公開日2025.8.4
中古車は即日納車できない?納車期間の目安や流れ、納車を早めるポイントを解説

中古車は、新車と比べて価格がお手頃なだけでなく、納車のスピードが早いというメリットもあります。
中古車販売店では現車が確認できることも多いため、成約後はすぐに乗って帰りたいという方も多いでしょう。
では、中古車は即日でも納車は可能なのでしょうか。
この記事では、中古車は即日納車が可能かどうか、納車期間の目安や納車までの流れなど、詳しく解説します。
中古車は即日納車できない?その理由とは

中古車は、実車が用意されているケースが多いですが、即日納車はできません。
即日納車ができないのは、名義変更や保険の手続き、納車に備えてのメンテナンスなどの準備に時間がかかるためです。
基本的には、契約が完了してから車両登録がおこなわれ、手続きは全て中古車販売店が代行します。
ご自身での発行が必要な車庫証明書や印鑑証明書(印鑑登録証明書)、住民票の写しなどの書類を事前に用意していたとしても、各種の手続きがその日のうちに完了することはありません。
また、車を所有する人は自賠責保険の更新または加入手続きが必ず必要で、安心して車に乗り続けるためには、納車前点検が必須です。
これらの理由から、中古車の即日納車は難しいでしょう。
名義変更の手続きについて、より詳しく知りたい方は、「中古車の名義変更は自分でおこなう必要ない?お店に任せるメリットや必要書類」のコラムも参考にしてみてください。
中古車が納車される期間の目安とは

中古車が納車されるまでの期間目安は、2〜3週間ほどです。
ただし、中古車の購入方法や、オプションの有無などによって、納車にかかる日数には違いが表れます。
例えば、購入に際してローンを申し込んだ場合は、審査がおこなわれます。
申し込むローンの種類によっても期間は異なりますが、銀行などが提供するマイカーローンでは1週間以上かかることもあり、現金で一括購入する場合と比べると時間を要してしまうでしょう。
また、オプションとして、ETCやカーナビゲーションシステムなどを取り付ける場合も、取り付けに時間を要することがあります。
他にも、納車場所として店頭以外を指定した場合や納車する曜日を指定した場合は、混み具合によって納車に時間がかかることがあり得ます。
中古車が納車されるまでの具体的な流れとは

中古車が納車されるまでの具体的な流れは、下記の通りです。
- 1.中古車を選び、見積もり依頼をする
- 2.自動車ローンを利用する場合はローン審査
- 3.必要書類の準備
- 4.中古車の契約、お支払い
- 5.納車に備えたメンテナンス・納車前点検
- 6.車両登録・名義変更
- 7.任意保険の加入
- 8.納車
中古車を選んでから、納車されるまでには、複数のステップがあります。
ローンを申し込まない方に関しては、2ステップ目を短縮することが可能です。
人によっては、ご自身に合った中古車を選ぶ1ステップ目で時間がかかり、納車までの期間が延びてしまうことがあります。
これから車選びをするという方や、希望する納車時期が決まっているという方は、早めに中古車販売店に相談してみてください。
納車までの流れについて、より詳しくは、「中古車納車までの流れとは。期間はどれくらい?早期納車は可能?」のコラムも、ぜひチェックしてみてください。
中古車の納車を早めるためのポイントとは

