公開日2024.6.11
中古車の予算の決め方とは。失敗せず無理なく中古車を買うポイント

今まで中古車を購入したことがない方は、どの程度の予算が適切かわからないかもしれません。
結婚や家族の人数が増えるなどの、ライフステージが変わるタイミングでは車の必要性をより強く感じる方も多いかもしれません。
新車・中古車を問わず、車は大きな買い物のため、無理のない予算の決め方を学んでおきましょう。
この記事では、中古車の予算の決め方や、中古車を購入する際の注意点などについて、ご紹介します。
中古車の予算の決め方とは?

中古車の購入予算は、世帯年収を基準にすると決めやすいでしょう。
世帯年収から、生活費や貯蓄額、ローン返済額や税金など、年間支出を差し引けば、おおよその予算が見えてきます。
例えば、世帯年収600万円で年間支出360万円であれば、年間支出を差し引いた240万円が予算として計算可能です。
ただし、適切な予算は、ご自身の状況によって違いが表れます。
上記の例では年収の4割を予算としていますが、「車の購入予算は年収の半分が目安」といわれることもあり、貯蓄がある方はもう少し増やして考えても良いでしょう。
年収に不安がある方や、将来に備えてしっかり貯金しておきたいといった希望がある方は、年収の2~3割に抑えた方が良いかもしれません。
後述するポイントも踏まえて、ご自身により合った予算を組んでみましょう。
中古車の予算を決めるときに押さえたいポイント

中古車の購入予算を決める際には、中古車購入に関するチェックポイントに注目してみましょう。
具体的には、下記の3つのポイントに注目することをおすすめします。
- ・支払総額
- ・支払方法
- ・ランニングコスト
支払総額
まず押さえたいのが、支払総額です。
2023年10月より、中古車の店頭表示価格は支払総額が表示されるように変更されています。
中古車の本体価格+諸費用と、わかりやすく表示されていますが、ここに含まれない費用が発生する点に注意が必要です。
具体的には、下記が支払総額として含まれないことがあります。
- ・任意保険料
- ・希望ナンバー申請費用
- ・リサイクル料金(未預託または追加が必要な装備がある場合)
- ・下取り諸手続代行費用
- ・下取り査定費用
- ・管轄外登録(届出)費用
- ・納車費用(自宅納車や遠方納車など指定があった場合の別途費用)
支払総額を見れば全体的な費用がわかりますが、購入する方によって必要可否が分かれる費用は、支払総額に含まれません。
そのため、ある程度余裕をもって、予算を考える必要があるのです。
参考:一般社団法人自動車公正取引協議会「中古車の販売価格の表示が、「支払総額」に変わりました。」
ランニングコスト
次に頭に入れておきたいのが、ランニングコストです。
中古車を購入した後では、ガソリン代をはじめとする、さまざまなランニングコストが生じます。
具体的なランニングコストとしては、下記が挙げられます。
- ・ガソリン代
- ・メンテナンス費用
- ・駐車場代(借りている場合)
- ・自動車税(種別割)/軽自動車税(種別割)
- ・自動車重量税
- ・自賠責保険料
- ・任意保険料(加入している場合)
- ・車検費用
- ・法定点検費用
ご自身の購入する車種や車の使用頻度などで違いが表れますが、ランニングコストは月々に慣らすと約3万円、年間約34万円が目安です。
支払いに無理を生じさせないためには、ランニングコストも含めて中古車を購入する必要があります。
ランニングコストについて詳しくは、下記のコラムも参考にしてみてください。
知りたい中古車の維持費。発生するコストや維持費の抑え方について
支払方法
最後に頭に入れておきたいポイントが、支払方法です。
ご自身の世帯年収や、支払総額、ランニングコストなどを踏まえると、ご自身に適した中古車や支払方法が見えてきます。
支払方法には、主に下記があります。
- ・現金払い(一括払い)
- ・ローン(カーローン、残価設定型ローンなど)
- ・クレジットカード払い(一括払い、分割払い、リボ払いなど)
貯蓄に余裕がある方は、現金による一括払いも可能でしょう。
一括払いが難しいときには、ローンやクレジットカードを利用し分割して支払いますが、金利がある点に注意が必要です。
ローンの条件などによって違いがありますが、中古車の購入費用に数万円分の金利の差が生まれます。
無理がない範囲で頭金を支払って、金利を抑えることも検討してみてください。
支払方法で予算の考え方は変わる?

