公開日2025.1.15
ワンオーナーの中古車とは。メリットやデメリット、選ぶ際のポイントを解説

中古車を探していると目にすることのある「ワンオーナー」という言葉。
初めて中古車を購入する方は初めて目にしたという方もいるかもしれません。
また、「ワンオーナー」という言葉をご存知の方でも、特徴を詳しく知らないという方も多いでしょう。
この記事では、ワンオーナーという言葉の意味や、ワンオーナーの中古車のメリットやデメリット、選び方のポイントなどについて、詳しくご紹介します。
ワンオーナーという言葉の意味

ワンオーナーとは、過去にその車を所有していた方(オーナー)が一人しかいないことを指しています。
一般的には、所有者を基準に判断されるため、個人で契約し、家族間など複数の人数に使われていた中古車はワンオーナーとして扱われます。
ただし、リースやレンタカー用途の車や法人契約などの場合は、オーナー履歴が1法人の登録しかなかったとしても、不特定多数の方が利用しているという観点から、ワンオーナーと表現されない傾向があります。
ワンオーナーの中古車はどう探す?どう見分ける?

次に、ワンオーナーの中古車の探し方や、見分け方について見ていきましょう。
ワンオーナーの中古車を探す方法とは
ワンオーナーの中古車は、店頭はもちろん、インターネットで検索するとスムーズです。
ワンオーナーの中古車は人気が高いため、セールスポイントとして車種情報欄などにワンオーナーであることが明記されていることが多いでしょう。
在庫検索で条件によって絞り込みができる場合は「ワンオーナー」の検索項目で絞り込みをすると便利です。
検索項目で絞り込みができない場合は、年式で3年以内のものを選択すると、初回車検到来前に乗り換えられた可能性が高く、ワンオーナーの車が見つかりやすいでしょう。
なお、ホームページに登録されている中古車の情報は、日々変化するため、希望する車種がある場合は、在庫状況が変化する前に問い合わせることが大切です。
トヨタモビリティ神奈川が扱う中古車の情報は、こちらからご確認頂けます。
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※在庫車の状況は日々変動します。予めご了承ください。
ワンオーナーの中古車を見分ける方法とは
ホームページに在庫車の掲載がない中古車販売店でも、自動車検査証(車検証)や新車保証書(メーカー保証書)をチェックすることで、ワンオーナーかどうかを見分けることができます。
初めて登録がおこなわれた年月を示す「初度登録年月」と、新規登録がおこなわれた年月を示す「登録年月」が一致していれば、ワンオーナーの中古車とわかります。
これらは自動車検査証に記されています。
また、自動車検査証と新車保証書を見比べ、名義や登録年月などが一致している場合も、ワンオーナーと判断できるでしょう。
上記の方法が試せない場合は、購入後に運輸局や運輸支局で「詳細登録証明書」を発行してもらう方法もあります。
詳細登録証明書は、1,000円ほど(※証明書1ページ追加ごとに300円)の申請手数料がかかりますが、新規登録からの履歴を見て、ワンオーナーかどうかを判断することができます。
ワンオーナーの中古車のメリットとは

ワンオーナーの中古車のメリットは、主に下記の3つです。
- ・高年式車が見つかりやすい
- ・大切に乗られてきた可能性がある
- ・メーカー保証が継承できる場合もある
高年式車が見つかりやすい
ワンオーナーの中古車は、高年式車が見つかりやすいことがメリットといえるでしょう。
高年式車とは、年式が比較的新しい中古車のことです。
場合によっては、初回の車検を受ける3年を待たずに手放された中古車が見つかることもあります。
年式が新しいだけでなく、総走行距離が満足できる範囲の中古車も見つかる可能性が高まります。
また、数年で車を買い替えるのは、いわゆる車好きの方が珍しくありません。
車好きの方が好む、特別仕様車のような希少車種が見つかることもあるため、ワンオーナーの中古車は人気があるといえるでしょう。
大切に乗られてきた可能性がある
ワンオーナーの中古車は、大切に乗られてきた可能性が高いこともメリットです。
車好きの方であれば、日々の運転や乗車が丁寧におこなわれており、内外装の傷や汚れは少ないことがあります。
また、丁寧にメンテナンスをおこなわれていることも期待できるでしょう。
実際のメンテナンス状況は、点検整備記録簿が残されていれば確認することができます。
点検整備記録簿を見れば、過去にどのような点検整備がおこなわれてきたかを把握できるため、より安心して購入しやすいといえます。
メーカー保証が継承できる場合もある
ワンオーナーの中古車は、メーカー保証が継承できることもあります。
メーカー保証とは、新車の購入時にメーカーが付ける保証のことです。
一般保証は初度登録より3年または走行距離6万キロ走行時点、特別保証は初度登録より5年・走行距離10万キロ走行時点のいずれか早い方までで、メンテナンスノート(新車保証書や点検整備記録簿などがまとめられた冊子)が揃っていれば、ディーラーで保証継承の手続きができます。
中古車の場合は、保証継承をおこなうことで、残存期間を引き継げます。
メーカー保証の継承ができない場合でも、販売店保証がつくことがほとんどのため、大きく気にする必要はありませんが、安心して乗り続けるために保証についてもチェックしてみましょう。
ワンオーナーの中古車のデメリットとは

