
公開日2025.6.13
車の台風対策!大切な愛車を守るために知っておきたいことは?

近年は気候変動の影響もあり、強い勢力の台風や季節外れの台風が日本に上陸することも多いです。
また、台風以外にも、災害として大雨による冠水、強風・突風による飛来物が発生したりと、愛車を守るために気をつけなければいけないことがたくさんあります。
そこで今回は車の台風対策をはじめとした愛車を守るポイントについて解説していきますので、愛車を大切に乗り続けたいとお考えの方やこれから車を購入予定の方はぜひ参考にしてみてください。
事前にできる車への対策
普段から情報を収集し、いざというときに備えておくことで、災害リスクを抑えられます。
まずは今すぐ始めておくべき災害時への備えについて解説します。
ハザードマップで危険な場所や経路を確認する

自宅やその周辺の地形にどのような危険要素があるのか、ハザードマップで確認しておきましょう。
確認すべき危険要素として「冠水・高波・高潮」「土砂災害」の2つを確認していきましょう。
冠水・高波・高潮
台風に伴う大雨によって、道路の冠水や車の浸水、高波や高潮の被害に遭ったりすることがあります。
特に、川の付近では河川の堤防が氾濫する危険も。
また台風の接近により高潮が発生することも考えられるため、海岸近くに車を停めておくのは危険です。
川や海の近くでなかったとしても低地では道路が冠水する場合があり、地下駐車場への浸水のリスクも想定されます。
土砂災害
山間部や傾斜地では長時間の雨で地盤が緩み、土砂災害が発生する可能性もあります。
普段車を停めている場所が土砂災害警戒区域や、特別警戒区域に指定されていないか確認しておきましょう。
万が一、乗車中に土砂災害に巻き込まれてしまうと、車の破損に留まらず、ドライバーや同乗者にも危険が及びます。
また、土砂災害により道路が寸断され、先に進めなくなる可能性もあることから、台風発生時には山間部の走行はできるだけ控えましょう。
避難場所の確認

台風が近づいたときには、車をどこに移動させるのがよいか、事前に検討しておきましょう。
川や海、山間部でなくても、屋外の駐車場の場合は強風による飛来物の危険もあることから、不安な場合は事前に移動させるほうが安全です。
理想は立体駐車場への移動です。
ご自宅の近くに立体駐車場がある場合は、立体駐車場を利用することで台風による水害や飛来物の被害を避けられます。
ご自宅から立体駐車場までのルートもあわせて確認しておくと安心です。
その際、アンダーパスなど水が溜まりやすいルートは避けるようにしましょう。
防災グッズの準備

万一のために防災グッズを車内に常備しておくと、いざという時に役立ちます。
たとえば、車から脱出するためのグッズです。
乗車中に車が冠水して出られなくなった場合に、ハンマーで窓を割り、そこから避難することを考えなければなりません。
シートベルトを切るためのカッターと窓を割るためのハンマーがひとつになったものがおすすめです。
カーケアグッズ(レスキューマンⅢ(ハンマー&カッター))|トヨタ自動車
車両保険の特約の確認

台風の影響による飛来物や浸水などの影響で車の修理が必要となった場合、任意で加入する車両保険でカバーできることも多いです。
修理費用は高額になることが多いため、自然災害も補償対象である車両保険への加入がおすすめです。
被害にあってしまったときに修理したり、買い替えを検討したりできるよう、車両保険も含めて事前に備えておきましょう。
台風が来る直前にする愛車を守るための災害対策
次に、いざ台風が近づいてきたときにするべき対策について、その具体例を紹介していきます。
車周辺の飛ばされやすいものを撤去する

台風が来ることがわかれば、植木鉢や自転車、傘など普段外に置いているものを、屋内や倉庫の中に片付けましょう。
強風になると周辺のものが風で飛ばされる可能性があります。
また、飛来物防止のために車カバーを着用される方も多いですが、台風など強風時にはカバーは使用しない方が良いでしょう。
留め具が風に耐え切れず、めくれたり飛んだりすることで愛車を傷つける恐れがあるほか、風で飛ばされてしまうかもしれません。
どうしても使用したいという方は、カバーが車から外れないよう、しっかりと固定させるようにしましょう。
車の安全を確保する