先述したように、中古車の納車には2~3週間かかります。
ここでは、納車を早め、納車までスムーズに進めるためのポイントについて見ていきましょう。
購入前に必要書類の準備を進める
まずおこないたいのが、中古車購入前に必要書類の準備を進めることです。
中古車を購入するだけであれば、主な必要書類は、下記の通りです。
- ・車庫証明書
- ・印鑑証明書(印鑑登録証明書)
- ・住民票の写し
特に車庫証明書は、取得までに数日かかるため、中古車の購入を決定したら早めに取得しておきましょう。
印鑑証明書や住民票の写しについては、窓口で本人が申請する場合は、即日でも取得できます。
印鑑証明書の発行に必要な印鑑登録についても、即日登録できます。
現在乗られている車を下取りにも出す場合には、必要書類が上記とは異なるため、詳しくは中古車販売店に確認してみてください。
車庫証明書の取得方法について詳しくは、「中古車購入時に用意すべき車庫証明とは?取得方法や必要書類などを解説」のコラムも参考にしてみてください。
車庫証明書が不要な軽自動車を購入する
ボディタイプにこだわりがなく、車庫証明書の取得が煩雑に感じられる方は、軽自動車を検討するのも一つの手です。
お住まいの地域によっても異なりますが、軽自動車は、普通自動車と取り扱いが違い、手続きに車庫証明書が不要なケースがあります。
車庫証明書が不要なケースでは、納車までのスピードを早めることができます。
また、車庫証明書が不要でも、代わりに「自動車保管場所の届出」が必要な地域もあります。
軽自動車を検討する方は、ご自身のお住まいの地域では、車庫証明書と自動車保管場所の届出のどちらが必要か、確認するのがおすすめです。
ローンを利用する方は事前審査を受けておく
銀行などが提供するマイカーローンを利用する方は、事前審査(仮審査)を受けておくと良いでしょう。
事前審査(仮審査)とは、本審査に受かる可能性を判断するために使用する、あらかじめ受けられる審査のことです。
ローンには本審査があり、審査結果を受け取るまでに、数日や1週間など時間がかかります。
また、本審査に通過できず、別のローンに申し込んだ場合は、その審査結果を受け取るまでに時間を取られてしまいます。
ローンの事前審査を受けておくことで、早期に審査通過の可能性を判断でき、納車までの期間が延びることも防げます。
現在は、各金融機関のWebサイト上で簡単に事前審査を受けられるケースが増えており、場合によっては、審査結果を即日受け取れることがあります。
ローンの審査をスムーズに行いたい方は、比較的審査が通りやすいディーラーローンや販売店独自のローンを利用すると良いでしょう。
ローンの審査について詳しくは、「自動車ローンの審査で見られるポイントとは?種類や流れも解説」のコラムも参考にしてみてください。
現金で購入する場合は、あらかじめ用意しておく
ローン審査に時間がかかることが心配な方は、現金で購入することも検討すると良いでしょう。
中古車販売店によっては、現金の一括払いに対応しており、中古車の金額によっては現金で支払えるという方もいるはずです。
現金一括払いであれば、中古車購入前に手付金を支払い、納車前に残額を支払うという流れで完結するため、ローンの審査のように時間がかかりません。
現金の一括払いに対応している場合、あらかじめATMや銀行などでお金を下ろしておくか、口座振込を求められる場合は、ご自身の口座にお金を入れておくなど、お金の用意が必要です。
また、お金を下ろす場合には、引き出せる金額に1日あたりの上限が設けられていることもあるため、注意してください。
自賠責保険の手続きを中古車販売店でおこなう
自賠責保険の手続きは、中古車販売店でおこなうのがおすすめです。
自賠責保険は、車を運転する方が必ず加入する、強制保険とも呼ばれている保険です。
自賠責保険はどこで申し込んでも保険料や補償される内容が変わることはないため、ご自身で比較検討する必要がありません。
自賠責保険の手続きが完了するまでには数日かかり、慣れていない方では申し込みに時間がかかってしまうことも考えられるため、中古車販売店で代行してもらうと良いでしょう。
中古車販売店の繁忙期を避ける
中古車販売店の繁忙期を避けることも選択肢です。
一般的には、年度末の決算期の3月と、中間決算時期の9月ごろが繁忙期と言われています。
特に3月は、多くの方が新生活に備える時期のため、注文が相次ぎ、納車までに時間を要することがあります。
時間に余裕がある方は、繁忙期に突入する前や、繁忙期が終わった後などを狙って問い合わせてみてください。
オプションはよく検討する
中古車販売店に依頼する、オプションについてもよく検討してみてください。
前述の通り、選択するオプションによっては、納車までに時間がかかることがあるためです。
例えば、ETCやカーナビゲーションシステム、オーディオ機器のように、電気系統を触る必要があるオプションは、時間がかかりがちです。
もちろん、ディーラーで付けられるオプションもさまざまで、フロアマットのように設置に時間がかからないオプションもあります。
必要性が薄いオプションは選択しないか、あらかじめ希望しているオプションが付いている中古車を選ぶのがおすすめです。
自宅から近い場所で中古車を購入する
特別な事情がなければ、中古車は、自宅から離れていない中古車販売店で購入すると良いでしょう。
県外の中古車販売店で購入すると、名義変更やナンバープレートの交付などで、時間がかかることがあるためです。
また、県外の場合、なかなか足を運べないことから、郵送で必要書類のやり取りをすることもあります。
早い納車を希望している方は、できる限り自宅から近い県内の中古車販売店を選ぶのがおすすめです。
県外の中古車販売店を検討している方は、「中古車は県外でも買える!県外で購入するメリットやポイント、注意点とは」のコラムも参考にしてみてください。
逆に納車が延びる?気を付けたいこととは

