公開日2025.12.15
年収から見る車の購入費の目安。車種選びのポイントや目安を超えたときの対処法まで
一般的に、「車の購入費は年収の4~5割が目安」といわれます。
しかし、状況によっては、年収の4~5割を購入費に充てると、後悔してしまうこともあるためしっかり検討することが大切です。
この記事では、年収から見る車の購入費の目安、維持費の内訳、年収別に車種選びのポイント、車の購入費が目安の割合を超えたときの対処法などについてご紹介します。
年収から見る車の購入費の目安は?
車の購入費の目安は、年収の2~5割程度を目安にすると良いでしょう。
年収別の具体的な金額は下記の通りです。
- ・年収200万円程度…40~100万円
- ・年収400万円程度…80~200万円
- ・年収600万円程度…120~300万円
- ・年収800万円程度…160~400万円
- ・年収1000万円程度…200~500万円
車の購入費は、年収だけでなく、ご自身の状況に合わせて総合的に判断することが大切です。
例えば、既にローンを組んでいる方や、将来に備えて手元にお金を残しておきたい方などは、車の購入費は年収の2~3割ほどに抑えて考える方が良いでしょう。
反対に、すでに貯蓄があり購入資金が十分に用意できている方は、予算にゆとりを持てます。
リクルート自動車総研「自動車購入実態調査2024」によると2024年の新車の平均支払総額は342.3万円で中古車の平均支払総額は155.9万円となっています。(※1)
年収が600万円以内の方が、先述した車の購入費の目安の金額に抑えたいと考えている場合は、中古車の購入を検討するのもおすすめです。
ただし、2025年10月度の中古車平均支払総額は2,260,000円(※2)のため、中古車を購入する場合でも、より良い条件の中古車を手に入れたいとお考えの場合は、目安の金額では足りない場合も考えられます。
上記の金額はあくまで目安と捉えて、必要であれば分割払いやローンを利用することで月々の負担を抑えることで、無理なく車を購入することも可能です。
購入費だけでなく、支払方法についても合わせて検討するのがおすすめです。
(※1)出典:「自動車購入実態調査2024」リクルート調べ。
(※2)「出典:リクルート自動車総研」2025年11月時点。掲載中の情報は当該月度にカーセンサーnetに掲載された全物件の平均支払総額です。
維持費も考えることが大切に
車の購入費は年収の2~5割といわれている理由の1つに、車は購入費だけでなく維持費もかかることが挙げられます。
主な車の維持費は、下記の通りです。
- ・燃料代
- ・駐車場代
- ・各種税金(自動車税、自動車重量税など)
- ・各種保険費用(自賠責保険料、任意保険料など)
- ・メンテナンス費用(法定点検費用、車検代、消耗部品の交換費用など)
これらを合計すると、年間20万から35万円程度が目安です。
ご自身の年収と照らし合わせて、維持に無理が生じるようであれば、車の購入費の見直しをおこないましょう。
燃料代や各種税金は車種や年式、グレードによって異なり、駐車場代はお住まいの地域や駐車場のタイプによっても異なります。
また、各種保険費用は契約内容やご自身の保険等級によっても大きく変わりますので、それぞれシミュレーションをしてみましょう。
維持費の内訳について、より詳しくは「知りたい中古車の維持費。発生するコストや維持費の抑え方について」のコラムもチェックしてみてください。
車の購入費を抑えるためにできる工夫は?
車の購入費を抑えたいという方は、低年式の中古車や走行距離が多い中古車、またエントリーグレードを選ぶなど、ご自身のライフスタイルと照らし合わせながら車選びをすると良いでしょう。
月々の負担を抑えたいという方はローンや分割払いを検討するのもおすすめです。
ローンや分割払いでは、金利手数料がかかるものの、車の購入費を月々に分散できます。
まとまったお金の用意がなくても車を購入したいという方はぜひ検討してみてください。
また、病気や事故など万が一の際に手元にお金を残しておきたい方や、ライフスタイルの変化などに備えたいという方にもおすすめです。
トヨタモビリティ神奈川の中古車取扱店舗では、分割払いのほか、残価設定クレジットもご利用可能です。
中古車を購入する際にも使える残価設定型クレジットについて、より詳しくは「中古車購入時に使える残価設定とは?メリットやデメリット、向いている人の特徴とは」のコラムもチェックしてみてください。
年収別に見る車種選びのポイント
ここでは、年収別に車種選びのポイントについて、具体的に見ていきましょう。
年収400万円未満
年収400万円未満は、非正規雇用から正社員まで混在している年収帯です。
事務職や営業職、ドライバーや自営業など、その内訳も多様なものがあります。
- ・年収200万円程度…40~100万円
- ・年収400万円程度…80~200万円
この年収帯では、軽自動車やコンパクトカー、セダンなどのボディタイプから車種を選ぶのがおすすめです。
軽自動車の場合は、自動車税などの税金を抑えられます。
コンパクトカーは、他のボディタイプと比べると車両価格が比較的安く設定されている車種が多く、燃費性能が優れている車種も多いため、維持費を抑えたいという方にもおすすめです。
人気のSUVが欲しいとお考えの方は、コンパクトSUVから検討すると良いでしょう。
月々の走行距離が多い方やロングドライブが多い方は走行性能と燃費性能を両立したセダンも向いています。
月々の生活費や車の維持費なども考慮して、場合によってはローンを組んだり、ボーナス払いを活用したり、負担を抑える購入方法も検討してください。
