公開日2025.5.14
中古車のローンは何年で組むと良い?ローンの年数を決めるポイントとは

中古車を購入する際に、ローンを組んで購入したいと考える方は多いでしょう。
ただ、悩んでしまいがちなのが、ローンの返済期間を何年に設定するかです。
この記事では、ローンは最長で何年組めるのかというところから、返済期間を長期に設定した場合と短期に設定した場合でどのように違うか、最適な返済期間の決め方や、それを踏まえた中古車選びのポイントまで、詳しく解説します。
中古車のローンは何年まで組める?

車を購入する際のローンには、融資元が商品の代金を立替払いする「オートローン」と、中古車販売店が独自に取り扱いをしている「自社ローン」などがあります。
「自社ローン」は、「ローン」という単語が使われていますが、実際には金融商品ではないため信用情報の照会をせず、審査基準は中古車販売店が独自のものを設けられています。
ここからは、「オートローン」で中古車を購入する際、ローンの返済期間は何年まで組めるかというところから見ていきましょう。
返済期間は借入先によって違いが表れる
オートローンは、銀行などの金融機関が取り扱うマイカーローンと、ディーラーや中古車販売店などと提携している信販会社が提供するディーラーローンの大きく2種類に分類されます。
返済期間は、借入先によってそれぞれ異なります。
一般的に、借入期間は最長10年(120回払い)や15年以内で設定されていることが多いでしょう。
最短6ヶ月からという借入先もあるため、短期のローンを組みたい方はチェックしましょう。
また、借入先によっては、借入可能額にも違いが表れます。
10万円以上1,000万円以内、50万円以上1,000万円以内のように借入先によって借入可能額が異なります。
必要な返済期間や借入額を考慮して、借入先を選んでください。
ローンは中古車でも組める
新車と同様に、中古車購入時にもローンを組むことはできます。
ただし、借入先によっては、新車と中古車で金利などの条件が異なる場合があるため、事前に確認しておくと良いでしょう。
また、中古車販売店によっては、中古車販売店と信販会社が提携しているディーラーローンも利用できるため比較しながら検討してみてください。
ローンの審査基準や種類などについては、「自動車ローンの審査で見られるポイントとは?種類や流れも解説」のコラムも併せてチェックしてみてください。
長期返済と短期返済、それぞれのメリット・デメリットを比較

何年でローンを組むか決めるためにも、長期返済と短期返済、それぞれのメリットとデメリットについて見ていきましょう。
長期返済のメリットとデメリット
長期でローンを組むメリットは、月々の返済額を抑えられることです。
借入額を数年に分けて支払うため、まとまったお金が用意できない場合でも車を購入できます。
ただし、月々の支払いには、金利手数料がプラスされるため、返済期間が長引くほど支払う金利手数料も多くなるというデメリットがあります。
借入額が大きいほど、そして返済期間が長引くほど、支払総額は大きくなる点に注意が必要です。
また、ディーラーローンの場合、車の所有者はカーディーラーや信販会社となっているため、ローンを完済しないと車を自由に売却できない点も知っておきましょう。
短期返済のメリットとデメリット
短期でローンを組むメリットは、総支払額を抑えられることが挙げられます。
返済期間を短くすることで、金利手数料による負担が抑えられるためです。
一方、デメリットとしては、月々の支払い負担が増えることが挙げられます。
金利手数料を抑えようと返済期間を短くし過ぎると、日々の生活に無理が生じることもあるかもしれません。
返済が滞れば、信用情報にも影響があります。
そのため、返済期間を短期にしたい場合は、無理のない返済額を計算して期間を設定する必要があります。
返済額や総支払額の具体的な比較

