公開日2025.6.13
新古車・未使用車の特徴とは。中古車とどう違う?メリットやデメリットは

中古車を購入する際に、なるべく新車に近い車が欲しいとお考えの方は多いでしょう。
中古車を探していると、新古車や未使用車、登録(届出)済未使用車といった表記を見かけた方もいるかもしれません。
この記事では、新古車や未使用車、登録(届出)済未使用車の特徴や、新車や中古車との違い、メリットやデメリットなどについて、詳しく解説します。
新古車や未使用車の意味とは?その特徴

新古車や未使用車は、どちらも「登録(届出)済未使用車」のことを指しています。
「登録済未使用車」とは、「届出済未使用車」とも呼ばれ、既に初度登録(届出)がされているものの、実際には使用されていない中古車のことをいいます。
一般社団法人 自動車公正取引協議会によって定義付けられており、現在は、新古車や未使用車ではなく「登録済未使用車」という名称が主に使われています。
このように名称の統一が図られるのは、新品同然の車であると誤解されることを防ぐためです。
新古車や未使用車以外にも、「準新車」や「旧型新車」、「新装車」や「新粧車」など中古車でないように思われる名称を使うことは禁止されています。
登録済未使用車は、陸運局に車両登録が完了した後にキャンセルされた車や展示車として使用されていた車などです。
なお、ディーラーなどで販売される中古車の中には、試乗車として使用されていた車もあります。
走行距離が少なく、新車に近い状態の良い車が多いですが、試乗に使用されていることから、厳密には登録済未使用車ではありません。
出典:一般社団法人 自動車公正取引協議会「「登録(届出)済未使用車」を広告掲載する際の留意点」
出典:一般社団法人 全国公正取引協議会連合会「自動車業における表示に関する公正競争規約及び同施行規則」
登録済未使用車(新古車や未使用車)は新車や中古車とどう違う?
登録済未使用車は、新車や一般的な中古車と比べるとさまざまな違いがあります。
例えば、登録済未使用車と新車を比較すると、登録済未使用車は新車よりも車両価格が安く、納車までが早いというメリットが挙げられるでしょう。
一方で、登録済未使用車は流通量が多くないため、限られた選択肢から選ばなければいけない点や、グレードやオプションなどの自由度が低いというデメリットがあります。
また、登録済未使用車と一般的な中古車と比較すると、登録済未使用車はほとんど新車と変わらない車両の状態が特徴です。
一方で車両価格は一般的な中古車の方が安く抑えられている傾向があります。
先述したように登録済未使用車は流通量が多くないため、限られた選択肢から選ばなければいけない点はデメリットといえるでしょう。
登録済未使用車は、新車と中古車の魅力を兼ね備えた車ですが、選択肢が限られるなどのデメリットもあるため、ご自身の求める条件を精査したうえで車選びをすることが大切です。
※在庫車の状況は日々変動します。予めご了承ください。
「登録(届出)済未使用車(新古車や未使用車)」のメリットとは?

ここでは、「登録済未使用車」の具体的なメリットについて、詳しく見ていきましょう。
一般的な中古車と比べると状態が良い
「登録済未使用車」は、新車に近い状態の良さが期待できます。
一般的な中古車と違い、使用がされていないためです。
「登録済未使用車」に限って探す場合は、外装や内装のキズがほとんど見られない、年式が比較的新しい、総走行距離が少ないなど、車両状態が良い中古車を見つけやすいといえます。
新車より車両価格がお手頃
「登録済未使用車」は、新車よりも車両価格を安く抑えて購入できます。
新車と状態はほとんど変わりませんが、登録済未使用車は中古車に当たるためです。
一般的な中古車でも高く評価される「走行距離が少ない」「高年式」といった状態の良い車をお手頃な価格で購入しやすいのは登録済未使用車ならではのメリットといえます。
新車と比べて納車が早い
登録済未使用車は、新車と比較すると、納車までが早い点もメリットの1つです。
中古車販売店に現車があるためです。
新車の場合は、成約後、工場の出荷を待つ必要がありますが、登録済未使用車は、必要な手続きや納車に備えてのメンテナンスが終われば、納車してもらえます。
なるべく早い納車を希望している方にとっては嬉しいポイントです。
メーカー保証を継承しやすい
登録済未使用車は、メーカー保証を継承しやすいこともメリットといえるでしょう。
メーカー保証とは、新車購入時にメーカーが付ける保証のことをいいます。
一般保証は初度登録より3年または走行距離6万キロ走行時点、特別保証は初度登録より5年・走行距離10万キロ走行時点のいずれか早い方までで、メンテナンスノート(新車保証書や点検整備記録簿などがまとめられた冊子)が揃っていれば、保証継承ができます。
多くの登録済未使用車は上記の条件を満たしているため、保証継承をおこなうことで残存期間を引き継げます。
一般的な中古車の場合でも販売店保証がつくことがほとんどですが、より安心して乗り続けたいとお考えの方にはメリットに感じられるでしょう。
車検期間が残っていることが期待できる
登録済未使用車は、車検の有効期間が残っていることが期待できます。
新車の場合、初度登録後3年の車検の有効期間があるため、中古車市場に並んでいる登録済未使用車のほとんどが車検の有効期間が残っていると考えて良いでしょう。
車検切れの中古車の場合、納車までに車検を受ける必要がありますが、その必要がないため、その分早く納車されます。
登録済未使用車(新古車や未使用車)のデメリットとは?

