新芽育つ、静岡県掛川市の茶畑に行ってきました!!
2019.05.08
こんにちは!
ブログ「神奈川 大好き!だって“生まれも育ちも働く場所も神奈川県」のウッチです!
5月に入ったというのに、最近は雨や寒い日が続いております。
先日見学してきた静岡県の茶畑の新芽が低い気温にやられてしまっていないか・・・
と心配するばかりです。
なぜこんな気持ちになっているのか?
茶畑に実際に行った様子と合わせてお伝えします。

4月23日 栗田園様とお取引がある、掛川市の丸山製茶株式会社様を尋ねました。
丸山製茶は創業が昭和8年。
“深蒸し”を特徴とする掛川茶で有名な掛川市を代表する製茶の会社です。
快く取材を受けてくださった丸山製茶の丸山社長が茶畑を案内してくださいました。
幹線道路沿いから少し山の方へ入っただけで、すぐに茶畑が出現!!
茶畑の間の道を縫うように車で進むだけで、緑色の迷路の中を彷徨っているようでした
当日はあいにくの雨で、品質が落ちる事から茶摘みは行われていませんでした。



どこを見回しても、鮮やかな緑の新芽を付けたお茶のじゅうたんが広がります。
雨が少し止み、茶葉と雨が混ざった爽やかな香りと、いつもよりはっきりと聴こえる
鳥の鳴き声が本当に心地よく何度も深呼吸をしました。

茶畑の中に立っている電柱のようなものは、「防霜ファン」だと
教えてくれました。
「霜を防ぐために、空気を混ぜるんだろうな~、でもなんであんな高いところから?!
もっと背を低くして茶葉の近いところから空気を当てればいいのに。」
と不思議に思いました。
実は地面に近いところには冷たい空気の層があり、そのままだと霜ができやすくなります。
茶葉の新芽は霜害に遭うと、細胞が破壊され枯死してしまいます。
逆に地上3~5mには温かい空気の層があり、その空気を上から茶葉の方へ送り込むこと
で空気を撹拌し、霜の被害を防いでいます。
それでも標高が高いところにある茶畑の新芽は、気温が低いため寒さの影響を受けやすく、
霜の被害を受けないよう、大変苦労されている、との事でした。

そんな中でも青々とした新芽はたくましく活き活きと育っており、摘んでもらえるのを
今かと待っているよう。
場所によっては、新芽がすでに摘まれている茶畑もありました。
これは生育状況の違いではなく、早生と晩生というように品種を分けて植える事で
収穫時期をずらしているとの事でした。
自然が相手のため、大変なご苦労がありつつも、様々な工夫をしながら大切な茶葉を
守っている様子がうかがえました。
そんな自然と上手く付き合い、環境を守りつつも、より良質なお茶を生産しようとする
茶農家の方々の努力が高く評価された活動があります。
その活動の一つとして次回は世界農業遺産に認定された掛川市の「茶草場農法」について
お伝えします。
ブログ「神奈川 大好き!だって“生まれも育ちも働く場所も神奈川県」のウッチです!
5月に入ったというのに、最近は雨や寒い日が続いております。
先日見学してきた静岡県の茶畑の新芽が低い気温にやられてしまっていないか・・・
と心配するばかりです。
なぜこんな気持ちになっているのか?
茶畑に実際に行った様子と合わせてお伝えします。

4月23日 栗田園様とお取引がある、掛川市の丸山製茶株式会社様を尋ねました。
丸山製茶は創業が昭和8年。
“深蒸し”を特徴とする掛川茶で有名な掛川市を代表する製茶の会社です。
快く取材を受けてくださった丸山製茶の丸山社長が茶畑を案内してくださいました。
幹線道路沿いから少し山の方へ入っただけで、すぐに茶畑が出現!!
茶畑の間の道を縫うように車で進むだけで、緑色の迷路の中を彷徨っているようでした
当日はあいにくの雨で、品質が落ちる事から茶摘みは行われていませんでした。



どこを見回しても、鮮やかな緑の新芽を付けたお茶のじゅうたんが広がります。
雨が少し止み、茶葉と雨が混ざった爽やかな香りと、いつもよりはっきりと聴こえる
鳥の鳴き声が本当に心地よく何度も深呼吸をしました。

茶畑の中に立っている電柱のようなものは、「防霜ファン」だと
教えてくれました。
「霜を防ぐために、空気を混ぜるんだろうな~、でもなんであんな高いところから?!
もっと背を低くして茶葉の近いところから空気を当てればいいのに。」
と不思議に思いました。
実は地面に近いところには冷たい空気の層があり、そのままだと霜ができやすくなります。
茶葉の新芽は霜害に遭うと、細胞が破壊され枯死してしまいます。
逆に地上3~5mには温かい空気の層があり、その空気を上から茶葉の方へ送り込むこと
で空気を撹拌し、霜の被害を防いでいます。

(中央に見える地肌が見えている部分は、茶の木を植えたばかりの畑)
それでも標高が高いところにある茶畑の新芽は、気温が低いため寒さの影響を受けやすく、
霜の被害を受けないよう、大変苦労されている、との事でした。

そんな中でも青々とした新芽はたくましく活き活きと育っており、摘んでもらえるのを
今かと待っているよう。
場所によっては、新芽がすでに摘まれている茶畑もありました。
これは生育状況の違いではなく、早生と晩生というように品種を分けて植える事で
収穫時期をずらしているとの事でした。
自然が相手のため、大変なご苦労がありつつも、様々な工夫をしながら大切な茶葉を
守っている様子がうかがえました。
そんな自然と上手く付き合い、環境を守りつつも、より良質なお茶を生産しようとする
茶農家の方々の努力が高く評価された活動があります。
その活動の一つとして次回は世界農業遺産に認定された掛川市の「茶草場農法」について
お伝えします。