ここでは、月々や年間の返済額、総支払額について、返済期間ごとに見てみましょう。
具体的に、中古車の購入のために100万円を借入、固定金利3.5%のローンを組んだ場合で比較してみます。
返済期間 | 月々返済額 | 年間返済額 | 総返済額 |
---|---|---|---|
1年(12回) | 84,921円 | 1,019,059円 | 1,019,059円 |
2年(24回) | 43,202円 | 518,432円 | 1,036,864円 |
3年(36回) | 29,302円 | 351,624円 | 1,054,872円 |
4年(48回) | 22,356円 | 268,272円 | 1,073,088円 |
5年(60回) | 18,191円 | 218,300円 | 1,091,500円 |
6年(72回) | 15,418円 | 185,020円 | 1,110,120円 |
7年(84回) | 13,439円 | 161,278円 | 1,128,946円 |
8年(96回) | 11,958円 | 143,496円 | 1,147,968円 |
9年(108回) | 10,807円 | 129,688円 | 1,167,192円 |
10年(120回) | 9,888円 | 118,663円 | 1,186,630円 |
※毎月払い、ボーナス払いなし、元利均等返済の場合の計算です。
返済期間が短いほど総返済額を抑えられ、長いほど月々の返済負担を抑えられることがわかります。
月々の返済負担を抑えたい方には、返済期間を6年以上から検討するのがおすすめです。
金利手数料の影響は増えるものの、月々の返済負担を抑えられるため、まとまったお金がなくても購入しやすいというメリットがあります。
何年が良い?中古車ローンの返済期間を決めるポイント

自動車ローンの平均的な返済期間はおおむね5~7年と言われています。
しかしながら、返済期間は、月々の車関連の支出額と返済額のバランスで見て、無理なく返済できる期間を設定することが大切です。
具体的には、毎月無理なく支払える額をもとに、そこから税金や燃料代などの車の維持にかかる費用も想定して、月々の返済額や返済期間を設定するのがおすすめです。
ここでは返済期間を決める際にチェックしたい5つのポイントについて見ていきます。
主なポイントは下記の5つです。
- ・年収と返済額のバランスを考える
- ・ローンを比較する
- ・頭金を入れることも検討する
- ・繰り上げ返済ができるか確認しておく
- ・ボーナス払いは慎重に設定する
年収と返済額のバランスを考える
無理なく支払うには、年間の返済額を年収の20~35%ほどに達するよう設定するのがおすすめです。
例えば、年収250万円の方は、年間返済額50~87.5万円程度、月々返済額に直せば、最大4~7万円ほどまでであれば、対応しやすい金額といえるでしょう。
ただし、住宅ローンなど他の借入がある場合や、家族構成などによっても適正な金額は異なるため、それらも考慮して計画してください。
借入先によっては、インターネット上で簡単に返済シミュレーションがおこなえるので、利用してみるのも良いでしょう。
ローンを比較する
返済期間を決める際に、ローンの借入先を比較することも大切です。
例えば、金利の利率は、借入先によって違いが表れます。
また、金利は、完済まで利率が変動しない固定金利や、社会情勢によって利率が変わる変動金利があります。
総返済額に関わるため、長期のローンを検討している方ほど、しっかり確認したい部分といえるでしょう。
また、高額の車を購入したい方や、他に借入がある方は、借入限度額についても確認してみてください。
頭金を入れることも検討する
他に借入がなく、手元にまとまったお金がある方は、頭金を入れることも検討してみましょう。
頭金とは、ローンを組む際に、購入金額の一部を最初に支払うお金を指します。
近年はほとんどの中古車販売店で頭金なしで購入することができますが、ある程度のまとまった金額の用意がある方は、頭金を支払うことも検討してみてください。
頭金を用意する場合は、購入金額の20~30%程度を目安にすると良いでしょう。
頭金の支払いにより借入額が減るため、利息や総返済額を抑えることができます。
頭金を入れるかどうか迷っている方は、下記のコラムも参考にしてみてください。
中古車のローンを組むなら頭金は入れるべき?頭金なしとの違いも解説
繰り上げ返済ができるか確認
ローンを組む際は、 繰り上げ返済ができるかどうかも確認してみてください。
繰り上げ返済とは、お金に余裕ができたときに、一部や全額を返済できる仕組みです。
基本的に、ローンの返済期間は、一度契約すると変更ができません。
繰り上げ返済を利用できれば、長期でローンを組んでいる方でも「早めに返済したい」とお考えの場合、無理なく一部を返済でき、返済期間を短縮できます。
長期でのローンを検討している方は特に、繰り上げ返済に対応しているか確認することが大切です。
ボーナス払いは慎重に設定する
ボーナス払いについては、慎重に設定しましょう。
ボーナス払いは、ローンを組む際にボーナス月を指定し、その月のみ返済額を多くする仕組みを指しています。
繰り上げ返済と同じく総返済額を軽減できますが、借入先によっては、設定されているボーナス月を変更できないため、ご自身のボーナス月と異なる場合がある点に注意が必要です。
さらに、ボーナスの金額は業績によっても異なる企業も多くあるため、ボーナスの付与自体が一定でない方、急な出費に備えたい方は、ボーナス払いは慎重に設定しましょう。
中古車はどう選ぶと良い?