ワンオーナーの中古車のデメリットは、主に下記の2つです。
- ・車両価格が高めに設定されやすい
- ・選択肢が限られる
車両価格が高めに設定されやすい
ワンオーナーの中古車は、状態が良好なものが多いため、車両価格が高めに設定される傾向があります。
中古車は新車よりお手頃ではあるものの、人気車種や上級グレードの車、装備されているオプションによっては、予算オーバーとなることも考えられます。
なるべく予算を抑えて購入したいとお考えの方にとっては、デメリットに感じるかもしれません。
また、予算や中古車の状態などのバランスを考え、ご自身に合った中古車を選んでみてください。
選択肢が限られる
ワンオーナーの中古車は人気が高いですが、流通量も限られるため、選択肢が限定されます。
ご希望する車種やグレード、オプションが決まっている方や、ボディカラーにこだわりがある方にとっては、なかなか条件に合う車を見つけるのが難しくなるでしょう。
乗りたい時期が決まっている方にとっては、デメリットだと言えます。
ワンオーナーでなくても高年式の車や状態の良い車はあるため、なるべく新しい車が欲しいという理由でワンオーナーに絞っている方は、視野を広げるのも一つでしょう。
ワンオーナーの中古車を選ぶときのポイントとは?

ワンオーナーの中古車を選ぶときは、下記の3つのポイントを気にしてみましょう。
- ・車の状態を詳しく確認する
- ・評価体制が整っている中古車販売店を選ぶ
- ・ワンオーナー以外の中古車も選択肢に入れる
車の状態を詳しく確認する
ワンオーナーであっても、状態は車によってさまざまです。
インターネットの情報や、ワンオーナーという条件だけで判断するのではなく、状態については詳しく確認するようにしましょう。
具体的には、点検記録簿でこれまでの整備歴を確認するほか、消耗部品の摩耗具合も確認しておくと安心です。
あわせて修復歴についても確認しておくと良いでしょう。
修復歴とは、事故や災害などによって車の骨格となるフレームを修復した履歴のことを指します。
あわせて、水没や浸水による内部部品の交換履歴なども確認しておくと良いでしょう。
修理や部品交換がされていれば走行に問題はありませんが、フレームは車の骨格部分にあたるため、安全面から少しでも心配な方は必ず確認してください。
このような記載がない場合でも、車の状態について不明点がある場合は、中古車販売店のスタッフにしっかり確認することが大切です。
なお、トヨタモビリティ神奈川で扱うトヨタ認定中古車は、車両検査証明書により車の状態を確認できます。
車両検査証明書とは、トヨタの認定検査員によりクルマの状態を点数と図解で表示したもので、総合評価は11段階、内装・外装は5段階で点数表示されています。
車両展開図も記載されているため、キズの程度と場所がひと目で確認できます。
トヨタ認定中古車について詳しくは、下記からご確認ください。
保証が整っている中古車販売店を選ぶ
中古車は保証が整った中古車販売店を選ぶことも大切です。
先ほど、ワンオーナーの中古車の場合メーカー保証を継承できる場合があるとお伝えしましたが、メーカー保証の継承対象外であっても、販売店保証が用意されています。
保証内容は販売店によって様々ですが、保証があれば、万が一の故障やトラブルが発生した場合でも安心です。
トヨタモビリティ神奈川では、メーカー・年式を問わない走行距離無制限の無償保証(ロングラン保証)をご用意しています。
エンジン機構・ステアリング機構・ブレーキ機構はもちろんのこと、エアコン・ナビなども保証の対象になるため安心です。
ワンオーナー以外の中古車も選択肢に入れる
予算が合わない場合や、ご希望の車種が見つからない場合は、ワンオーナーに限らず他の中古車も選択肢に入れて考えてみましょう。
比較できることはもちろん、選択肢が広がり、より良い中古車を見つけられることがあるためです。
例えば、中古車販売店には、登録済み未使用車が並ぶこともあります。
登録済み未使用車とは、初度登録はおこなわれたものの、実際の運転にはほぼ使われていない車のことです。
新車に近い状態で、内外装ともに傷や汚れが少ないことが期待できます。
他にも、試乗車として活用されていた車や、3年落ちや5年落ち程度の車であれば、ワンオーナーでなくても状態の良い中古車が見つかるでしょう。
年式や総走行距離、グレードやオプションなど、ご自身に適した車を探すためにも、ワンオーナーに限定せず、比較検討してみましょう。
3年落ちや5年落ちなど、初度登録年(初度検査年)からの経過年数を目安に選びたい方は、下記のコラムも参考にしてみてください。
中古車を買うなら何年落ちがおすすめ?選び方のポイントや注意点
まとめ

この記事では、ワンオーナーが示す意味、ワンオーナーの中古車が持っているメリットとデメリット、中古車選びのポイントなど、詳しくご紹介しました。
ワンオーナーとは、主に一人の方に所有されていた中古車のことです。
状態が良い高年式車を探しやすく、メーカー保証が残っていれば保証継承ができるといったメリットがあります。
ただし、ワンオーナーならどの中古車でも満足できるというわけではないため、車の状態や中古車販売店の評価体制などもぜひ確認しましょう。
場合によっては、ワンオーナー以外の中古車も選択肢に入れて、ご自身に合った中古車を探してみてください。
トヨタモビリティ神奈川が扱う中古車情報は、こちらからご確認頂けます。
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※在庫車の状況は日々変動します。予めご了承ください。
また、お近くの店舗にご希望の中古車がない場合でも、店舗間の在庫移動による取り寄せが可能です。
店舗間の在庫移動による取り寄せをご希望の方は、お気軽にご相談ください。
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