公開日2026.9.8
オフロード車とはどんな車?特徴や種類、メリットやデメリット、おすすめの中古車まで
アウトドアの趣味がある方にとって、オフロード車は一度乗ってみたい車の一つではないでしょうか。
オフロード車は高い悪路走破性を備えているため、キャンプや釣りなどで舗装されていない道を通る機会が多い方にとって、心強い相棒となってくれます。
「新車価格では高くてなかなか手が出ない」とお悩みの方は、中古車から探したいという人も多いのではないでしょうか。
この記事では、オフロード車の特徴や主な種類、メリットやデメリット、オフロード車が向いている人の特徴、さらにおすすめの車種まで詳しくご紹介します。
オフロード車の特徴とは?
まずは、オフロード車の特徴について紹介します。
オフロード車の具体的な特徴としては、6つ挙げることができます。
オフロードの走破性能が高い
オフロード車の最大の魅力は、悪路を難なく走り抜ける走破性の高さです。
オフロードとは、林道や泥道、砂地や砂利道、雪道といった舗装されていない道や過酷な路面状況を指します。
こうした道では凹凸やぬかるみなどがあり、一般的な乗用車では、タイヤが空転したりスリップしたりして走るのが困難です。
しかしオフロード車は、タイヤが常に地面を捉え続けられるよう、サスペンションの可動域が広く設計されています。
片方のタイヤが浮いてしまうような大きな段差や岩場でも、反対側のタイヤをしっかり地面に押し付けて接地感を保つ構造(車軸懸架式/リジッドアクスルなど)や、路面の凹凸をしなやかに吸収する構造(独立懸架式/ダブルウィッシュボーンなど)が採用されることで、岩場や山道などの過酷な悪路でも力強く走り抜けることができるのです。
頑丈な構造で作られている
オフロード車は、過酷な悪路を走る際にかかる大きな衝撃に耐えられるよう、頑丈な構造で作られています。
一般的な乗用車の多くは、フレームとボディが一体になった「モノコック構造」を採用しています。
軽量で乗り心地が良い反面、強い衝撃を受けると一部の衝撃が全体に伝わり、歪みが生じるおそれがあります。
一方で、オフロード車の多くに採用されているのが「ラダーフレーム構造」です。
「ラダー」とは「はしご」のことで、その名の通り、はしご状に組まれた頑丈な鋼鉄フレームの上にボディを載せる構造になっています。
路面からの激しい衝撃をこのフレームが適度にしなって受け止めてくれるため、車体が変形しにくく、過酷な環境でも長く走り続けられる高い耐久性を備えています。
四輪駆動(4WD)を採用している
オフロード車は、基本的に四輪駆動(4WD)を採用していることも特徴といえるでしょう。
二輪駆動(2WD)の場合、駆動するタイヤが泥にはまったり浮いてしまったりすると、スタック状態になり動きがとれなくなってしまいます。
四輪駆動であれば4本のタイヤすべてが駆動するため、どれか1本でも接地していれば地面を力強く蹴り出すことができます。
これにより、スリップやタイヤの空転を防ぎ、悪路でも優れた走行安定性を発揮します。
なお、通常は二輪駆動で、必要なときだけ四輪駆動に切り替えられる「パートタイム4WD」を備えた車種も多く存在します。
片輪が空転した際に強制的に左右へ駆動力を伝える「デフロック機能」など、スタックから自力で脱出するための本格的な機能を備えたモデルもあります。
最低地上高が高めに作られている
地面から車体の最も低い部分までの距離を、最低地上高(ロードクリアランス)と呼びます。
この最低地上高が高く設定されている点も、オフロード車の特徴の一つです。
一般的な乗用車でオフロードを走ると、バンパーや車体の底面が路面にぶつかったり、擦ってしまったりすることがあります。
一方、最低地上高を十分に確保しているオフロード車であれば、障害物を難なくかわしながら走破することが可能です。
大切な愛車を損傷から守りつつ、過酷な路面でも安全かつスムーズに走行できます。
対地障害角が大きめに設計されている
オフロード車は、大きな段差や急斜面を乗り越える際、バンパーや車体の底面が地面にぶつからないよう「対地障害角」を大きく確保した設計 になっています。
具体的には、下記の3つの角度を対地障害角と呼びます。
