古車でも新車でも利用方法や流れについては変わりません。
契約期間満了時に残価を支払って今の車に継続して乗るか、残価の支払いがなく返却するか、乗り換えるかという選択肢がある点も共通です。
ただし、中古車の場合、購入時に年式や総走行距離、車両の状態など車両ごとに状態が異なります。
残価はあくまでも、契約期間満了時の予想下取り価格を計算して設定されます。
そのため、低年式の車など車両の状態によっては思ったような残価がつかず、お得に感じられないこともあるかもしれません。
車両に価値が残っていることが前提となるため、残価設定型クレジットを利用できない車もあるので、その点に注意が必要です。
中古車購入時に残価設定型クレジットを利用するメリットとは?

中古車購入時に、残価設定型クレジットを利用するメリットにはどのようなものがあるでしょうか。
ここでは、主なメリットを5つ見ていきます。
月々の支払い負担を抑えられる
残価設定型クレジットの1番のメリットは、月々の支払い負担を抑えられることです。
据え置いた残価にも金利はかかるものの、1回あたりの支払額が減らせるため、一般的なクレジットよりも月々の支払い負担を低減できます。
月々の支払い負担が抑えられれば、無理なく中古車を購入でき、希望の車種に乗りやすい、急な出費に備えられるなど、さまざまなメリットがあります。
ライフスタイルに合わせた車選びが出来る
残価設定型クレジットは、ライフスタイルの変化に合わせて車の買い替えができるのが魅力です。
契約期間満了時には、他の車に乗り換えができるため、これから結婚や転勤など様々なライフイベントを控えている方にとっては常に最適な車に乗ることが出来るというメリットがあります。
また、購入した中古車は返却することもできるため、一定の期間だけ車が必要という方にもおすすめです。
単身赴任の数年間だけ、子供の送迎が必要な数年間だけ、欲しい車の新型モデルが出るまでの数年だけというように、柔軟な対応が可能です。
ライフステージが変わる頃に乗り換えたい方や、いろいろな車に乗り換えを楽しみたい方にとっても、スムーズに乗り換えることができます。
残価保証付きのものもある
プランによっては、残価保証が付いているものもあります。
残価保証があるケースでは、設定された残価と、契約期間満了時の査定額にギャップがあっても、その差額を支払う必要がありません。
残価保証がない場合は、購入した中古車に価値が残されているうちに手放す必要があり、手放す時期をよく考える必要がありますが、残価保証付きの場合は、将来的な下取り価格を計算して残価が据え置かれるため、わざわざ時期を見計らって手放す必要がありません。
頭金が不要なことがある
残価設定型クレジットは、頭金がなくても購入することが可能です。
頭金とは、ローンを組む際に求められることがある、あらかじめ支払うお金のことです。
支払総額の一部をあらかじめ支払うことで、支払能力があることを示せるため、ローンに通りやすくなることがあります。
また、頭金を支払うことで、月々の支払い負担をさらに抑える効果も見込めます。
しかし、一度にまとまった金額を用意できないという方や、頭金を用意することが購入時の負担に感じられる方も多いでしょう。
頭金が不要な残価設定型クレジットであれば、購入時の負担も抑えることができます。
頭金のメリットやデメリットについてより詳しく知りたい方は、「中古車のローンを組むなら頭金は入れるべき?頭金なしとの違いも解説」のコラムも参考にしてみてください。
中古車購入時に残価設定型クレジット(残価設定ローン)を利用するデメリットとは?

メリットがある一方で、中古車購入時に、残価設定型クレジットを利用することにはデメリットもあります。
ここでは、主なデメリットを3つ見ていきます。
総支払額は高いことがある
残価設定型クレジットの総支払額は一般的なローンと比べて高くなります。
月々の支払い負担を抑えられる一方で、最終回に残価を支払い、車に継続して乗る場合には、残価分の金利が発生するため総支払額が他の支払い方法よりも高くなることがあります。
残価をさらに分割払いできるケースもありますが、別途設けられた条件を満たしている必要があります。
車に使用制限を設けられることがある
残価保証付きの残価設定型クレジットで購入した車は、車の使用に制限があることがほとんどです。
返却や乗り替えは、買取りや下取りに当たるため、車の価値を残す必要があります。
そのため、走行距離に制限がかけられることが多いでしょう。
また、一部のカスタマイズができなかったり、過度に傷や汚れが付かないよう扱ったりと、残価を保つために制限が設けられています。
制限を超えていると、追加費用がかかることもあるため、注意が必要です。
途中解約がしづらい
残価設定型クレジットは、一方的に契約を終了するような、途中解約は原則的にできません。
ただ、早期完済のような形で繰り上げて支払えることはあります。
早期完済では、未払い分の金額を清算して車に継続して乗るか、車を返却して不足分を支払うことでおこなえます。
途中解約できるかどうかは、契約により違いが表れる部分です。
また、早期完済による途中解約できる場合も、本来であれば支払うはずだった未経過分の分割手数料を求められるケースもあり、注意が必要です。
残価設定型クレジットを申し込む前には、ライフスタイルが急に変わるようなことがないか、シミュレーションしてみてください。
中古車購入時に残価設定型クレジットの利用が向いている方は?

残価設定型クレジットは、さまざまな方におすすめです。
特に、下記に当てはまる方は、中古車購入時に利用を検討してみてください。
- ・月々の支払い負担を抑えて中古車に乗りたい方
- ・限られた期間だけ車が必要な方
- ・数年以内に乗り換えを予定している方
- ・就職や転職したばかりで収入が安定していない方
残価設定型クレジットは、月々の支払い負担を抑えたい方におすすめです。
残価設定をした上で分割するため、支払いに余裕を持ちながら、希望の中古車に乗ることができます。
特に就職したてや転職で収入がまだ不安定という方にとって、残価設定型クレジットは月々の支払い負担を抑えられるため、向いている購入方法といえます。
また、限られた期間だけ車が必要という方や、数年以内に乗り換えを予定している方にとっても、スムーズに乗り換えられる購入方法のため、おすすめです。
残価設定型クレジット(残価設定ローン)を利用する際の注意点とは

中古車を購入する際に、残価設定型クレジットを利用するのであれば、注意したいことがいくつかあります。
ここでは、具体的な注意点について2つ見ていきましょう。
契約内容は詳しく確認する
残価設定型クレジットは、契約内容をよく確認することが大切です。
例えば、走行距離や車の状態など、残価が保証される条件を満たしていない場合は、契約期間満了時に追加費用を支払う必要があります。
その条件の範囲、支払う可能性がある金額、また、返却や乗り換えなどができるかどうかについて、しっかり確認してみてください。
月々の返済についても、シミュレーションをしておくと安心です。
残価率が高い中古車を選ぶのもおすすめ
中古車を選ぶ際には、残価率が高い車種も選択肢に入れてみてください。
残価の割合が多いほど、月々の支払い負担を、より抑えることにつながるためです。
中古車の場合は、車両の状態に違いが表れ、残価率が低い車種では、それほどお得感が得られないこともあるでしょう。
残価は将来の予想下取り価格が設定されるため、人気や需要が衰えにくい車種や、年式が新しく長く乗れる車種、グレードが高く安全装備が充実している車種など、将来的に価値が残りやすい車種を選ぶのがおすすめです。
まとめ

この記事では、中古車の購入にも残価設定型クレジットが使えるか、残価設定の意味や、メリットとデメリット、注意点などについてご紹介しました。
残価設定型クレジットは、中古車販売店や車種などにもよりますが、中古車の購入時にも使うことができます。
メリットやデメリットを比較しながら、ぜひ利用を検討してみてください。
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