ここでは、登録済未使用車のデメリットについて、詳しく見ていきましょう。
出会える機会が少ない
登録済未使用車は、出会える機会が限られるというデメリットがあります。
先述したように、流通量が少なく、かつ状態が良いことから人気が高いため、中古車市場に並ぶ機会はそう多くありません。
ご自身が欲しいときに出会えないことがあり、タイミング良く出会えても、希望のオプションが装備されていなかったり、希望するボディカラーでなかったりと、ご自身の希望とマッチしていないことも考えられます。
さらには、人気が高くすぐに他の人に購入されてしまうこともあるため、早めに購入を決断する必要があります。
グレードやオプション、ボディカラーなどが限られる
一般的な中古車と同様に 登録済未使用車はグレードやオプション、ボディカラーなどを選ぶことができません。
あくまでも現車限りの中古車のため、グレードやオプションなどをカスタマイズしたり、希望しているボディカラーに変更したりできないというデメリットがあります。
ただし、後付け可能な販売店オプションであれば装着できるため、ご自身の希望で付けられるオプションがないか、ぜひ確認してみましょう。
後付けできるオプションについて詳しくは、「中古車にオプションは後付けできない?ディーラーとメーカーの違いから解説」の記事をチェックしてみてください。
一般的な中古車と比べると車両価格は高い
登録済未使用車を一般的な中古車と比べると、車両価格が高く設定されています 。
登録済未使用車は、車両の状態が良く、車検の有効期間が長く残っている傾向があるためです。
人気の車種であれば新車とほとんど変わらない価格で値付けされていることもあり、よりお手頃な価格の中古車を求めている方にとっては、デメリットに感じられるかもしれません。
買取りに出す際にワンオーナー扱いはされない
登録済未使用車は、買取り時にワンオーナー扱いされません。
書類上では、最初のオーナーは販売店となっているため、ご自身は2人目のオーナーとして扱われます。
ワンオーナーの中古車は価値があると捉えられやすいため、いずれ買取りに出すことを考えている方にとっては、デメリットといえるでしょう。
ワンオーナーの中古車のメリットやデメリットについて詳しく知りたい方は、「ワンオーナーの中古車とは。メリットやデメリット、選ぶ際のポイントを解説」の記事もチェックしてみてください。
新車を対象とする補助金制度には該当しない
登録済未使用車は、新車を対象とした補助金制度を利用できません。
例えば、電気自動車(BEV)やプラグインハイブリッド車(PHEV)を対象とした補助金制度の1つであるCEV補助金は、中古車は対象外としています。
新車と近い状態とはいえ、新車購入時の補助金制度は利用できないため、お得かどうかは補助金を含む総支払額を考慮して見極める必要があるでしょう。
参考:一般社団法人次世代自動車振興センター「CEV補助金」
登録済未使用車(新古車や未使用車)がおすすめの方とは?

