公開日2025.11.14
中古車の即決で後悔しないために。押さえるべきポイント、手順や注意点などを解説
中古車を即決して後悔したという話を、WEB上で見たり、人づてに聞いたりしたという方もいるかもしれません。
中古車を即決することは「いち早く車を手にすることができる」、「目当ての中古車を逃さずに済む」といったメリットがあるものの、気を付けないと後悔につながることもあるかもしれません。
この記事では、中古車を即決する際、後悔しないために押さえるべきポイント、購入の手順や注意点などについて解説していきます。
中古車の即決で後悔を防ぐためのポイント
中古車を即決したい方は、後悔しないためにもさまざまなポイントを押さえましょう。
ここでは、覚えておきたいことや、購入時に確認すべきことなど、さまざまなポイントを見ていきます。
ライフスタイルに合った車種・装備内容かを確認
後悔しないためにも、車種・装備内容は、ライフスタイルに合っているかを再度確認しましょう。
例えば、5人家族のご家庭の場合、乗車定員が5名のコンパクトカーでは少し狭く感じられるかもしれません。
乗車定員はあくまで上限のため、家族みんなの快適性を求めるのなら、車内空間にゆとりのあるミニバンがおすすめです。
一方で、5人家族のご家庭でも、主に1人で乗ることが多い方や、近距離のお買い物を中心に利用する方などは、コンパクトカーでも十分という方もいらっしゃるでしょう。
今一度、ご自身のライフスタイルに合った車かどうかを確認してみてください。
さらには、駐車場の広さやご自宅付近の道路などの状況も含めて、検討している車種が問題ないかも確認してください。
また、購入後に後悔するポイントとして多いのが、装備内容についてです。
乗り続けていくうちに追加で機能が欲しくなったり、逆に使いこなせなかったりすると後悔につながります。
特に安全機能や運転支援機能など後付けできない装備については、よく確認しておくようにしましょう。
中古車の状態は実車を見て確認する
中古車を探す際にはインターネットやアプリなどで検索する方が多いのではないでしょうか。
希望の条件に合った中古車を見つけた際には、なるべく実車を見て中古車の状態を確認することが大切です。
特に確認したいのは、下記の3点です。
- ・総走行距離
- ・年式
- ・内外装の状態
総走行距離を見れば、その車が今までに走ってきた距離がわかります。
さらに年式を見て、経過年数で割れば、1年あたりにどの程度走ってきたかも推測が可能です。
1年あたりの走行距離が8,000~10,000キロの中古車であれば、過不足なく走行していて問題ないでしょう。
内外装の状態についても、しっかりと確認しておきましょう。
キズの程度やシートの汚れなど、写真ではチェックしにくい部分も確認したうえで購入することが重要です。
特にボディカラーについては、写真やインクの加減で実際と異なって見えることがあるため、実車で確認しておくと安心です。
余裕があれば、整備歴などもチェックしておくべきでしょう。
しかし、時間が限られており、なるべく早く決めたいというときは、総走行距離と年式だけでも確認してみてください。
また、実車を確認したい場合は、事前に予約をしてから中古車販売店に行くとスムーズです。
信頼できる購入先かを確認する
中古車は、ディーラーや中古車販売店、オークションサイトなど様々な場所で購入することができます。
購入する際は、車両の確認だけでなく購入先が信頼できるかどうかも考慮しましょう。
特に確認しておきたいのが、下記の2点です。
- ・信頼性
- ・保証の有無
まず見ておきたいのが、中古車販売店の信頼性です。
安全に車に乗り続けるためにも、心地良く中古車を購入するためにも、できる限り調べてみましょう。
取り扱う中古車の品質が高い、評判が良いことはもちろんですが、アフターサービスにも注目しましょう。
購入後、万が一トラブルがあった際に対応してもらえるか、車両のメンテナンスまでお願いしたい場合は、整備・点検まで依頼できる体制が整っているかなど、ご自身に合う中古車販売店で購入してください。
そしてもう一つ調べておきたいのが、保証の有無です。
中古車の場合、新車購入時にメーカーが付ける「メーカー保証」を継承できる場合もありますが、条件に合う中古車は限られます。
そのため、多くの場合は「販売店保証」を利用することになります。
ディーラーや中古車販売店の多くは独自の販売店保証を用意しているため、保証の有無と、その内容について確認してみてください。
トヨタモビリティ神奈川では、走行距離無制限・1年間の無償保証、「ロングラン保証」をご用意しています。
ロングラン保証についてより詳しくは、こちらからご確認ください。
ロングラン保証 |トヨタ認定中古車|トヨタ自動車WEBサイト
※ロングラン保証は一部お付けできない車種もございます。詳しくはお近くのトヨタモビリティ神奈川の中古車取扱店舗へおたずねください。
希望納期がある場合は明確に伝える
希望の納車時期がある場合は明確に伝えることが大切です。
即決する場合、すぐに乗って帰りたいと思う方も多いかもしれませんが、中古車は契約を結んでから納車されるまでに通常2〜3週間かかります。
基本的には、契約が完了してから納車前点検や車両登録がおこなわれます。
