公開日2025.10.22
中古車の走行距離が少ない理由とは?走行距離の考え方や選ぶ際のポイントなどを解説

中古車の良し悪しを判断するとき、一つの基準となるのが、「走行距離」です。
走行距離が過度に多い中古車は、さまざまな部品が消耗・劣化している可能性があります。
メンテナンスが適切に行われていれば走行に問題はありませんが、走行距離が少ない車と比較すると、性能低下や故障、部品交換のリスクがあるなど、デメリットが考えられます。
そのため、中古車の走行距離は、少ないほど良いと考える方が多いでしょう。
この記事では、走行距離が少ない中古車について解説するほか、走行距離の考え方、選ぶ際のポイントなどについてご紹介します。
走行距離の少ない中古車がある理由とは?

走行距離が少ない中古車と一口にいっても、その理由はさまざまです。
まずは、中古車の走行距離が少ない主な理由について確認していきましょう。
近距離走行がメインだった
中古車の走行距離が少ない場合、理由の1つとしてまず考えられるのは、近距離走行をメインとして使われていた場合です。
具体的には、通勤や買物などで車を利用していたものの、目的地が近場にあったため、走行距離が少なく済んだというようなケースです。
このようなケースの場合、走行距離は少ないですが、毎日のように使用しているぶん、年式が古い車もあります。
元々は試乗車だった
ディーラーでは、試乗車として利用されていた車が中古車として販売されていることもあります。
試乗車は、顧客に車の操作性や乗り心地などを確かめてもらうために使用されており、ディーラーの敷地内や、店舗付近のコースを周る程度にしか使われていません。
また、試乗車は定期的に入れ替えが行われるため、新車に近い状態で中古車として販売されることが多く、綺麗かつ丁寧に使われていたことも期待できます。
高年式かつ走行距離が少ない中古車をお探しの方や、状態が良い中古車をお探しの方には最適でしょう。
登録済未使用車(届出済未使用車)だった
登録済未使用車(届出済未使用車)だった場合も、走行距離が少ないでしょう。
登録済未使用車とは、登録や届出がおこなわれているものの、実際の走行には使用されていない中古車を指します。
ディーラーが展示車として利用していた車や、注文をキャンセルされた新車などが、登録済未使用車として中古車販売店に並ぶことがあります。
その場合は、ホームページに登録済未使用車として記載されているか、中古車販売店から登録済未使用車という説明を受けるはずです。
年式が新しく、使用されていないことから内外装の状態が良いことも期待できるため、積極的に狙いたい中古車の一つといえます。
登録済未使用車のメリットやデメリットについて、より詳しくは「新古車・未使用車の特徴とは。中古車とどう違う?メリットやデメリットは」のコラムもチェックしてみてください。
理由があって早期に手放された
中古車の走行距離が少ないのは、理由があって早期に手放されたことも理由として考えられます。
具体的には、下記のような理由から、早期に手放されることがあります。
- ・急遽転勤や長期の出張が決まり、転勤先や出張先で車を使用する機会がないため
- ・ライフスタイルに大きな変化があり、ライフスタイルに合った車に買い替えたため
- ・車を手放すことで、資金の不足を補いたかったため
- ・リセールバリューを考慮して、早期に買い替えたため
転勤や長期の出張、ライフスタイルの変化など、車が早期に手放される理由はさまざまです。
その中でも、予定していた年数よりも早く手放したというケースでは、走行距離が少ないことがあります。
あまり利用しなかった
車をあまり利用しなかったという場合も、走行距離が少ないでしょう。
例えば、ドライブやキャンプなど、趣味に利用する目的で購入されていた場合は、休日のような限られた日にしか使われないため、走行距離が少ないことがあります。
また、車をコレクションする目的で所有していた場合や、セカンドカーとして購入したものの使う機会がそれほどなかったという場合も、走行距離は少ないでしょう。
このように利用頻度が低い場合は、適切にメンテナンスがおこなわれていたかどうかが大切です。
特に、車検が切れたあとに更新せず、車を放置していたというようなケースでは、エンジンを始めとする内部部品に不具合が出ていないかも確認したいポイントです。
中古車の走行距離に対する基本的な考え方とは?

中古車の走行距離は、年式とセットで考えるのが基本です。
例えば、走行距離が同じ30,000キロの中古車があるとして、 30,000キロを1年で走った中古車と3年で走った中古車では、状態に違いが表れているでしょう。
そのため、年式を基準として、1年あたりの走行距離を計算する必要があるのです。
1年あたりの走行距離は総走行距離を初度登録からの年数で割ることで計算できます。
具体的には、総走行距離が約30,000キロの中古車があり、年式の年から、手放されるまでに約3年経過していた場合は、30,000キロを3年で割ることで、1年あたりの走行距離が約10,000キロとわかります。
1年あたりの適切な走行距離は8,000~10,000キロが目安といわれるため、具体例に挙げた上記の中古車は、適度に利用されていたことや、状態が良いことなどが期待できるでしょう。
1年あたりの走行距離は、目安よりもやや少ない、やや多いという程度でも、基本的に問題はありません。
一般的に、走行距離が多いほど価格は安くなる傾向があるため、予算や性能などのバランスを考えて選んでみてください。
中古車の走行距離が少ない場合に確認すべきポイントとは?

