お茶の値段の違い【第6話】
2018.09.03
こんにちは!
ブログ「神奈川 大好き!だって“生まれも育ちも働く場所も神奈川県」のウッチです!
今日から新学期という学校も多いのではないでしょうか?
暦はもう9月。秋は月がキレイに見える季節。
間もなく十五夜があります。今年は9月24日(月)に満月になるそうです。
たまには夜の空を見上げ、月見団子と日本茶で月を愛でてみてはいかがでしょうか?
ところで、お茶の値段は茶摘みの時期で決まるという事をご存じでしょうか?
お茶は、4月下旬から5月上旬にかけ最初に摘んだ芽を一番茶とします。
一番茶の茶葉はとても柔らかく、栄養価も旨みもあり高価になります。
その後、再び出てきた芽を二番茶とし、二番茶を摘むと、さらに三番茶が生えてきます。
茶場は摘み続ける限り、何度も芽を出します。
ちなみに、一番茶と二番茶は倍くらい値段が違うそうです。
その違いはやはり品質の良さにあります。
一番茶には長い時間をかけて貯めた栄養分と旨みが豊富に含まれているからです。

[公社 静岡県茶業会議所「ワクワクお茶のたんけん隊」より抜粋]
栄養分と旨みは収穫をする前年の秋から根や葉に蓄積されていきます。
この蓄積した栄養分を、春先の温度の低い条件でゆっくりと新芽の方へ集めながら成長します。
すると新芽の成長とともに次第に増加するカフェイン・カテキン・アミノ酸が豊富な茶葉が出来上がります。
これに対し、二番茶以降は一番茶が摘採された後に再度栄養分を蓄えようとします。
5月、6月と気温が高くなり、成長の速度は速くなるにも関わらず栄養分が少ない茶葉が出来上がってしまうのです。
そのため繊維が荒い茶葉となり品質の劣化に繋がってしまいます。
そのため、葉の硬い三番茶以降は番茶や焙じ茶、また粉茶などに加工されます。
また、品質と収穫量は反比例の関係にあります。
摘む時期が早いと品質は良いかもしれませんが、小さい茶葉ばかりなので、収穫量は少なくなります。
反対に摘む時期が遅くなると、茶葉が大きいので、収穫量は多いかもしれませんが、育ちすぎてしまい品質が悪くなります。
良い品質を保ちながら多くの収量を確保する摘採時期を見極めることが重要なのだそうです。
製品になった茶葉しか知らない私にとって、本当に計り知れないご苦労があるのだと実感しました。
最近は自宅で日本茶を茶葉から淹れる機会も増えたので、ありがたみを感じながらしみじみと爽やかな苦みに浸りたいと思います。
次回は「茶器」についてご案内させて頂きます。
ブログ「神奈川 大好き!だって“生まれも育ちも働く場所も神奈川県」のウッチです!
今日から新学期という学校も多いのではないでしょうか?
暦はもう9月。秋は月がキレイに見える季節。
間もなく十五夜があります。今年は9月24日(月)に満月になるそうです。
たまには夜の空を見上げ、月見団子と日本茶で月を愛でてみてはいかがでしょうか?
ところで、お茶の値段は茶摘みの時期で決まるという事をご存じでしょうか?
お茶は、4月下旬から5月上旬にかけ最初に摘んだ芽を一番茶とします。
一番茶の茶葉はとても柔らかく、栄養価も旨みもあり高価になります。
その後、再び出てきた芽を二番茶とし、二番茶を摘むと、さらに三番茶が生えてきます。
茶場は摘み続ける限り、何度も芽を出します。
ちなみに、一番茶と二番茶は倍くらい値段が違うそうです。
その違いはやはり品質の良さにあります。
一番茶には長い時間をかけて貯めた栄養分と旨みが豊富に含まれているからです。

[公社 静岡県茶業会議所「ワクワクお茶のたんけん隊」より抜粋]
栄養分と旨みは収穫をする前年の秋から根や葉に蓄積されていきます。
この蓄積した栄養分を、春先の温度の低い条件でゆっくりと新芽の方へ集めながら成長します。
すると新芽の成長とともに次第に増加するカフェイン・カテキン・アミノ酸が豊富な茶葉が出来上がります。
これに対し、二番茶以降は一番茶が摘採された後に再度栄養分を蓄えようとします。
5月、6月と気温が高くなり、成長の速度は速くなるにも関わらず栄養分が少ない茶葉が出来上がってしまうのです。
そのため繊維が荒い茶葉となり品質の劣化に繋がってしまいます。
そのため、葉の硬い三番茶以降は番茶や焙じ茶、また粉茶などに加工されます。
また、品質と収穫量は反比例の関係にあります。
摘む時期が早いと品質は良いかもしれませんが、小さい茶葉ばかりなので、収穫量は少なくなります。
反対に摘む時期が遅くなると、茶葉が大きいので、収穫量は多いかもしれませんが、育ちすぎてしまい品質が悪くなります。
良い品質を保ちながら多くの収量を確保する摘採時期を見極めることが重要なのだそうです。
製品になった茶葉しか知らない私にとって、本当に計り知れないご苦労があるのだと実感しました。
最近は自宅で日本茶を茶葉から淹れる機会も増えたので、ありがたみを感じながらしみじみと爽やかな苦みに浸りたいと思います。
次回は「茶器」についてご案内させて頂きます。