
公開日2024.2.13
安全運転のために。冬に向けて車の雪対策は何をすれば良い?

年間を通してほとんど雪が降らない地域では、車の雪対策に馴染みがないため、思いがけない事故に遭う可能性が高まります。
そこで今回は、安全に車を運転するために、車の雪対策や凍結対策を紹介します。
降雪時の対策や運転のコツについて知りたい方は参考にしてみてください。
雪が降る前に知っておきたい!駐車時に気をつけるべき凍結対策を紹介
まずは、駐車時に気をつけるべき凍結対策について紹介していきます。
ワイパーを立てておく

帰宅してから氷点下の中で長時間駐車しておく場合は、ワイパーを立てておきましょう。
気温が氷点下になるとフロントガラスが凍結してしまい、ワイパーとフロントガラスが接触した状態で駐車していると、ワイパーも一緒に凍りついてしまいます。
このとき、無理にワイパーをはがそうとするとラバーが裂けてしまったり、雪の重みでワイパーを動かすためのモーターが壊れてしまったりすることもあります。
あらかじめワイパーを立てておくことで、フロントガラスと一緒に凍結してしまうのを防げます。
サイドブレーキはかけないように注意

ワイパー同様、氷点下になる可能性が高い場合はサイドブレーキを使わないようにしましょう。
氷点下になるとサイドブレーキのワイヤーが凍ってしまい、解除できなくなることがあります。
そのため、ご自宅での駐車時に凍結しそうなときは、シフトポジションを「P」(※マニュアル車の場合は1速、下り坂ではリバース)に入れて駐車しましょう。
また、車止めを使用して車体が動かないように固定しておくとより安心です。
知って未然にトラブルを防ぐ!走行時の雪対策について
次に、雪道を走行している際に起こりがちなトラブルへの対策について紹介します。
スタックした場合はセカンドギアで発進し、ゆっくりアクセルを踏む

雪道で発進する際はスリップしてしまう可能性が高く、急なアクセル操作によってスタックになることも。
このとき、まずはセカンドギアに入れて、アイドリングしながら徐々にアクセルペダルを踏むことで脱出しやすくなります。
またスノーモードなどの機能が車に搭載されている場合はオンに切り替え、パートタイム式4WDであれば4WDにシフトしておくことで、よりスムーズに抜け出せます。
早めにブレーキをかける

雪道を走行している際は、ブレーキ操作を慎重にしましょう。
急ブレーキを踏むとスリップする可能性が高く、一度滑るとハンドル操作で車体を戻すのが難しくなります。
最悪の場合、前方を走行している車両や、建物に衝突してしまう可能性もあります。
そのため、雪道を走行しているときは、普段よりも早めにブレーキをかけ始め、少しずつ減速していくように心がけましょう。
また、凍結などが心配な場合や慣れない場所で運転する場合は、スピードを抑えて通行する、車両の通行量が多い道路を使用するなどの心がけも大切です。
車に積んでおくと安心のグッズも!雪対策・凍結対策におすすめのグッズを紹介
最後に、雪対策・凍結対策におすすめのグッズを紹介します。
万が一のときにも活躍するグッズも紹介しますので、降雪・積雪の前に用意して車に積んでおくようにしましょう。
「タイヤチェーン、スタッドレスタイヤ」

冬に降雪・積雪の可能性がある場合は、あらかじめタイヤチェーン、もしくはスタッドレスタイヤに履き替えておくのがおすすめです。
積雪が多い地域に住んでいる方は、冬の時期にタイヤチェーンやスタッドレスタイヤを装着するのが習慣化している方も多いですが、そうでない地域に住んでいる場合は装着しないという方も多いでしょう。
しかし、近年は異常気象などにより、例年は雪がほとんど降らないような地域でも雪が積もることがあり、予測するのが難しくなっています。
そのため、あらかじめタイヤチェーンやスタッドレスタイヤを履いておくことで、急に天候が変わっても安心して対応できます。
「解氷スプレー」

出勤前の忙しい時間に、フロントガラスの凍結を溶かすのは億劫です。
車内で暖房を付けて溶かすのは時間がかかり、お湯で溶かそうとすると急激な温度差でフロントガラスに亀裂が入ってしまう可能性があります。
こういった場合に解氷スプレーを使用すれば、短時間で凍結を溶かすことができて便利です。
解氷スプレーには撥水加工が備わったものもあるため、再凍結の防止にもなります。
また、ヘッドライトなどのLED部分に解氷スプレーを使用するのもおすすめです。
最近では、技術の進歩により車のライトには少ない消費電力で視認性が高いLEDライトが多く採用されています。
LEDはハロゲンよりも発熱量が少ないため、みぞれなどの湿った雪のシーンではヘッドライトに雪が付着しやすく、光量が減ることで視認性に影響が出ることがあります。
そのような場所でも、解氷スプレーなどであらかじめコーティングしておくことで雪が付着することを防ぐことが出来るためおすすめです。
みぞれは都市部でも降ることがあるため、雪が降りにくい地域に住まれている方でも備えておくのがおすすめです。
「雪道脱出具」

雪道にタイヤを取られてしまい立ち往生した場合に備えて、脱出具も準備しておくと良いでしょう。
雪道脱出具にも色々な商品がありますが、地面とタイヤの間に設置するタイプのアイテムであれば、1人でも扱うことができ、安全にスリップから脱出できます。
車に常備しておくことで安心して運転できます。
また、タイヤ周りの雪をどけるため、スコップも合わせて常備しておくと良いです。
車の雪対策・凍結対策で冬のトラブルを防ぎましょう!
今回は、安全に車を運転するために、車の雪対策や凍結対策について紹介しました。
せっかく手に入れた車なら、出来るだけ傷つけることなく良い状態を保ちたいはずです。
年に数回程度しか雪が降らない地域では、対策を知らずにトラブルに遭うケースもあります。
今回ご紹介した対策を参考にしながら、車の雪対策・凍結対策を実践してみてください。