台風の強さによっては、普段使用している駐車場から移動させたり飛来物対策を行ったりする必要があります。
具体的な対策について見ていきましょう。
安全な場所へ移動させる
ハザードマップにより危険が予測される場合や立て看板等が飛んでくる可能性がある場合、地下駐車場に使っていて浸水する可能性ある場合はまず安全な場所に車を移動させましょう。
風雨が激しくなってからではご自身の身も危険に晒されるため、余裕をもった行動を心がけましょう。
輪留めを使う
車が風により動かないよう、輪留めを使用するのも選択肢の一つです。
特に、月極駐車場などを利用されている方は、車体が風で押されて隣の車と接触してしまう可能性もあります。
ご自身の車はもちろん、他の利用者のためにも対策しておくと安心です。
洪水が心配な場合はジャッキアップを
高潮や洪水などで浸水が心配な場合で、車を避難させることが難しい場合は、ジャッキアップも効果的です。
その場合は、安全のために必ず平坦なコンクリートの上で行ってください 。
ガソリンを満タンにしておく

ハイブリッド車やPHEVなど、給電機能のある車種であればガソリンを電気に変換できるため、二次災害として停電が発生した場合などに給電機能を使って電気製品が使えます。
また電気自動車にお乗りの方は満充電にしておくようにしましょう 。
給電機能についてはこちらの記事も参考にしてみてください。
災害時だけじゃない?トヨタの給電機能とおすすめの対応車種を紹介
もし車が浸水したときはどうすれば良い?
もし車が浸水してしまった場合には、命を守ることが何よりも優先されます。
運転中はもとより、浸水したときに乗車していなくても危険が伴います。
以下を参考に適切な行動をとるようにしましょう。
運転中に被害に遭った場合

台風接近中には、原則として車での移動は控えましょう。
特に車体が軽い車や、ミニバンなどの全長が高い車は横風の影響を受けやすく、横転するリスクが高まります。
どうしても車を使う必要があるときには慎重に走行し、冠水した道路は避けるようにしてください。
水深が車の床面の高さを超えてくるとエンジンやドアのシステム(自動スライドドア、パワーウィンドウ等)が停止し、再始動できなくなるおそれがあります。
また、万が一再始動できなくなり水圧によってドアを開けるのが困難になった場合は、シートベルトカッターや脱出用ハンマーを使用して車外に脱出し、安全な場所に避難しましょう。
台風後の対応

車が浸水してしまったら、水がひいてもエンジンをかけてはいけません。
速やかにロードサービスや販売店に連絡してください。
ハイブリッド車や電気自動車、水素自動車は高電圧のバッテリーを搭載しているため、念のため触らないようにしましょう。
高圧バッテリー搭載車以外の場合は、発火の恐れがあるためバッテリーのマイナス側のターミナルを外して、バッテリーと接触しないようにテープで固定しておきましょう。
車を買い替え予定の方は浸水に強い車種を選ぶという対策も

車は電気装置により制御されているため、水深が車両の床面を超えて車内へ浸水すると、さまざまな不具合が発生するおそれがあります。
車を買い替え予定の方は、車選びの段階から浸水に強い車種を選ぶことも選択肢の1つです。
最低地上高が高い車を選ぶことで、浸水のリスクを抑えられます。
SUVのようにリフトアップされた車種のほうが浸水の影響を受けにくいため、車選びの参考にしてみてください。
事前の対策で愛車の安全を確保しましょう!
今回は車の台風対策について解説しました。
ハザードマップの確認や防災グッズ、車両保険など、事前に進められる台風対策もあるため、台風シーズンに備えて愛車を守るための対策を進めていきましょう。
また車選びのお悩みや相談がある方はぜひトヨタモビリティ神奈川までお問い合わせください。
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