公開日2024.7.18
車の買い替え時に必要な保険の切り替え。手続きの方法やポイントを解説

車を買い替えたときには、ご自身が加入している自動車保険も切り替える必要があります。
この記事では、車を買い替える際に必要な、保険の切り替え方法やそのポイント、注意点などについて詳しくご紹介します。
車を買い替えた際におこなう保険の手続きとは?

自動車保険には自賠責保険と任意保険があり、それぞれ必要な手続きが異なります。
それぞれの特徴を見ていきましょう。
自賠責保険の手続き
車を買い替えた際、自賠責保険の手続きはどなたでも必要です。
自賠責保険は、全ての車に加入が義務付けられている強制保険です。
他の車から引き継ぐ等級のような制度はなく、加入は車ごとに必要です。
そのため、車を買い替えた際は、「解約」と「新規加入」の手続きをおこなう必要があります。
加入手続きをおこなわないと公道を走行できないため、早めに手続きをすることが大切です。
自動車保険(任意保険)の手続き
自動車保険(任意保険)は、自賠責保険と違って加入が義務付けられているわけではなく、契約内容も契約者によって異なるためご自身での手続きが必要です。
そのため、加入している方は、「車両入替」の手続きをおこないましょう。
車両入替とは、保険証券に記されている車を、買い替え後の車に切り替える手続きを指します。
解約や新規加入ではなく、保険証券に記載されている車を変更することで手続きが完了します。
条件を満たせばこれまでの等級も引き継ぐことができます。
自賠責保険と自動車保険(任意保険)の手続き方法とは?

自賠責保険と自動車保険(任意保険)の手続き方法には違いが表れます。
それぞれ見てみましょう。
自賠責保険の手続き方法
自賠責保険の手続きは、基本的に、新車ならディーラー、中古車なら中古車販売店で代行してもらえます。
ご自身でもおこなえますが、ほとんどの場合は購入するお店に任せる方がスムーズでしょう。
ご自身で手続きをおこなう場合、解約手続きについては、契約中の損害保険会社(共済組合)の窓口で手続きをおこなうか、自賠責事務センターに必要書類を送付する方法でも解約手続きが可能です。
新規加入手続きについては、損害保険会社(共済組合)の代理店や、各損害保険会社、共済協同組合、農業協同組合などでおこなえます。
解約手続きや新規加入手続きに必要な書類については、加入している自動車保険会社で違いが表れることがあるため、手続きする代理店で直接確認するようにしましょう。
自動車保険(任意保険)の手続き方法
自動車保険(任意保険)の車両入替の手続きは、基本的にご自身でおこなう必要があります。
手続きは、おおよそ下記の3ステップです。
- ・手続きに必要なものを揃える
- ・保険会社や代理店、ホームページなどで手続き
- ・保険料を確認して差額の支払い
手続きに必要なものを揃える
まずは、車両入替に必要な書類や情報を揃えます。
手続きに必要なものは、主に下記の通りです。
- ・保険証券(証券番号)
- ・自動車検査証(買い替えた後の車のもの)
- ・売買契約書(買い替えた後の車のもので、購入金額の記載があるもの)
- ・オドメーター値(総走行距離。買い替え前と後の車それぞれ)
- ・銀行口座やクレジットカードなどの番号
※必要なものは、自動車保険会社や代理店によって違いが表れることがあるため、詳しくは手続きをおこなう代理店などで確認してください。
保険会社や代理店、ホームページなどで手続き
必要なものを揃えたら、車両入替の手続きに進みます。
手続きは、ご自身が加入している保険会社や代理店の窓口(直接あるいは電話)、保険会社のホームページなどでおこなえます。
窓口に出向く時間がない方はホームページからも手続きをするとスムーズです。
詳しい手順がわからないときは、窓口で手続きをおこなうと良いでしょう。
担当者やオペレーターの指示に従えば、必要書類は何か、この後どのように車両入替を進めればいいのかなど、具体的な指示をもらうことができます。
保険料を確認して差額の支払い
手続きが完了したら、保険料の確認をおこないましょう。
保険料が下がる場合は指定口座へ返金されますが、上がる場合は差額の支払いが必要なためです。
自動車保険(任意保険)の保険料は一律ではなく、補償の範囲、加入者の年齢や運転免許証の色、車種や年式などで違いが表れます。
また、保険料が引き落とされていない場合は、手続きの不備といったトラブルが考えられます。
手続き後に手続き完了の案内が届いているか、案内がきた場合でも車両入替がされているかなど、保険料に関しては注意深く対応しましょう。
保険の切り替え手続きのポイント