- ・アプローチアングル(接近角)…前のタイヤの接地面と、フロントバンパーの先端を結んだ角度。急な上り坂や障害物にアプローチする際の接触しにくさを表します。
- ・デパーチャーアングル(離脱角、背離角)…後ろのタイヤの接地面と、リヤバンパーの後端を結んだ角度。急な下り坂を降り切る際、後ろのバンパーが地面に擦らないかを表します。
- ・ランプブレークオーバーアングル(斜路走破角)…前後のタイヤの接地面と、車体底部の中心をそれぞれ結んでできる角度。山型の段差や大きな障害物を跨ぎ越える際、腹下(車体底部)を擦りにくいかを表します。
これらの角度を大きく確保するため、オフロード車はバンパーの位置を高く短い位置に配置し、対地障害角を大きく設計しています。
急斜面の上り坂や下り坂に差し掛かったときや、大きな岩を跨ぐときなどにも、車体を擦ることなくスムーズに走り抜けることができます。
高トルクを発揮する
オフロード車の特徴として、優れたトルク性能を備えていることも挙げられます。
自動車は、高速道路のような場所で高速域を維持して走る能力を、最高出力や馬力で表します(単位:kW(PS))。
一方で、発進時や登坂時など、低速域で発揮する力強さはトルクで表しています(単位:N・m(kgf・m))。
泥道やぬかるみ、急斜面といった過酷な環境では、スピードよりも低速で力強く地面を蹴り出す力が不可欠です。
そのためオフロード車は、低速域から力強いトルクを発生させるエンジンや、高いトルクを受け止められるトランスミッションが採用されています。
さらに本格的なモデルでは、ギア比をごく低速・ハイパワー側に切り替えられる「副変速機」を備えており、スタックしそうな悪路や急勾配でも確実に前進できるよう作られています。
オフロード車の主な種類
オフロード車と一口にいっても、その特性やデザインによっていくつかのタイプに分かれます。
ここでは、オフロード車の代表的なタイプを2種類紹介します。
クロスカントリーSUV
オフロード車の代表的なタイプとしてまず挙げられるのが、クロスカントリーSUVです。
SUVは「スポーツ用多目的車」を意味し、全般的に最低地上高が高めで走行安定性が高くいとされていますが、その中でもクロスカントリーSUVは、自然地形(カントリー)を横切る(クロスする)用途で設計されたSUVです。
ラダーフレーム構造や四輪駆動(4WD)を採用しているモデルが多く、非常に高い悪路走破性とタフな耐久性を誇ります。
さらに、大容量のラゲージスペースを備えているのも魅力です。
キャンプ道具やマリンスポーツギアなどの大きな荷物を余裕で積み込めるほか、後席を倒せば車中泊にも対応できるなど、アウトドアでの使い勝手にも優れています。
ピックアップトラック
高い実用性と優れた悪路走破性を併せ持つピックアップトラックも、代表的なオフロード車の一つです。
大きな特徴は、車体前方にパワートレーンを収めたボンネットがあり、セダンのように快適な運転席(キャビン)、そして屋根のない荷台(デッキ)を備えているという特徴があります。
一般的な商用トラックのように、運転席の下にエンジンがある構造(キャブオーバー)とは異なり、独立したボンネットを持つ設計になっています。
これにより衝突安全性が高まるほか、エンジンの駆動音や振動が車内に響きづらく、日常に使いやすい静粛性を実現しています。
また、SUVのラゲージスペースと違って荷台に天井がないため、背の高いキャンプギアや自転車、濡れたり汚れたりしたアウトドア用品でも気兼ねなく積み込める点も大きなメリットです。
オフロード車のメリットやデメリット
では、オフロード車は、どのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか。
ここでは、オフロード車のメリットとデメリットや、中古車で購入する場合の注意点を具体的に紹介します。
オフロード車のメリットとは
オフロード車のメリットは、下記の通りです。
- ・悪路走破性が高い
- ・耐久性が高い
- ・積載性に優れている
- ・着座位置が高く視界が良い
- ・高い人気で値崩れしにくい
オフロード車は、四輪駆動(4WD)やオフロード専用のサスペンション、低速から力強いパワーを発揮するエンジンを備えているため、あらゆる悪路を安心して走行できるのが最大の魅力です。