中古車は納車日が決まれば、そこから遅れることはほぼありません。
納車希望日が決まっている場合は、早めに伝えるようにしましょう。
支払総額だけを見て決めない
後悔しないためにも、支払総額だけを見て中古車を購入するのはおすすめできません。
中古車の場合、車両本体価格と諸費用が含まれた支払総額が表記されており、基本的に追加費用を気にする必要はありません。
しかし、支払総額が安いからという理由で即決すると、後から後悔することがあるかもしれません。
例えば、購入後間もなく消耗部品の交換時期を迎え、想定外のコストがかかることも考えられます。
さらに、希望ナンバーを取得する場合は追加費用がかかる点や、遠方から取り寄せを行う場合は別途輸送費がかかることもあるということを知っておきましょう。
知識がある方に確認する
ご自身が、車の知識に不足を感じている場合は、車に詳しい方に意見をもらうのも一つの手です。
例えば、ご自身のパートナーや友人に、車に詳しい方がいれば、中古車販売店に同行してもらうと良いでしょう。
車に詳しい方でなくても、違う視点で見てくれたり、気持ちが前のめりなときに冷静な意見をくれたりということが期待できます。
また、同行してもらえない場合でも、中古車販売店のホームページに掲載されている中古車情報を共有して、意見をもらうこともできるはずです。
中古車を購入するまでの具体的な手順をおさらい
中古車を即決したいというときは、スムーズに物事を進められるよう、段取りを知ることが大切です。
ここでは、中古車を購入するまでの具体的な手順について見ていきます。
必要書類を準備する
まずおこないたいのが、必要書類の準備です。
必要書類が揃っていれば、契約や手続きをスムーズに進められます。
現在乗っている車の下取りもおこなう場合には、実印含め、下記の書類が必要です。
- ・自動車検査証(車検証)
- ・自賠責保険証
- ・自動車税納税証明書
- ・自動車リサイクル券
- ・実印
- ・印鑑証明書
- ・整備手帳・取扱説明書
必要書類には、コンビニで揃えられるものもありますが、車庫証明書のように警察署の窓口での手続きを求められるものもあります。
また、印鑑証明書の発行には印鑑登録が必要で、印鑑登録は、ご自身の住民票がある市町村役場でおこなう必要があります。
車庫証明書の取得方法がわからないという方は、「中古車購入時に用意すべき車庫証明とは?取得方法や必要書類などを解説」のコラムも参考にしてみてください。
必要な方は駐車場の契約も済ませる
必要に応じて、駐車場の契約もおこないましょう。
例えば、自宅が戸建てでない方や、戸建てでも駐車スペースが足りない方などは、駐車場の契約が必要です。
また、通勤手段を公共機関から車に切り替えるという方は、ご自身が勤めている職場に確認も必要です。
職場の敷地内に駐車場がなければ、コインパーキングや別途契約した駐車場を利用しますが、そもそもマイカー通勤を禁止している企業もあるはずです。
通勤中の労災保険の扱いはどうか、通勤手当の支給はどのように変わるのかなど、気にかかる点も、併せて確認してみてください。
条件が合う中古車があるかチェック
必要書類や駐車場などを用意できたら、条件に合致する中古車を、Web上で探してみましょう。
中古車販売店によっては、ホームページ上で中古車情報を検索できます。
ボディタイプや総走行距離、年式などに加え、予算や乗車定員など、ご自身が重視している条件で絞って検索してみてください。
また、その中古車販売店が、ご自身の住んでいる地域から離れていない場所にあるかということも見ておくと良いでしょう。
その中古車販売店が県外にあれば、現車確認や納車など、さまざまなときに県外まで足を運ぶ必要があります。
なるべくご自宅の近くの中古車販売店から探すことがおすすめです。
中古車販売店に予約を入れる
ご自身の条件にマッチする中古車を見つけたら、中古車販売店に予約を入れましょう。
- ・待ち時間なくスムーズに車両を確認できる
- ・来店時に見積もりを作ってもらえる
- ・売約済みという事態を防げる
予約せず来店した場合は、混雑状態によっては待ち時間が発生したりするかもしれません。
また、来店までの間に見積もりを用意してもらえば、商談の時間を短縮でき、スムーズに契約に進めるというメリットもあります。
万が一、すれ違いで中古車の買い手が決まってしまったという事態にも備えられるため、在庫確認の意味でも予約を入れるのがおすすめです。
店舗へ行く前の準備を整える
中古車販売店に行く前には、下記の準備も整えておきましょう。
- ・必要書類
- ・試乗に必要なもの(運転免許証やメガネなど)
- ・申込証拠金
中古車販売店の営業担当者には、聞いておきたいことが多々あるはずです。
メモにあらかじめ質問事項をまとめておくと、聞き忘れを防ぐことができます。
また、その日のうちに契約まで進めたいと考えている場合は、来店予約時にその旨をお店に伝え、必要書類も忘れずに用意してください。
試乗を予定している方は、運転免許証やメガネやコンタクトレンズなど、中古車販売店から指定されたものも併せて準備します。
さらに、「即決したいと思っていたけれど、やはり1日考えたい」、「別の店舗の中古車も見て決めたい」など、思うことがあるかもしれません。