ここでは、ローンを踏まえた中古車の選び方について詳しく見ていきます。
年収を踏まえて中古車を選ぶとスムーズ
上述したように、返済額は収入の20~35%ほどに設定するのがおすすめです。
収入やライフスタイルの変化にも備え、無理なく返済しやすいラインといえるでしょう。
そのため、他に借入がない場合は、年収の20~35%ほどの金額を予算上限として中古車を探すとスムーズです。
中古車販売店のホームページでは、さまざまな条件を付けて中古車を探すことができますので、予算を設定して検索してみましょう。
返済に無理が生じないように、ご自身の収入と折り合いがつかないのであれば、別の車種も検討してみてください。
中古車販売店は在庫の豊富さや信頼性で選ぶ
より良い中古車を選ぶためにも、中古車販売店にも注目しましょう。
例えば、在庫が豊富であれば、限られた予算でもさまざまな選択肢から選べます。
年式や総走行距離など、条件に合う希望の車種と出会いやすいため、在庫が十分にある中古車販売店がおすすめです。
また、安心して乗り続けるためには、中古車販売店の信頼性も大切です。
車の状態に納得できる、保証が充実していて安心できるなど、信頼性を感じられる中古車販売店を選ぶと良いでしょう。
トヨタモビリティ神奈川の中古車取扱店舗では、車両検査証明書やロングラン保証など、3つの安心をセットにしたトヨタ認定中古車をご用意しています。
トヨタ認定中古車についてより詳しくは、こちらからご確認ください。
※ロングラン保証は一部お付けできない車種もございます。詳しくはお近くのトヨタモビリティ神奈川の中古車取扱店舗へおたずねください。
トヨタモビリティ神奈川でご用意する割賦プラン

トヨタモビリティ神奈川では、「通常割賦プラン」「残価設定型クレジットプラン」「残額据置き払い」をご用意しています。
通常割賦プラン
通常割賦プランは、お支払い回数を幅広く選択できる、自由度の高い割賦プランです。
お支払い回数は、最短3回(3ヶ月)から最長96回(8年)までの間で設定頂けます。
現在まとまったお金が手元にないという方には、月々の負担が少ない96回払いがおすすめです。
残価設定型クレジットプラン
残価設定型クレジットプランは、お支払い回数を36回、48回、60回、72回、84回から選べる割賦プランです。
設定した残価を除いた返済額を分割して返済するため、より月々の返済負担を抑えることができます。
残価は、支払わず別の車に乗り換えることも、最終回で全てお支払い頂き、そのまま乗り続けることもできます。
中古車は、希望に沿った状態の車種と出会うのが新車より大変なため、乗り続けるか乗り換えるか、しっかり検討することが大切です。
残額据え置き払いプラン
残額据え置き払いプランは、お支払い回数が2回の割賦プランです。
月々のお支払いではなく、1回目のお支払いは購入時、2回目のお支払いは3年後におこなうという特徴があります。
1回目のお支払いは頭金+手数料ですが、2回目のお支払いは3年後の予想下取り価格として据え置かれた残額です。
残価設定型クレジットプランのように、残額を支払わずに別の車に乗り換えることも、2回目のお支払いで全てお支払い頂き、そのまま乗り続けることもできます。
トヨタモビリティ神奈川の中古車取扱店舗で利用できる割賦プランについては、こちらからより詳しくご確認頂けます。
お支払いプラン
まとめ

この記事では、中古車のローンは何年組めるか、長期返済と短期返済の違い、最適な返済期間の決め方や、中古車選びのポイントなどについて、詳しく解説しました。
ローンは、借入先によっては最長15年と長期で組むことができます。
ただ、長期で組むと金利手数料が増え、短期で組めば、月々の返済負担が増えてしまいます。
そのため、無理なく支払いたい方は、まず6~8年程度で検討してみてください。
トヨタモビリティ神奈川が扱う中古車情報は、こちらからご確認頂けます。
中古車情報をチェックする
※在庫車の状況は日々変動します。予めご了承ください。
また、お近くの店舗にご希望の中古車がない場合でも、店舗間の在庫移動による取り寄せが可能です。
店舗間の在庫移動による取り寄せをご希望の方は、お気軽にご相談ください。
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