中古車の走行距離が少ない場合に、確認したいことがいくつかあります。
ここでは、走行距離に関する確認したいポイントを2つ見ていきましょう。
車の使用状況
走行距離が少ない理由を確かめるため、車の使用状況について聞いてみましょう。
上述したように、走行距離が少ない理由には、さまざまなものがあります。
そのうち、問題が生じやすいのは、下記の2つのケースです。
- ・総走行距離、もしくは1年あたりの走行距離が過度に少ない
- ・総走行距離は少ないものの、1年あたりの走行距離が過度に多い
走行距離が過度に少ない場合、例えば車検切れの車が屋外で長く放置されていたというケースでは、車の内外に不具合があることも考えられます。
また、総走行距離は少なくても、1年あたりの走行距離が目安よりも過度に多い場合は、部品の消耗が激しいことが予想できます。
車の使用状況は、走行距離や部品の摩耗具合などから推測できることもあります。
走行距離の少なさについて気がかりなことがあれば、部品の状態なども確認し、納得したうえで購入を検討してください。
適切にメンテナンスされているか
もう一つ確認しておきたいのが、適切にメンテナンスがされているかという部分です。
走行距離が過度に少ない場合でも、メンテナンスが適切におこなわれているかは重要なポイントです。
年式や走行距離だけで判断してしまうと、購入後にメンテナンス費用や部品交換などの負担がかかることも考えられます。
なお、トヨタモビリティ神奈川のトヨタ認定中古車は、オイルやワイパーゴムなどの「消耗部品の交換がおこなわれており、安心してご購入いただけます。
より安心して購入したいという方には、トヨタ認定中古車がおすすめです。
トヨタ認定中古車についてより詳しくは、こちらからご確認ください。
トヨタ認定中古車の魅力
※消耗部品は、一部交換していない車もございます。詳しくは販売店スタッフまでおたずねください。
走行距離以外で重視すべきことはある?

中古車選びの際、走行距離以外にも、重視すべき点がいくつかあります。
ここでは、重視したい4つのポイントについて見ていきます。
年式
走行距離以外で、まず重視したいのが年式です。
年式は、1年あたりの走行距離を計算するときに必要なだけでなく、性能や価格などに影響を与える要素です。
年式が新しい高年式車であれば、車両価格は高くなるものの、燃費性能が優れていたり、最新の安全装備が搭載されていたりします。
その上で、走行距離が少ないため、状態が良い中古車を探しやすいというメリットもあるでしょう。
一方で、年式が古い低年式車は、車両価格は下がる傾向があります。
なるべく予算を抑えて中古車を購入したいとお考えの方には、低年式車がおすすめです。
低年式車の場合も、1年あたりの走行距離が目安よりも極端に少なくないか、確認しておくと良いでしょう。
整備歴
事故などによって手放された車は、走行距離が少ない場合が考えられます。
修復歴を確認するために、どのような整備歴があるかも確認しておくと良いでしょう。
特に、事故や水没などの災害によって骨格部分に損傷があったり、修復歴が残っている場合は注意が必要です。
適切に修理されていれば、基本的には問題なく走行できますが、ほんのわずかでも不具合が残っていると、車の操作性に影響を与えることがあります。
また、水没車の場合、通常は濡れることがない内部の部品まで濡れていると、特に電子部品に関しては不具合が発生するリスクもあります。
中古車販売店によっては、修復歴のある事故車や水没車が稀に並んでいることもあるため、注意が必要です。
保証の内容
中古車の購入時には、保証の内容についても確認しましょう。
メーカー保証は、一般保証と特別保証の2つがあり、一般保証の場合、初度登録より3年または走行距離6万キロ走行時点の早い方までが対象で、特別保証の場合は初度登録より5年、走行距離10万キロ走行時点のどちらか早い方が対象です。
中古車の場合、メーカー保証は終了していることが多いですが、走行距離が少ない中古車の場合、メーカー保証を継承できることもあります。
保証を継承した場合、短期間で保証が終了してしまうこともあるため、販売店独自の販売店保証の内容も確認しておくと安心です。
安心して乗り続けるためにも、保証の内容について確認し、購入を検討してみてください。
実車の確認が可能か
気になる中古車は、可能な限り実車を確認することが大切です。
中古車販売店では試乗できないことが多々ありますが、実際に車の状態を確認したり、運転席に座ったりすることができる場合がほとんどです。
走行距離が少ない中古車は、内外装の状態も良く、走行性能に問題が少ないことが期待できますが、場合によってはキズがあったり、シートにシミなどの汚れがあることも考えられます。
実際に車を見ることで、写真では判断できない細かなポイントを詳しく確かめることができます。
実車を確認したい場合は、予め店舗に来店日時と車を確認したい旨を問い合わせておくとスムーズでしょう。
トヨタモビリティ神奈川では、お近くの店舗にご希望の車がない場合、店舗間でのお取り寄せが可能です。
まとめ

この記事では、中古車の走行距離が少ない理由や、走行距離の基本的な捉え方、中古車選びで重視すべきポイントなどについてご紹介しました。
走行距離が少ない車は、基本的に、状態が良いことが期待できます。
しかし、総走行距離が少なくても、年式が古かったり、1年あたりの走行距離が多い中古車も存在します。
その場合は、部品の消耗が激しいことも考えられるため、注意が必要です。
そのため、走行距離だけでなく、車の使用状況やメンテナンス状態などもしっかり確認しながら、ご自身に合った中古車を探してみてください。
トヨタモビリティ神奈川が扱う中古車情報は、こちらからご確認頂けます。
中古車情報をチェックする
※在庫車の状況は日々変動します。予めご了承ください。
また、お近くの店舗にご希望の中古車がない場合でも、店舗間の在庫移動による取り寄せが可能です。
店舗間の在庫移動による取り寄せをご希望の方は、お気軽にご相談ください。
近くの中古車取扱店舗を探す