そのような事態に備えて、申込証拠金として数万円ほど用意しておくと、中古車を取り置いてもらえることがあります。
中古車を確認・成約する
予約時間に遅れないように中古車販売店に向かい、実際に中古車を確認します。
中古車は1台しかなく、ご自身と並行して、別の方との商談が進行している可能性があります。
焦る必要はないものの、上述したポイントを押さえて、スムーズに確認を進めてみてください。
そして、ご自身が即決したいと思える中古車が見つかれば、契約です。
契約を交わし、準備した必要書類に不備がなければ、その後の手続きもスムーズに進むでしょう。
基本的に、手続きはご自身でおこなうよりも、中古車販売店に代行してもらうと安心です。
なお、その中古車販売店とは、今後も付き合いが続く可能性があります。
そのため、店舗の雰囲気や、営業担当者との相性などについても確かめておくと良いでしょう。
納車へ
納車は、中古車販売店へ足を運び、車を受け取ります。
場合によっては、ご自身の自宅に持ってきてもらうこともできますが、時間や費用がその分かかってしまいます。
そのため、基本的に中古車販売店で納車を受けるのがおすすめです。
納車の際は、中古車販売店で手続きされた自賠責保険証や車検証など、書類がきちんと揃っているか確認しましょう。
また、納車に備えてのメンテナンスがおこなわれているかも確かめます。
エンジンや電装品に不具合がないか、車内の清掃が行き届いているか、消耗部品の交換やオプションを注文したのであれば、要望通りかなど、詳細にチェックしましょう。
納車のタイミングでしっかりチェックしておくことで、より満足度を高められるため、漏れなく確認するのがおすすめです。
後悔しないために注意すべきこととは?
中古車を即決する際には、注意点も覚えておきましょう。
ポイントを押さえるだけでも良いですが、注意点も踏まえて動くことで、より良い買い物につなげることが可能です。
外装チェックは日中におこなう
外装は、明るさによって見え方に違いが表れるため、天気の良い日の、明るい時間帯にチェックするのがおすすめです。
ぶつけやすいフロントやリヤ、擦りやすいドアミラーなどは、重点的に確認してみてください。
また、タイヤがすり減っていて溝がほとんどない、あるいは時間経過でひび割れが生じているようであれば、交換時期が近いです。
交換可能か、交換するとしていくらかという点を、確かめておくと良いでしょう。
地域次第では、潮風や融雪剤によるダメージのチェックもおこなう
お住まいの地域によっては、外装に、潮風や融雪剤などによるダメージがないかも確認してみてください。
潮風は細かな海塩粒子を含んでおり、融雪剤も雪を溶かすために、塩化ナトリウムや塩化マグネシウムなどの塩分を含んでいます。
そのため、潮風を浴びたり、融雪剤を含んだ雪水が足回りに撥ねたりすることで、車の金属部分のダメージにつながります。
金属部分にダメージがないか見るのはもちろん、今後が心配であれば、コーティングがされているかどうかも聞いてみてください。
内装は車内を直接確認するのがベスト
内装は、可能であれば車内で確認するのがベストです。
まず気にしておきたいのが、シートの不具合です。
前後のシートに腰かけてみて、座り心地の良さや、不具合があっても許容できるかどうかを見てみましょう。
次に、車内のニオイについても確認してみてください。
適切にクリーニングされていればそれほどニオイはないはずですが、煙草やペットなど、ニオイが残されていることもあり得ます。
ニオイは人によって相性が分かれるため、しっかり実車でチェックしてみましょう。
修復歴の有無をチェックする
スタッフに聞くか、点検整備記録簿を見せてもらうなどして、修復歴の有無も確認してみましょう。
事故や水没、冠水などを理由とした修復歴があれば、問題が起こりやすいことから、購入は控えるのがおすすめです。
水没車や冠水車は、浸水の程度によっては電装品に異常が生じていることや、エンジンにダメージを受けていることも考えられます。
整備歴を確認することで、より安心して購入できるはずです。
まとめ
この記事では、中古車を即決する際、後悔しないためのポイントや注意点、購入の手順などについて解説しました。
中古車を即決して後悔したという声は確かにありますが、納車を早め、希望している中古車を逃さずに済むといったメリットもあります。
即決したい方は、購入した中古車がライフスタイルに合っていなかった、思っていたより状態が良くなかったという事態を防ぐためにも、上述したポイントや注意点などを押さえましょう。
さらに、上述の手順を踏まえて、ご自身が満足できる中古車にスムーズに乗れる可能性を高めてみてください。
トヨタモビリティ神奈川が扱う中古車情報は、こちらからご確認頂けます。
中古車情報をチェックする
※在庫車の状況は日々変動します。予めご了承ください。
また、お近くの店舗にご希望の中古車がない場合でも、店舗間の在庫移動による取り寄せが可能です。
店舗間の在庫移動による取り寄せをご希望の方は、お気軽にご相談ください。
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