公開日2025.11.18
中古車は試乗できないって本当?試乗できない場合、できる場合に確認すべきポイント
中古車は、1台1台の状態が異なるため、それぞれ実車で状態を確かめてから購入することが大切です。
その際、運転した方がより詳しく状態を確認できるため、試乗したいと考える方は多いでしょう。
しかし中古車の場合は、試乗できないことが珍しくありません。
ただ、試乗ができなくても確認できることは多いため、ポイントを押さえてチェックすることが大切です。
この記事では、試乗ができない理由や、試乗できない場合やできる場合に確認するべきポイントなどについて詳しくご紹介します。
中古車は試乗できない?その理由とは
中古車販売店で購入する場合、試乗できないことが多々あります。
まずは、その主な理由について紹介します。
車そのものが商品であるため
中古車は新車と違って、 店頭に並んでいるクルマそのものが商品のため、基本的に試乗ができないでしょう。
試乗することで、走行距離が伸びるだけでなく、車両に傷や汚れがついてしまう恐れもあり、商品の価値自体が変わってしまうためです。
車検の有効期間が切れてしまっている
車検の有効期間が切れている中古車は、基本的に試乗できないでしょう。
車検の有効期間が切れた車が敷地外を走るのは、法令違反のためです。
車検切れの車を敷地外で走らせれば、道路運送車両法によって罰則を科せられます。
車検の有効期間が残っている中古車もありますが、新車購入後から3年や5年、7年など、車検が切れるタイミングで手放される中古車は珍しくありません。
そのため、敷地外で試乗できる中古車は、数が限られています。
なお、新車購入後から3年で手放された車は3年落ち、5年で手放された車は5年落ちのように表現されます。
何年落ちの中古車を狙えば良いか知りたい方は、「中古車を買うなら何年落ちがおすすめ?選び方のポイントや注意点」のコラムも参考にしてみてください。
十分なスペースがない
中古車販売店の敷地に十分なスペースがないことを理由に、試乗不可ということもあるでしょう。
車検切れで公道を運転できない場合、敷地内であれば運転自体は可能です。
しかし、敷地内に十分なスペースがない場合は、車を動かしても、満足に状態を確かめることができません。
また、他の車にぶつけてしまうといったリスクもあります。
敷地内に試乗用のテストコースを備えた中古車販売店は数が少ないため、一般的に中古車の試乗は敷地外でおこなわれます。
試乗できない中古車はどこを確認すべき?
上述の通り、中古車を試乗できないことは珍しくありません。
しかし、試乗できない場合でも、購入前に確認できることは多くあります。
ここでは、試乗できない中古車の確認すべきポイントについて見ていきましょう。
外装
まずは、外装に不具合があるかどうか、またその程度が納得できるかという点を重点的に見てみてください。
明るさによって見え方に違いが表れるため、よく確認できるよう、明るい時間帯を選ぶのがおすすめです。
フロントガラスを含め、ボディ全体に不具合がないか、キズや凹みがある場合、程度が満足できるかということも見ておくと安心です。
また、足回りでは、ホイールに不具合がないか、タイヤの溝のすり減り具合はどうかなどを確認します。
細かな部分では、ボディカラーが思っていたものと違わないかという部分も見ると良いでしょう。
内装
試乗ができない場合でも、内装の状態も確認できるはずです。
目視での確認に留まることもあれば、車内に入って、直接確かめられることもあります。
車内に入れる場合は、下記の項目を確認してみると良いでしょう。
- ・運転席の座り心地や高さ
- ・ドライビングポジションが合っているか、調節可能か
- ・ハンドルやシフトノブがフィットするか
- ・各シートや天井、フロアカーペットなどの状態
- ・シートアレンジ可能か
- ・ラゲージスペースは使いやすいか
- ・車内のニオイはどうか
特に、運転席に座って、運転時のイメージを確かめることが大切です。
ドライビングポジションが合っていない場合は調節が必要ですが、調節の可否は、車種やグレードなどによって違いが表れます。
また、車内のシートやフロアカーペットなどに汚れがある場合も、許容範囲内かどうか見てみると良いでしょう。
エンジン