車を買い替えた際、保険の切り替え手続きは、下記2つのポイントを押さえておこなうと良いでしょう。
- ・手続きは納車の前に済ませると安心
- ・契約内容を見直す
手続きは納車の前に済ませると安心
保険の切り替え手続きのタイミングは、基本的に買い替え後の車が納車される前です。
納車前に手続きを終えないと、買い替え後の車に保険が適用されないリスクがあるためです。
自動車保険(任意保険)の保険会社によっては、納車後でも1ヶ月程度の猶予期間を設けていますが、保険会社の全てではありません。
車両入替の条件が満たせず、慌ててしまうケースも想定できます。
等級が引き継がれないことも考えられるため、納車日が決まったら、できる限り早く手続きを進めておくことが大切です。
契約内容を見直す
車両入替の際には、契約内容の見直しをしてみてください。
車を買い替えると、ボディサイズや運転時の操作感など、さまざまな点で違いが表れます。
また、ご自身だけでなく家族も運転する場合には、特に保険内容を見直す方が安心です。
自動車保険(任意保険)の場合、保証の範囲は「対人」「対物」など様々です。
万が一の事態に備えて補償の範囲を広げ、ご自身や同乗者、ご自身の車なども含めておくと安心です。
また、基本の補償以外にも、「特約」をつけることで更に手厚い補償を受けることもできます。
特約は各保険会社によって様々ですが、弁護士への依頼費用を補償してもらえる弁護士特約や、走行不能状態になった場合に運搬費用や修理後の搬送・引き取りなどの補償が受けられるロードサービス費用特約などがあります。
ぜひ一度、契約内容を見直してみましょう。
自動車保険(任意保険)は、相手方の自動車や所有物、ご自身や同乗者など、自賠責保険では補償できない範囲を保障してくれる保険です。
加入していなかったという方も、車の買い替えを機に、加入を検討してみてください。
加入すべき理由や加入時の注意点については、下記のコラムを参考にしてください。
中古車でも自動車保険は加入するべき?加入が必要な理由と注意点を解説
保険の切り替え手続きの注意点