支払方法はさまざまで、一括払いとローンを組む場合とでは、予算の考え方に若干の違いがあります。
それぞれの違いを確認しましょう。
一括払いする場合の考え方
年収や貯蓄に余裕がある方は、現金やクレジットカードでの一括払いも視野に入れているかもしれません。
一括払いをしたい方は、家族が数ヶ月~半年暮らせるほどの金額は、手元に残しておくと良いでしょう。
一括払いは、分割払いと違って金利が生じないため、トータルで見ると費用が安く抑えられることが多いでしょう。
しかし、将来に何が起こるかはわからず、事故や病気などで会社を辞めることも、やむを得ず転職活動をすることもあり得ます。
また、出産などで一時的に収入が落ちたり、転勤や引っ越しなどのイベントで出費がかさんだりするかもしれません。
使える金額を全て予算と捉えるのではなく、余裕を残しておくことが大切です。
ローンを組む場合の考え方
一括払いができない場合は、ローンを利用して中古車を購入することが多いでしょう。
ローンを組んで購入したい方は、返済負担率(返済比率)を考慮する必要があります。
ローンの利用によって負担は減らせますが、返済負担率(返済比率)が高いと、それでも月々の支払いが重く感じられることがあるためです。
返済負担率は、「年収に対するローンの返済額の割合(他社含む)」を意味し、「年間のローン返済額÷年収×100」で計算できます。
返済負担率が低いほどゆとりができ、20%ほどが無理のない支払いの目安といわれますが、ご自身の状況によります。
金融機関が定めている上限の35~40%に達すると、月々の返済が苦しいばかりか他のローンを断られることもあるため、注意が必要です。
中古車の選び方と注意点

予算が決まれば、いよいよ中古車選びです。
ここで、中古車の選び方と注意点についても見てみましょう。
中古車に求める条件を明確化する
中古車選びの際は、条件を明確にすることが大切です。
例えば、5人以上で乗る機会が多いなら、ミニバンのような車種が向いています。
費用を抑えることを優先して軽自動車やコンパクトカーを選ぶと、ご自身のライフスタイルと合わず、すぐに乗り換えたくなるかもしれません。
一方で、普段から2人程度のお出かけが多いにも関わらず、ボディサイズの大きな車を購入した場合、運転のしにくさや維持費がかかることにより、車に乗ること自体が億劫になってしまうかもしれません。
そのため、どのようなシーンで車が必要なのか、譲れない点はどこかなど、現在や将来のことを踏まえて条件を明確にしておきましょう。
その上で、購入費用を抑えるべきか、維持費で削減できるところはないか、日常生活で節約可能な部分はないかなど、検討するのがおすすめです。
相場より低価格な中古車は注意が必要
中古車の購入費用を抑えるため、低価格の中古車を探している方もいるかもしれません。
しかし、相場より低価格な中古車には注意しましょう。
走行距離が多い車種や低年式の車種を選んだ場合では、予定よりも早く乗り換えが必要になりかえって費用がかかることも考えられます。
相場よりも低価格であれば、まずはその理由を確認するようにしてください。
相場通りの中古車であっても、車の状態などは必ず確かめるようにしましょう。
まとめ

この記事では、中古車の購入予算の決め方や、中古車を購入時の注意点など、詳しくご紹介しました。
予算は、世帯年収を基礎にすると決めやすいでしょう。
中古車の支払総額や、今後かかるランニングコスト、支払方法などの違いも考慮して、ご自身に合った予算と中古車を見つけてみてください。
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