おすすめのトヨタ車
- ・ヤリス
- ・アクア
- ・ライズ
- ・ルーミー
- ・プリウス
年収400万円以上600万円未満
年収400万円以上600万円未満は、平均年収の前後の年収帯です。
国税庁によると、令和5年の平均年収は460万円といわれています。
一般的な会社員に加えて、電気工事従事者や土木技術者、金融営業職業従事者など、専門的な知識や資格を有する職業の方が含まれています。
- ・年収400万円程度…80~200万円
- ・年収600万円程度…120~300万円
この年収帯では、 より幅広いコンパクトカー、セダン、SUVなどの選択肢のほか、ファミリー層の方にはミニバンもおすすめでしょう。
コンパクトカーであれば、上位グレードやオプションが充実した中古車を選ぶのもおすすめです。
おすすめのトヨタ車
- ・カローラクロス
- ・RAV4
- ・ノア
- ・ヴォクシー
- ・シエンタ
参考:国税庁「令和5年分 民間給与実態統計調査」
年収600万円以上800万円未満
年収600万円以上800万円未満は、平均年収を超えた年収帯です。
不動産鑑定士や大学講師、コンサルタントや研究者など、より専門的な資格や高い学歴を備えている方が増えてきます。
- ・年収600万円程度…120~300万円
- ・年収800万円程度…160~400万円
この年収帯では、セダンやSUV、ミニバンなど幅広い車種から選ぶことができるでしょう。
新車も幅広い車種や上級グレードの購入を検討できる年収帯ですが、予算を抑えて購入したい方や現行では取り扱っていない車種を欲しいと考えている方には中古車もおすすめです。
中古車を検討する場合、高年式の車や総走行距離が少ない車、よりオプションが充実している車など、幅広い選択肢から選べます。
おすすめのトヨタ車
- ・ハリアー
- ・クラウンクロスオーバー
- ・アルファード
- ・ヴェルファイア
- ・ランドクルーザープラド
年収800万円以上1000万円未満
年収800以上1000万円未満は、平均年収を大きく上回っている年収帯といえるでしょう。
年収が800万円を超える方は人口全体の10%にも満たないといわれ、850万円を超えていれば高所得者に分類されます。
公認会計士や税理士、歯科医師など、一般的に高所得者としてイメージされる職業についている方が多いでしょう。
- ・年収800万円程度…160~400万円
- ・年収1000万円程度…200~500万円
年収800万円以上1000万円未満の方は、高級車も含めて、幅広く車種を検討可能です。
高いグレードを選んだり、高級車に分類されているSUVやミニバンを選んだり、輸入車を検討することもできます。
高級車や輸入車であっても、状況によっては無理なく一括払いでき、ローンや分割払いを選んだ場合は、余裕を持って購入できるはずです。
車の購入費が年収の目安を超えるときの対処法
車の購入費が、どうしても年収の目安を超えてしまうという方もいるかもしれません。
そのようなときには、下記の対処法を試してみてください。
新車ではなく中古車を購入する
車の購入費がネックという方には、中古車を購入するのがおすすめです。
新車に比べて価格がお手頃で、車の購入費を抑えやすいというメリットがあります。
新車より納車が早い点も、メリットといえるでしょう。
新卒の方や非正規雇用の方だと、新車だと購入しづらいことがあるかもしれません。
そのような場合でも、中古車であれば購入できることがあるため、まずは検討してみてください。
中古車と新車のメリットとデメリットを詳しく比較したい方は、「中古車と新車それぞれのメリットとデメリット。どのような方におすすめかも解説」のコラムもチェックしてみてください。
一括払いを目指す場合は貯金してからの購入がおすすめ
ローンや分割払いを利用せず、一括払いで購入したい方には、貯金してからの購入がおすすめです。
ある程度の貯蓄ができ、今後の生活に影響がなければ、車の購入費が年収の割合を多少超えていても問題は生じにくいでしょう。
ご自身に合った目標を立てて、数ヶ月や1年など、貯金をしてみてください。
ローンを組みたい場合は、低金利のローンを探すのもおすすめ
車の購入費をどうにか抑えつつローンを組みたい場合は、低金利のローンを探すと良いでしょう。
ローンを利用すれば、負担を月々に分散できますが、金利手数料はローンごとに違いが表れます。
ローン次第で、年に数%変わることがあり、ローンが長期であるほどその影響が高まります。
そのため、ローンを選ぶ際には金利手数料も調べ、できる限り低金利のローンを選んでみてください。
なお、低金利のローンは銀行のような金融機関に多く、審査はそれだけ厳格です。
ローンの際に審査される項目について詳しくは、「自動車ローンの審査で見られるポイントとは?種類や流れも解説」のコラムもチェックしてみてください。
まとめ
この記事では、年収から見たときの適切な車の購入費や、車の維持費とその内訳、年収ごとに考慮すべき車種選びのポイントや、車の購入費が目安を超えたときの対処法などについてご紹介しました。
車の購入費の目安は、年収の2~5割ですが、適した割合はご自身の状況によって変わります。
ご自身の生活に無理が出ないように、まずは年収の5割未満に抑え、貯蓄や維持費などを見ながら適切な割合を探っていくことが大切です。
また、年収に見合ったボディタイプから車種を選び、不足がある場合は中古車を選んだり、お金が貯まるまで待ったりと、対処法も試してみてください。
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