運転はできなくても、キーを借りてエンジンを稼働させることまでは許可されることがあります。
その場合は、エンジンを実際に稼働させ、状態を確認してみましょう。
稼働時に異音や異臭がなく、後部のマフラーから出る煙の量に異常がないことなどを確かめます。
細かな部分では、エンジンの振動や稼働音を許容できるか、ということも確かめると良いでしょう。
電装品
エンジンの稼働が許可されるのであれば、電装品の状態についてもぜひ確認してみましょう。
電装品とは、車に搭載されている機器類全般を指し、確認したいのは下記の通りです。
- ・ヘッドランプ
- ・テールランプ
- ・ウインカー
- ・ワイパー
- ・パワースライドドア
- ・パワーウィンドウ
- ・電動格納式ミラー
- ・カーナビ
- ・カーオーディオ
- ・エアコン
まずは、ヘッドランプやテールランプなどのランプ類が点くか、ウインカーやワイパーが動作するかなど、使用頻度が高い電装品が正常に稼働するかを見てみてください。
その後、搭載されているのであれば、カーナビやカーオーディオなどのオプションを見ます。
正常に稼働するか、タッチパネルが反応するか、カーナビの地図は古くないか、使い勝手が問題ないかなど見てみると良いでしょう。
細かい部分では、エアコンの効き具合や、気になるニオイが無いかなども確認しておくと安心です。
点検整備記録簿の有無や内容
点検整備記録簿の有無や、内容についても確認してみてください。
点検整備記録簿とは、その車が受けたメンテナンスの内容を記載した書類のことです。
法定点検や車検の結果はもちろん、部品の交換履歴も記載されており、車の状態や、大切に乗られてきたかどうかなどがわかります。
ただし、点検整備記録簿の有無は、中古車によって分かれる点に注意が必要です。
また、点検整備記録簿が残っていても、プライバシーの観点から、必ずしも確認できるとは限りません。
車の状態を判断する材料となるため、点検整備記録簿が確認できない場合でも、口頭でスタッフに気になる部分を事前に確認してみてください。
点検整備記録簿についてより詳しくは、「中古車は点検整備記録簿が必須?ありなしの違いや、中古車選びのポイントを解説」のコラムも参考にしてみてください。
保証の内容
中古車販売店がどのような保証を用意しているのかという点も確認しましょう。
修理や交換といったトラブルが生じた際、保証が適用されるのであれば、試乗できない場合でも安心して中古車を購入しやすいためです。
中古車販売店によって、保証の有無とその内容には違いが表れるため、まずは保証が付けられる中古車販売店を探すと良いでしょう。
また、保証の内容としては、特に保証期間や保証範囲を見てみてください。
保証期間は6ヶ月以上あると良く、保証範囲は、どの部品が修理や交換の対象かを見ることが大切です。
トヨタモビリティ神奈川では、ロングラン保証のついた中古車をお選びいただけます。
ロングラン保証は、距離無制限・1年間の無償保証で、約60項目、5,000部品を保証対象としています。
ロングラン保証についてより詳しくは、こちらからご確認ください。
ロングラン保証 |トヨタ認定中古車|トヨタ自動車WEBサイト
※ロングラン保証は一部お付けできない車種もございます。詳しくはお近くのトヨタモビリティ神奈川の中古車取扱店舗へおたずねください。
店舗スタッフに聞くことも大切
気になることがあれば、中古車販売店のスタッフに確認することも大切です。
特に、車内を直接確認できない場合には、不安を解消したい箇所が増えるでしょう。
事故車や水没車のように、問題が起きて手放された車でないか、消耗部品の消耗具合はどの程度か、車内のニオイはないかなど、不安なことは積極的に聞いてみてください。
スタッフに確認することで、ご自身が納得したうえで購入することが大切です。
トヨタモビリティ神奈川の中古車取扱店舗で扱うトヨタ認定中古車には、「車両検査証明書」が付いています。
車両検査証明書とは、トヨタ認定車両検査員がくまなく検査・評価した内容をまとめた書類のことです。
わずかな不具合も細かくお伝えするため、購入時の不安軽減に役立てることができます。
車両検査証明書についてより詳しくは、こちらからご確認ください。
車両検査証明書 |トヨタ認定中古車|トヨタ自動車WEBサイト
試乗できる場合に用意すべきものとは?