車体構造自体も頑丈に作られているため、壊れにくく長持ちする点も強みでしょう。
そして何より、街乗りメインでも気分が高揚するようなかっこいいデザインも大きなメリットと言えます。
実際に悪路を走る機会が少なくても、オフロード車ならではの無骨で存在感のあるスタイルや、どこにでも行けそうな頼もしさに魅力を感じて選ぶ方は少なくありません。
さらに、広い荷室でキャンプ道具などを余裕で積み込める積載性や、着座位置が高く遠くまで見通せる運転のしやすさなど、日常からアウトドアまで活躍する実用性も兼ね備えています。
中古車ならではのメリット
新車だと車両価格が500万~800万ほどになる本格オフロード車でも、中古車であれば予算を抑えて購入できることも多く、選択肢が一気に広がる点は中古車ならではのメリットです。
また、ランドクルーザー300など新車では納期がかかったり注文できなかったりする場合も、中古車であれば購入できることがあります。
また、新車では購入できない旧型モデルや、現行型にはない仕様の車を探すこともできます。
新車だと傷をつける不安がある方は、中古車なら気負わずアウトドアに使用できる点をメリットに感じる方も多いでしょう。
オフロード車は「ランドクルーザー」を筆頭に世界的にも人気があり需要が高いため、中古車で買っても高値で売却しやすい点も魅力です。
オフロード車のデメリットとは
購入前に知っておきたいデメリットとしては、主に以下の3点が挙げられます。
- ・普段使いでの乗り心地や快適性
- ・ボディサイズが大きい
- ・燃費性能
オフロード車は過酷な悪路に耐えられるよう足回りが頑丈に作られているため、一般的な乗用車や街乗りSUVに比べると、舗装路でゴツゴツとした振動を感じたり、揺れが大きく感じられたりすることがあります。
長距離走行の際や、街乗りがメインの場合は、乗り心地が硬いと感じるかもしれません。
また、ボディサイズが大きいことから、駐車場の高さ制限に引っ掛かったり、狭い道ですれ違う際に気を使ったりすることがあり、その点を不便に思うかもしれません。
さらに、頑丈な構造ゆえに車両重量が重く、パワフルなエンジンを搭載しているため、一般的な乗用車に比べて燃費があまり良くない点もデメリットでしょう。
日常使いでの快適性や燃費性能を最優先したい方は、購入前に乗り心地をチェックしておくのがおすすめです。
中古車ならではのデメリット
前オーナーが海や山、雪道などで本格的にオフロード走行をしていた場合、車体底部やフレームが海水や融雪剤で錆びていたり、傷がついていたりする可能性があるのは中古車ならではのデメリットです。
悪路走行では、通常の街乗り以上にエンジンやサスペンションへ負荷がかかるため、メーター上の走行距離以上に消耗しているケースもあり、見極めが重要です。
オフロード車が向いている方とは?
では、オフロード車は、具体的にどのような方に向いているのでしょうか。
ここでは、オフロード車が向いている方の特徴を見ていきます。
キャンプや釣りなどが趣味の方
キャンプや釣りなど、アウトドア趣味を持っている方にオフロード車はピッタリです。
名前の通り、オフロード車は未舗装路の走行に適しています。
林道や泥濘地、砂利道や砂地などを通るのであれば、オフロード車は心強い相棒として役立ってくれるはずです。
また、キャンプ道具や釣り道具など、多くの道具を積載でき、大型の荷物でも入ることがあります。
また、クロスカントリーSUVであれば、後席を倒して車中泊が可能な車種もあります。
雪道や急こう配の坂道などを走る方
雪道や、急斜面の坂を走行する予定がある方にも、オフロード車が向いています。
冬には、積雪によるスリップがあり得るというエリアにお住まいの方にとって、オフロード車のスリップしづらさは安心できます。
また、急こう配の坂道を通る時には、前方や後方のバンパーを擦ったり、ボディの底面をぶつけたりということがあるかもしれません。
最低地上高が高く、対地障害角も大きく作られているオフロード車なら、その心配も軽減できます。
デザイン、ボディサイズに惹かれる方
オフロード車ならではのデザインやボディサイズに憧れる方にも、オフロード車がおすすめです。
オフロード車は、格好良さや無骨さ、スタイリッシュさやダイナミックさなどを感じるようデザインされています。