納車を早めたりスムーズに進めたりする方法がある一方で、納車までの期間が延びてしまうこともあります。
ここでは、中古車購入時に気を付けたいことについて、3つご紹介します。
必要書類の不備
手続きに使用する必要書類に不備があると、納車までに時間がかかります。
例えば、取得する書類が間違っていたり、書類に記載する内容に不備があったりすると、正しく手続きができません。
必要書類の再取得、誤りの訂正などで、手続きに時間がかかってしまいます。
また、下取車がある際には、印鑑証明の枚数や場合によっては住民票など必要書類が増えますが、確認不足でこれらを揃えられていない場合も納車までの期間が伸びてしまうでしょう。
取得する必要書類が間違っていないか、記載する内容に不備がないか、また下取車がある場合は必要書類がすべて揃っているかなど、中古車販売店に相談しながら進めてみてください。
カスタムを依頼する
中古車のカスタマイズを依頼した場合も、納車が遅れることがあります。
フロアマットやシートカバーのようなディーラーオプションと違い、カスタムにはさまざまな作業を伴うためです。
こだわりが強く、多くのカスタムを依頼するほど、納車までに時間がかかってしまうことがあるでしょう。
また、中古車販売店にカスタム部品の在庫がない場合は、注文してから届くまでに、時間を要することもあります。
納車のスピードを早めたい方は、できる限り、カスタムを依頼するのは避けた方が良いでしょう。
納車場所を指定する
場合によっては、納車場所を指定することも、納車までの期間が延びてしまうため、避けるのが無難です。
例えば、納車場所として自宅を指定した場合、中古車販売店の混雑状況などが考慮されます。
スケジュールが既に埋まっている場合は、希望している日時に自宅へ納車してもらうことができず、納車までの日時が遠のくことがあるでしょう。
納車場所は店頭が一般的で、ご自身が中古車を受け取りに行くことで、納車までを早めることができます。
また、土日などの休日に納車日を指定すると、時間がかかることがあります。
また、自宅納車をすると、納車費用がかかってしまうため、納車場所は店頭を選ぶのがおすすめです。
まとめ

この記事では、中古車が即日納車できるかどうか、また、納車にかかる期間の目安や納車の流れ、納車を早めるためのポイントなどについて解説しました。
中古車は、現車があっても即日に納車することは難しく、納車には2~3週間ほどかかります。
納車の期間を気にしている方は、納車を早めたり、スムーズに進めたりするためのポイントや、中古車購入時に気を付けたいことなどを押さえて、中古車購入に進んでみてください。
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