中古車販売店によっては、試乗できることもあります。
その場合は、下記の3つを用意しましょう。
- ・運転免許証
- ・メガネやコンタクトレンズ(裸眼で運転可能な方を除く)
- ・運転に適した服装、靴
試乗する際には 運転免許証は不可欠です。
家族の運転などで中古車販売店に向かう場合などは、うっかり忘れることもあるかもしれません。
試乗したい場合は忘れないよう、必ず持っていくようにしてください。
運転時にメガネやコンタクトレンズなどが必要な方は、併せて用意しましょう。
服装に関しては、運転しやすいものを選びましょう。
サンダルやハイヒールなどは、運転時に危険性があるため、運転に適したスニーカーのような靴を履いていくのがおすすめです。
試乗する場合の流れは?
試乗できる中古車販売店を見つけた場合は、主に下記のような流れで試乗をおこないます。
- 1.試乗の予約
- 2.予約日に中古車販売店へ向かい、受付
- 3.試乗する
最初に、試乗の予約をおこないましょう。
予約せずに訪問すると、試乗するまでに待ち時間が発生したり、準備が間に合わず試乗できないこともあります。
予約日には、試乗時間に乗り始められるよう、余裕を持って到着しておくのが良いでしょう。
受付後には、運転免許証の確認がおこなわれ、試乗するコースや注意点などについての説明を受けます。
その後、決められたコースを走行します。
エンジンの調子や運転時の感覚などがご自身に合っているかを確かめましょう。
基本的に試乗の際はスタッフが同乗するため、気になるポイントなどはあわせて確認するようにしましょう。
試乗の際は、走行だけでなく、駐車やナビ操作などの操作性も確認しておくと安心です。
試乗して購入意思が固まれば、試乗後に購入の手続きを進めることもできます。
試乗中に事故を起こしてしまったら?
試乗中に万が一事故を起こしてしまった場合の対応は、一般的な事故と変わりません。
周囲の安全確保や負傷者がいた場合は救護をおこない、必要に応じて警察や消防へ連絡します。
基本的には中古車販売店のスタッフが同乗しているため、指示に従うようにしましょう。
試乗できる中古車はどこをチェックすべき?
試乗できない場合でも確認できることは多くありますが、試乗できる場合は走行時の状態まで確認できます。
より納得して購入するため、試乗できるのであれば、下記の箇所を重点的に確認してみてください。
- ・走行性能
- ・アクセルペダル、ブレーキペダルの状態
- ・運転しやすさ
- ・シフトレバー、クラッチペダルの状態(MT車の場合)
まず確認したいのが、走行性能です。
発進や加速、カーブなどがスムーズに走行できるかを見ます。
ブレーキの制動力が落ちている場合は、ブレーキパッドがすり減っていると考えられ、交換が近いため注意が必要です。
次に、ご自身が運転しやすさを感じるかどうかを確認しましょう。
例えば、運転時の視界が良好に思える、ハンドル操作がしやすい、シートの硬さが適切で乗り心地が良いなどです。
その他、シフトレバーや、MT車の場合はクラッチペダルを操作してみて、シフトレバーが硬すぎないか、クラッチペダルが操作しやすいかなど、見ておくと良いでしょう。
まとめ
この記事では、中古車に試乗できない理由や、購入前に確認したいポイントなどについてご紹介しました。
中古車は、クルマそのものが商品であることや、車検切れのような法的な理由で試乗できない場合がほとんどでしょう。
しかし、試乗しなくても実車を確認することで判断できることは多くあります。
上述したさまざまなポイントをチェックし、ぜひご自身が満足できる中古車を選んでみてください。
トヨタモビリティ神奈川が扱う中古車情報は、こちらからご確認頂けます。
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