保険を切り替える際に注意したいのは、下記の4つです。
- ・車両入替には条件がある
- ・等級は引き継げないことがある
- ・保険会社の乗り替えは期間が短い
- ・個人売買で買い替えた場合は手続き方法に違いが表れる
車両入替には条件がある
自動車保険(任意保険)の車両入替には、条件が設けられている点に注意が必要です。
具体的な条件は、下記の通りです。
- ・買い替え後の車の所有者が、車両入替の対象者に当てはまること
- ・買い替え前の車が手放されていること(廃車、譲渡、返還など)
- ・買い替え後の車が自家用5車種(あるいは8車種)に当てはまること
車両入替の対象者とは、記名被保険者とその配偶者、同居中の親族などです。
また、買い替え前の車が手放されていない状況では、追加で車を購入したと扱われるため、車両入替ができません。
さらに、使用目的として、買い替え後の車が自家用普通乗用車や自家用小型乗用車など、同一の自家用5車種(保険会社によっては8車種)に当てはまる必要があります。
等級は引き継げないことがある
自動車保険(任意保険)の等級は、別の保険から乗り替えた場合でも引き継ぎ可能です。
また、ご自身から同居中の家族へ、あるいは同居中の家族からご自身へといった形でも引き継げます。
ただし、引き継ぎできるケースと引き継ぎできないケースがあるため注意が必要です。
例えば、等級を引き継げないケースとしては下記が挙げられます。
- ・新規加入として扱われる場合
- ・所定期間内に手続きができなかった場合
- ・変更する記名被保険者が、等級引き継ぎの対象外だった場合
- ・買い替え後の車が、自家用8車種に当てはまらない場合
- ・契約を継続しておらず、空白期間がある場合(有効な中断証明書がない)
買い替え前の車が残されているといった理由で新規加入として扱われる場合は、等級が引き継げないことがあります。
また、保険会社が定める期間内に車両入替の手続きができなかった場合や、変更する記名被保険者が同居中でない親族だった場合なども、等級は引き継げないでしょう。
買い替え後の車種が、同一の自家用5~8車種に当てはまらず、別の用途で利用する場合も同様です。
自動車保険(任意保険)の契約を継続していない場合も、等級が引き継げないことがあります。
ただし、有効な中断証明書があれば、保険会社によっては引き継ぎが可能です。
等級が上がれば、保険料の負担を減らせるメリットがあり、引き継ぎたい方は多いでしょう。
上記のようなケースに当てはまると等級を引き継げないことがあるため、確認してみてください。
保険会社の乗り替えはタイミングが重要
車の買い替えを機に、保険会社の乗り換えをしたい方はタイミングに気を付けましょう。
保険会社は多数あり、保険料がよりお手頃な保険会社や、ご自身に合ったプランを用意している保険会社などが見つかることがあります。
保険会社を乗り替える際、等級を引き継ぐには、解約日から1週間程度の期限が設けられています。
中断証明書があれば猶予をもらえることがあるため、期限と中断証明書がある場合の対応については、ぜひ確認しましょう。
また、等級を引き継げても、満期日を迎えていない場合、等級が上がるタイミングが遅れてしまいます。
自動車保険の等級は、事故歴に応じて翌契約年度に適用される等級が決められ、1年間事故がなければ翌年に1等級上がるようになっています。
満期日を迎える前に乗り換えた場合、乗り換え先の自動車保険の契約日より1年後に等級が上がるため、等級が上がるタイミングが遅れてしまうのです。
保険会社を乗り替える際は、満期日についても確認しておくと良いでしょう。
個人売買で買い替えた場合は手続きの流れに違いが表れる
個人売買やオークションのように、ディーラーや中古車販売店を経ず車を買い替えた場合は、手続きの流れに違いが表れます。
友人や知人など、他人から車を譲渡された場合も同様です。
手続きの流れは大きく変わらないものの、手続きの前に、ご自身で名義変更や新しい自動車検査証の取得などをおこなう必要があります。
名義変更と新しい自動車検査証の取得は、車を買い替えたご自身が住む地域が管轄です。
お住まいの地域の管轄を調べ、普通乗用車であれば陸運局や陸運支局、軽自動車であれば軽自動車検査協会で名義変更の手続きをおこなってください。
その後、自賠責保険の解約や新規加入の手続き、手続きが可能であれば自動車保険(任意保険)の車両入替へと進みます。
まとめ

この記事では、車を買い替える際の保険の切り替え方法や、その際のポイント、注意点などについてご紹介しました。
自賠責保険の切り替えは、基本的に、車を買い替えたディーラーや中古車販売店で代行してくれます。
しかし、自動車保険(任意保険)については、基本的にご自身で車両入替の手続きが必要です。
買い替え後の車に等級や補償内容を引き継ぎ、安心して走るためにも、しっかり手続きをおこないましょう。
その際は必要書類を事前に揃え、納車日までに保険会社や代理店、ホームページなどで手続きをおこなってください。
トヨタモビリティ神奈川では、大手保険会社の安心の保険をご用意しています。
また、保険の手続きについてはスタッフが手厚くサポートするため、安心して車の買い替えが可能です。
中古車に買い替える際は、ぜひトヨタモビリティ神奈川の中古車取扱店舗をご利用ください。
トヨタモビリティ神奈川が扱う中古車情報は、こちらからご確認頂けます。
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