これまでのメリットやデメリットを踏まえ、登録済未使用車がおすすめの方についてご紹介します。
状態の良い中古車を選びたい方
登録済未使用車は、なるべく新車に近い良い状態の中古車を選びたい方におすすめです。
外装や内装も綺麗な状態の中古車を購入しやすいでしょう。
また、使用・走行がされていないことから総走行距離も少なく、年式も比較的新しいことから、トラブルが発生しにくいという安心感があるでしょう。
グレードやオプション、ボディカラーなどにこだわりが少ない方
登録済未使用車は、多くのこだわりを持っていない方におすすめです。
現車限りで、グレードやメーカーオプション、ボディカラーなどは変更できません。
また、その人気から、希望車種がすぐ他の方に成約されてしまうこともあり得ます。
そのため、車両の状態さえ良ければ、後はこだわらず即決したいという方に向いているといえるでしょう。
保証が充実した中古車を購入したいと考える方
登録済未使用車は、保証が付いた中古車が欲しい方にもおすすめです。
前述の通り、メーカー保証を継承できることがあるためです。
また、ディーラー系列の中古車販売店で取り扱われることが多いため、メーカー保証が継承できなくても、販売店保証を付けられることが期待できます。
トヨタモビリティ神奈川をはじめとしたトヨタディーラーでは、走行距離無制限、メーカーや年式を問わない1年間の無償保証「ロングラン保証」がついています。
ロングラン保証について詳しくは、こちらからご確認ください。
ロングラン保証
※ロングラン保証は一部お付けできない車種もございます。詳しくはお近くのトヨタモビリティ神奈川の中古車取扱店舗へおたずねください。
「登録(届出)済未使用車(新古車や未使用車)」の選び方、購入のポイント

ここでは、登録済未使用車を購入する際の選び方やポイントについてご紹介します。
他の中古車だけでなく、新車とも比較する
登録済未使用車を購入する際には、他の中古車だけでなく新車とも比較してみてください。
例えば、登録済未使用車の価格は新車と比べて安く設定されているものの、上位グレードだったり多くのオプションがついている場合は、想定している予算を上回るかもしれません。
流通量が少ない分、早く購入を決めようと焦ってしまうかもしれませんが、使いこなせないオプションが装備されている場合、せっかくの機能を使いこなせないということも考えられます。
また、登録済未使用車だからと特別視せず、ご自身の希望する条件を新車で購入した場合、いくらになるのかということも考慮してしっかり比較してみましょう。
保証内容について確認する
登録済未使用車の購入時には保証内容をよく確認することが大切です。
メーカー保証の保証継承の条件を満たしている場合が多いですが、必ずしも継承できるとは限りません。
また、中古車販売店によっては独自の販売店保証がついている場合もあり、保証の内容や期間などはそれぞれ異なります。
メーカー保証の保証継承が可能か、また、販売店保証を付けられるとしてどのような保証があるか、しっかり確認してみてください。
実際に車の状態を確認する
登録済未使用車は新車に近い状態ですが、 なるべく実車を確認してから購入するようにしましょう。
最近ではインターネットやアプリなどで中古車を検索することができるため、登録済未使用車のような流通量の少ない車を見つけた際には、なるべく早く手に入れたいと実車の確認をせず購入したいと考える方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、なるべく店舗に足を運んで実際に車の状態をご自身の目で確かめてから購入する方が良いでしょう。
トヨタモビリティ神奈川では、最寄りの店舗に車がない場合でも、店舗間で取り寄せが可能なため、ご希望の店舗で実車をご確認いただけます。
まとめ

この記事では、新古車や未使用車という言葉の意味や、新車や中古車とどのように違うか、メリットやデメリット、おすすめの方などについて解説しました。
登録済未使用車は、新車と中古車の中間ともいえる魅力があります。
そのメリットの多さから人気も高く、購入できる機会が限られます。
ご自身に合った車と出会うためにも、登録済未使用車に限定しすぎないことも大切でしょう。
より状態の良い中古車が欲しいとお考えの方には、試乗車として使用されていた中古車やワンオーナーの中古車もおすすめです。
トヨタモビリティ神奈川が扱う中古車情報は、こちらからご確認頂けます。
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※在庫車の状況は日々変動します。予めご了承ください。
また、お近くの店舗にご希望の中古車がない場合でも、店舗間の在庫移動による取り寄せが可能です。
店舗間の在庫移動による取り寄せをご希望の方は、お気軽にご相談ください。
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