さらに、全高や全長、タイヤのサイズなどが大きいため、圧倒されるような迫力があります。
視点の高さやパワートレーンが生み出す力強い走り、悪路を走行した際の快適さなどもあり、他の車種では体験できない走りに惹かれる方に向いています。
おすすめのオフロード車の中古車一覧
ここでは、トヨタ車の中から、おすすめのオフロードをご紹介します。
オフロード車の中古車を検討しているのであれば、ぜひ参考にしてみてください。
ランドクルーザー
ランドクルーザーは、「どこへでも行き、生きて帰って来られる」をコンセプトに作られている、クロスカントリーSUVです。
トヨタのフラッグシップモデルの1つとして、約190の国と地域で評価されており、2026年5月までの累計販売台数は1,240万台を超えています。
そのコンセプトに違わず、高い悪路走破性能を備えており、岩場のような過酷な悪路でも走行可能という特徴を持ちます。
また、抜きんでた耐久性を持ち、製造から数十年経過した40系のモデルが、未だに現役で使われていることもあるほどです。
2026年8月現在、ランドクルーザーは300、250、70、FJと4系統に分かれています。
いずれも、ラダーフレーム構造や四輪駆動(あるいはパートタイム4WD)の採用、高トルクなど、オフロード車として高い性能を備えている点は変わりません。
また、路面状況に応じて駆動力を最適に制御する「マルチテレインセレクト」や、凹凸の激しいオフロードでも低速で安定走行できる「クロールコントロール」などを備えたランドクルーザーもあります。
悪路を走破する本格的なオフロード車を求めている方は、ランドクルーザーの中古車から検討してみてください。
ランドクルーザーの中古車情報▼こちらの記事もCHECK!
ランドクルーザーの中古車が人気!歴代の特徴や買い方のポイントとは
ハイラックス
ハイラックスは、従来以上を意味する「High」と、乗用車同様の豪華さを意味する「Luxury」がコンセプトのピックアップトラックです。
世界約180の国と地域で愛用されている世界的なベストセラーで、2017年までのグローバル累計販売台数は、約1,772万台に達しています。
日本国内では、一度販売が終了した時期もありましたが、復活を望む熱い声に応えて2017年に日本仕様が復活を遂げました。
ハイラックスは、ラダーフレーム構造や、独立懸架式や車軸懸架式のサスペンションなどを採用しており、高い悪路走破性を備えています。
スタックを解消するシステムとして、「マルチテレインセレクト」や「リヤデフロック」、「アクティブトラクションコントロール」などを備えたハイラックスもあります。
また、駆動方式は、旧モデルには二輪駆動もありましたが、8代目モデルも2026年5月にフルモデルチェンジした9代目モデルも、四輪駆動(パートタイム4WD)を採用しています。
パートタイム4WDは、街乗りに適した二輪駆動と、四輪駆動を路面状況に合わせて切り替えられるメリットがあります。
開放型の荷台(デッキ)があり、泥のついたキャンプギアや濡れたマリンスポーツの道具なども気兼ねなく詰め込める点も、ピックアップトラックならではの魅力です。
過酷な環境でも走行できる耐久性と信頼性、乗用車同様の扱いやすさや快適性を両立したハイラックスは、仕事(オンロード)からアウトドア(オフロード)までこなす、頼れる相棒といえるでしょう。
ハイラックスの中古車情報
まとめ
この記事では、オフロード車の主な特徴や代表的な種類、メリット・デメリットについて詳しく解説しました。
オフロード車は、過酷な悪路を安全かつ力強く走り抜けるための特別な構造を備えています。
本格的なアウトドアや雪道・山道を走る機会がある方はもちろん、「無骨でかっこいいデザインを楽しみたい」「所有満足度の高い車に乗りたい」という方にとっても非常に魅力的な選択肢です。
新車価格の高さや納期の長さが気になる場合は、中古車を検討してみるのもおすすめです。
ただし、中古車を選ぶ際は、前オーナーによる下回りのサビやダメージ、メンテナンス状態などをしっかり確認することが大切です。
ぜひご自身のライフスタイルに合ったお気に入りの一台を見つけてみてください。
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